NAの加速をターボより速くするチューニングは可能なのか?

ホンダ S2000

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日本では、120km/h以上のスピードを出せる場所は、サーキットなどの専用コースくらいです。車をチューニングしたところで、公道ではその実力を発揮することはできません。それでも速い車が欲しい、愛車をもっと速くしたいと思うのは車好きの性。そしてそんな速さを追求していくとぶつかるのが、過給機の存在です。NAモデルがターボ車に勝る加速を手に入れるチューニング法は、あるのでしょうか?
Chapter
NAマシンとは
エアクリーナーを変えてみる
マフラーを交換してみる
NAマシンは楽しさをアップさせるべき?

NAマシンとは

NAとは、Normal Aspiration(ノーマルアスピレーション)、Natural Aspiration(ナチュラルアスピレーション)の略で、自然吸気エンジンのことです。

国産車でいえば、フェアレディZ(33以降)、86/BRZ、ホンダのS2000、などがNAマシンにあたります。十分に速い車が並んでいるように思いますが…。

NAエンジンは、過給機を使っていない分、排気量が同じであれば加速時の伸びは、確実に劣ります。

しかし、NAはアクセル操作に対する出力レスポンスに優れるため、車を操ってる感を求めるドライバーには人気があります。ターボ車はアクセルを踏み込んだ時、ターボが効き始めるまでに一瞬の間が開きますが、NA車は踏み込んだ分だけスムーズに加速、さらに高回転まで回す楽しみも味わえます。

そんなNAが、ターボ車に負けないほど加速性能を高めるチューニング方法はあるのでしょうか?

エアクリーナーを変えてみる

より多くの混合気をシリンダー内に送り込むことは、パワーアップへの近道です。そこでまずは、エアクリーナーの交換です。

ターボ車の場合は、エアクリーナー交換で1割でも吸気量が増えると、数百ccの排気量アップにつながることもあります。しかし、残念ながらNAエンジンではそうはいきません。

エアクリーナー交換程度では、ほとんど変化が現れず、数馬力上がれば良いほうです。体感できるほどの違いはほぼ現れないどころか、燃費が悪くなることもあります。そもそもNA車の場合、一箇所をイジっただけで劇的に性能が向上することはありません。

まずは吸気を変えてみて、少しずつ効果を期待しましょう。

マフラーを交換してみる

次にマフラー交換は、どうでしょう?

ターボ車のマフラー交換は、ものすごい効果を発揮します。モノによってはマフラーを変えただけで20〜30馬力上がったなんてこともよくある話です。

マフラー交換をすることにより排気効率を向上させ、高回転域でのパワーアップが期待できます。その反面、排気ガスの充填効率が低下するため、低回転域ではトルクが低下してしまうというリスクもありますが…。

では、NAエンジンのマフラー交換の効果はどうでしょうか?残念ながら、これもほとんど違いを感じられないようです。上がってほんの数馬力。エアクリーナーと組み合わせてやっと少し違いが感じられるか?というくらいでしょうか。

NAマシンは楽しさをアップさせるべき?

他にもエンジンオイルを変えてみたり、軽量化してみたり...いろいろ方法は考えられますが、結論を言ってしまえば、NAエンジンを同じ排気量のターボ車並にパワーアップするためには、多くのお金と労力が必要になります。

つまり、NAのチューニングは、お金がかかる割に飛躍的な馬力アップはかなり難しいというが現状のようです。速さを求めていくと、結局”ターボを付けるのが一番簡単で効果的”という答えに辿り着いてしまいます。

しかし、NAであってもスポーツカーであれば、そもそもの馬力が十分にあります。速さの向上を求めるのではなく、自分に合った車にチューニングしていくのを楽しむ車なのかもしれません。

アクセルを踏み込んだ時の爽快感、高回転までふかした時の高揚感などは、NAマシンならではの楽しさです。ターボ車、NA車、それぞれを乗り比べて、自分にあった車を作り上げましょう。
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