水平対向エンジン、2つのデメリット。短所があるからこそスバリストが誕生!?

デメリット①エンジンの横幅が大きいため、ショートストロークになってしまう

スバル ボクサーエンジン

水平対向エンジンは構造上、排気量を拡大するほどに、横幅が広くなります。もちろんストロークを延ばさず、ボアで拡大を図れば、排気量は大きくできますが、ご存じのようにショートストロークエンジンは、ロングストロークに比べトルクが細くなり、市販車用エンジンとしては不向きです。

また、ショートストロークのおかげで高回転は得意なものの、燃費が悪くなったり、冷却による損失が増えたりといったようなデメリットも出てきます。

さらに、スバル車の場合は、エンジンの左右にフロントのサスペンションがあり、エンジンのストロークを伸ばすことは、車両の横幅拡大に直結しています。つまり、水平対向エンジンは、自動車というパッケージで考えた場合、制約が大きい形式といえるのです。

※新世代の水平対向エンジンでロングストローク化したことで上記のデメリットはある程度解消されています。

デメリット②メンテナンスが困難

新型インプレッサに搭載されるFB20型水平対向エンジン

これは水平対向エンジン自身のデメリットではなく、取り扱っているメーカーが少ないことによるデメリットですが、メンテナンスが困難です。

国内で扱っているメーカーがスバルだけである以上、多くの修理工場や整備工場に水平対向エンジンのメンテナンスが可能な整備士がいないことがあります。たとえ、メンテナンス可能な整備士がいたとしても、嫌な顔をされることがあるとか…。

また、ちょっとしたパーツの取り換えでも、パーツを手に入れることに苦労したり、費用が高くなってしまったりする場合もあります。

それでも水平対向エンジンが好き

インプレッサ スポーツ

デメリットもある水平対向エンジンですが、だからこそ愛おしく、エンジニアの苦労が忍ばれる。もし、メリットばかりの完璧なエンジンだったら、本当にスバルが好きなファンの数は、現在より少なかったかもしれません。

少々手間がかかったり、苦労があったりするほうが、より愛されるのではないでしょうか?

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