エンジン性能の良し悪しの基準とは?馬力とトルクの見方

エンジンの性能を表す項目

エンジン性能を性能を表す項目としては最高出力(馬力)と最大トルクという項目があります。これらは、いずれもエンジン性能を表すものですが、両者は少し意味が異なります。簡単に言うと、出力とはトルクに回転数を掛けたものですが、実は両者の項目は独立して別の事を表わしている訳ではなく、密接に関係しているのです。

それぞれの項目を見ていきましょう。

トルクとは?

「トルク」を理解しようとする時、分かりやすい例が自転車でペダルを漕ぐ力(ペダルを下に押す力)です。力のある人は強く漕ぐことができるので、坂道でもスピードが出ますし、加速も早いです。一方、力のない人は加速も遅く、坂道によっては登れない場合も出てきたりします。これがトルクの強い場合と弱い場合の例です。

では実際の車のカタログを見ると、205 N・m(kgf・m)/6,400~6,600 r.p.m というような値が書いてあります。これは、エンジンの回転数が6,400〜6,600回転の間で、205ニュートンメートル(205kgf・m)のトルクを発生しますよ、ということ表します。

出力(馬力)とは?

では、出力とはどういう値なのでしょうか?これはそのエンジンの仕事量を表す項目になります。

例えば、147(200) kW(PS)/7,000 r.p.mとあると、これは7000回転の時点で147キロワット(200馬力)の性能を出せますよ、ということを表しています。ちなみに最近では、kw(キロワット表示)とPSやHP(馬力表示)を併記する場合が多いですが、世界的な流れとしてはkwに統一する流れがあるようです。

トルクや出力はどう捉えればよいか?

では、カタログを見る時に、これらの値をどう捉えればよいか?についてですが、ポイントは発生回転数を見てください。

例えば、同じ200 N・mのトルクを発生するエンジンが2台あったとします。一つは2,000〜3,000回転で発生し、もう一つは4,000〜5,000で発生する場合、街乗りなどで運転し易いのは前者のエンジンです。低回転から最大トルクなので、少しアクセルを踏むだけで力強く前に進むためです。一方、後者のエンジンはエンジンを高回転まで回してスポーティーに走る場合などは、非常に力強く元気よく走ることができます。

最近、何かと話題のディーゼルエンジンなどはこのトルクが非常に大きく、しかも低回転で最大トルクを発生するため、街乗りなどは非常にし易いです。しかし、ディーゼルエンジンの特性上、高回転まで回すことは難しく、出力自体は通常のエンジンに比べると低めになることが多くなります。

出力については、これは値が大きいほど仕事量が多い=つまりパワーがあるということになりスピードが出るわけです。もし同じボディ形状で同じ車重の車であれば、100kwの車よりも200kwの車の方が、最高速度は上ということになります。

またその最高出力の発生回転数が、4,000回転のものよりも7,000回転のもの方が回転でパワーを稼ぐエンジンであるということが分かり、高回転型の回して楽しむエンジンであるということが伺い知れます。

以上から、車のエンジンの性能を表す数値は、乗る人のニーズによって良い悪いが異なるといえるでしょう。

もし今後、車のカタログを見る際は、このトルクや出力の値と発生回転数をまずは見てみてください。この値を見ることで、まずはその車の性格や運転のフィーリングはある程度予測できると思いますので、車選びの際の豆知識として覚えておいて頂ければと思います。

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