GT-Rにファンが多い4つの理由

誇り高き「R」の血筋

日産 GT-R

日産 GT-Rは、絶大な人気を誇ったスカイラインGT-Rの事実上の後継車です。スカイライン2000GT-Rから数えて6代目になる現行モデルは、脈々と受け継がれる「R」の血筋を継承しながら着実に進化してきました。

”走り”にとことんこだわり抜いたGT-Rは0-100mの加速度ランキングでは世界5位に数えられます。

GT-Rの人気はスカイラインの冠を取ってなお根強いものがありますね。

譲れぬ”こだわり”の数々

日産 GT-R

GT-Rは試行錯誤を重ね生み出された数々の”こだわり”を有しています。加速の良さ、洗練されたボディデザイン、緻密な製造過程…。数えればきりがないほど多くのこだわりが随所に見受けられます。

GT-Rが発表された当時、「GT-R=高性能+低価格」というブランドデザインは多くの人の度肝を抜くものでした。イギリスの人気自動車番組「トップギア」でも、辛口審査員たちが舌を巻く性能の高さを見せつけています。

このように世界的に評価されているGT-Rは日産が心血を注いで作り上げた世界を代表するスーパーカーです。

では、その人気の理由はどこから来ているのでしょうか。”こだわり”の一つ一つを紐解いていけばその”秘密”が見えてきそうです。

1、情熱に支えられた開発ストーリーがある

日産 GT-R

「チャレンジする時には、従来の常識を疑い、本質とは何かを追求することが大事だ」
ーこれはGT-Rの開発責任者、水野和敏氏の言葉です。

GT-Rの開発ストーリーはまさにこの言葉に集約されると言っても過言ではないでしょう。

2007年に輝かしいデビューを飾ったGT-Rの開発は2003年に日産自動車社長、カルロス・ゴーン氏が水野和敏氏をGT-Rの開発責任者に任命したことから始まります。水野氏の着任を機に、2001年の東京モーターショーでゴーン氏が復活を約束したGT-Rの新たな歴史が口火を切りました。

日産GT-R開発にあたって水野氏が最も大切にしていたことは先述した「常識を覆すこと」ともう一つ「徹底した顧客目線」です。

GT-Rが発表された当時、ポルシェやフェラーリなど世界を代表するスーパーカーが高い評価を得ていました。「高性能のクルマは価格が高い」というのが世の常識だった時代です。しかし、GT-Rはその常識を見事にひっくり返します。ポルシェ911にも勝る圧倒的な加速度とパワフルな走行性能を持ちながら、徹底的なコストダウンを実現。「高性能=安い」という新しいスーパーカーを生み出したのです。ポルシェ911とほぼ変わらない走行性能を有しながら、ポルシェ911の半値以下で購入可能なGT-Rは生まれながらにして高い評価を獲得しました。

GT-R開発に大きく貢献した水野氏は非常に多くの名言を残していることで有名です。その数多くの名言の中でも「顧客とちゃんと向き合って仕事をする」という内容のものが非常に多いです。コストカットを徹底したことも「顧客」のことを思ってこそです。”走りの楽しさ”を実感できるクルマは価格が高すぎて多くの人は手が届かない。そんな状況を打開し、より多くの人々にGT-Rに乗ってもらいたいという情熱があったんですね。

2、レース29連勝を実現した圧倒的な”速さ”がある

GT-Rの魅力はなんといっても”速さ”です。

この”速さ”はGT-Rの前身、スカイラインGT-R時代からも大変評価されていました。全日本GT選手権では1993年の開幕以来、R32からR34の3世代モデルが参戦し、全てにおいてタイトルを獲得しました。

数々の輝かしい戦績の中でも特に有名なのが、1990年から1993年までの間に行われた全日本ツーリングカー選手権での活躍です。

GT-R(BNR32型)は全日本ツーリングカー選手権(JTC)においてグループA”29連勝”というとんでもない記録を生み出しました。GT-Rのスピードは凄まじく、レースの4分の1を消化した時点で参戦する他のマシン全てを周回遅れにしてしまう程でした。

現行のGT-Rも先代のクルマ達のDNAをしっかりと受け継いだクルマになっています。

R35は全てのクルマが最高速度300km/hを越え、R32GT-Rに用いられていたアテーサE-TSを採用しています。アテーサE-TSとは基本的に後輪を常時FR駆動し、走行条件に応じて前輪も駆動させる仕組み。R35はフルタイム4WDに分類されるクルマですが、スタンバイ4WDと解釈されることもあります。本格4WDによりエネルギッシュな走行を可能にしていることもGT-Rの魅力の一つです。

3、洗礼されたボディデザインである

日産 GT-R

日産GT-R(R35)のデザインは社内公募により集められた約80人のスケッチをベースにしています。2005年にはデザインのプロトタイプ「GT-Rプロト」が公開され話題を呼びました。このコンセプトモデルをベースに市販車のデザインが決定されることになります。

このR35からスカイラインという名前がつかなくなりましたが、デザインにはスカイライン時代の名残も数点見られ、スカイライン伝統の丸型4灯テールランプやスカイライン2000GT-R以来となる2ドアクーペスタイルの4シーターが採用されました。またマルチファンクションディスプレイはR34から引き続き実装されています。

スカイライン時代からの伝統を残しながらも変化してきたGT-R。デザインに関しては否定的な意見も散見されますが、日産が”こだわり”抜いたデザイン性の高さが感じられます。

4、妥協しないエンジン製造である

日産 GT-R VR38DETT エンジン

多くの”こだわり”が集結する製造過程。世界的に評価されているGT-Rだけあってその方法も魅力的です。今回はエンジン製造に着目。GT-Rの心臓、V6 3.8リッターDOHCツインターボ「VR38DETT」エンジンはどのように生み出されているのでしょうか。

エンジンは4人の”匠”による手組みで行われ、なんと374点のパーツを組み合わせて作られています。クリーンルームと呼ばれる専用の部屋で行われるエンジン製造は、セル生産方式を採用。セル生産方式とは、製造ラインに沿って決まった作業を繰り返し行う生産方法とは異なり、数人の熟練工が組み立ての全工程を担当する方式です。一つ一つのエンジンをセル(作業台)で丁寧に作りこんでいるんですね。

もちろんエンジンテストにも一切の妥協はありません。ハイオクガソリン38Lを用いて行われるエンジンの最終テストは、約1時間かけて73項目もの厳しいチェックが行われます。その厳しい審査を通過した選りすぐりのエンジンがGT-Rの鼓動を生み出しています。この”匠”による手組みのエンジンこそ、GT-Rが高い性能を誇る秘密なんですね。

今回はGT-Rが「何故人気なのか」をGT-Rがも持つ”こだわり”をベースに考えてきました。GT-Rはまさに日本が誇る最上級クラスのクルマです。

GT-Rが「何故人気なのか」。皆さんはその理由は何だと思いますか?

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