これで快眠!おすすめフルフラットな国産車たち

フルフラットという言葉に騙されるな

ホンダ フリード+

欧米と異なり、日本は「車中泊」という行為が日常的です。それだけ日本が安全だという証しでもあるのですが、その文化がクルマ造りを難しくしているとも言えます。なぜなら、シートに求められるニーズが欧米とは異なるからです。

欧米の考え方は、”シートは長時間快適に座れればいい”というもので、シートを倒して寝ることを前提としていません。そのため、すぐにリクライニングできなかったり、フルフラット機能がなかったりします。一方、多くの国産車は”シートは倒れて当たり前、フルフラットならベター”という考え方で造られています。

特にミニバンやSUVなどは、座り心地以外にフルフラットやらシートの床下収納といった機能が求められるため、インテリア設計の担当者は大変な苦労が強いられていると思います。

また、自動車のシートは基本的に、移動中の乗員の身体のホールド性や快適性、さらに安全性を考慮して設計されます。そのため、立体的な形状になってしまうのは仕方がないことです。ところがその立体形状が、結果的に寝心地を悪化させてしまうわけです。エンジニアの苦労を慮れば文句を言うのは心苦しいのですが、たいていの車種において「フルフラットシートは寝心地が悪い」というのが実情なのです。

フラットと言えば、やはりバン系

トヨタ ハイエース バン
トヨタ ハイエース

凸凹の少ない室内空間を持つ車種と言えば、やはりバンタイプです。本来は、商用として荷物の積載性を考えて造られているバンですが、最近は積極的にレジャーユースに使う人が増えています。

なかでも不動の人気を誇っているのが、トヨタ「ハイエース」です。ハイエースには多種多様なボディバリエーションがありますが、標準ナローボディでも十分な就寝スペースを確保することができます。

その広さは、標準ボディのスーパーGLで、セカンドシートをダブルフォールディングした場合、幅1,520mm、奥行き2,470mmの完全フラットなスペースが現れます。

ちなみにライバルの日産 NV350キャラバンも、ほぼ同等(室内長未公表)のスペースを確保しています。

昨今は軽バンが人気!

ホンダ N-VAN 2018
ホンダ N-VAN 2018

昨今、車中泊ユースでがぜん注目されているのが、軽バンです。というのも、この市場は、これまでスズキ エブリィ1強でした。そこに2018年にホンダがN-VANを投入、風穴を開けそうな勢いなのです。

N-BOXの商用バンとも言えるN-VANは、助手席まで床下収納できるのが特徴です。助手席を収納すると、なんと長さ2,635mmというハイエース標準ボディのスペックを凌駕する完全フラットなスペースを確保できます。

ただし、運転席は保安基準の都合で床下収納できないため、運転席側は1,510mmの室内長になってしまうのがミソ。2人でフルフラットなスペースに寝たいということであれば、オプションで販売されているマルチボードを購入する必要があります。それでも、運転席側はシート凸凹が出てしまうため、マットなどが必要になるでしょう。

ちなみに王者エブリイ バンでも長さ1,955mm、幅1,385mmの完全フラットなスペースを確保できるので、車中泊では十分に快適と言えるでしょう。

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