なぜネガティブキャンバーにするのか?メリット、デメリットは?

【東京オートサロン】ROZEL

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ネガキャンという言葉を聞いたことがありますか?ネガティブキャンペーン?いえいえ、クルマにおける「ネガキャン」とは、ネガティブキャンバーのこと。簡単にいうとタイヤの角度のこと。では、ネガキャンにすると、どんな効果があるのでしょうか?
Chapter
ネガキャンって何ですか?
ネガキャンのメリットは?
ネガキャンのデメリットは?

ネガキャンって何ですか?

ネガキャンとは、ネガティブキャンバーのことで、簡単に説明すると車を正面から見たときにのタイヤの傾きのことです。

通常、ほとんどの車はわずか+-1度前後でセットされていますので、見た目では地面に対して垂直に見えます。このタイヤの上側が広がった状態をポジティブ(プラス)、下側が広がった状態をネガティブ(マイナス)キャンバーと呼びます。

つまり、ネガティブキャンバーは、正面から見ると左右のタイヤが「ハの字」になった状態です。

トヨタ 86 のネガティブキャンバー【動画】

ネガキャンのメリットは?

メリット①旋回性能の向上

ネガティブキャンバーは、ストラットやダブルウィッシュボーン、マルチリンクなど独立懸架方式を採用する足回りでは、車高を下げることで可能になります。そのため、車高調(ローダウン)とセットで設定されることが多いです。

もしもそれよりも大きな角度を付けたい場合は、足周りのアームの取り付け位置の加工、変更などが必要になります。

ネガキャンにすることで生じるメリットは、まずは旋回性能の向上です。自動車以外では、パラリンピックなどで見かけるスポーツ用の車椅子のタイヤを思い出してみてください。写真のようにハの字になっています。タイヤが内側を向いていることで素早くクルクルとよく回り、操作も簡単なのです。

メリット②高速コーナリング時のグリップ性能の向上

クルマはカーブを通過する際、車体はかなりロール(左右に傾く)しています。

そのときに通常のキャンバー角では、タイヤを路面にしっかり接地させることができなくなり、グリップ力が低下します。レーシングカーでは、そのコーナーリング時の車体の傾きに合わせて、キャンバー角をネガティブ側にセットします。そうすることで、ロールの際にタイヤが確実に接地することが可能になる=踏ん張りが効く→グリップ力があがる。という構図になります。

とはいえ、そのぶん直進状態ではタイヤの接地面積が減ることになるので、バランスをうまくとって調整することが重要です。

ネガキャンのデメリットは?

接地面積が少なくなるので、タイヤの偏摩耗(いわゆる片減り)も生じます。また、直進安定性にも影響をおよぼします。

さらに極端なネガキャンは要注意です。写真は、おそらく10度以上は傾いていると思われますが、こういう状態を「鬼キャン」といいます。もはやグリップ力や旋回性能が…というレベルではなく、ドレスアップのための改造です。

この状態でも走行は可能ですが、数多くのデメリットがあり危険です。またタイヤが車体からはみ出すことや、極端なローダウンでは最低地上高をクリアできないので違法改造となります。

ネガキャンにもメリット、デメリットがあります。人それぞれ好みの問題ですが、みなさんはネガキャンはお好きですか?
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