アルトの安全装備はイマイチ!?試乗して気になった3つの事とは?
2014年12月にフルモデルチェンジをして8代目となった新型アルト(ALTO)。
もうすでに派生モデルとしてターボエンジンを搭載したターボRSや
マニュアル車を用意したアルトワークスなども発売されていますが、
先日改めて一番ベーシックなこのモデルを試乗させてもらいました。
今回久しぶりに新型アルト(ALTO)を運転させて貰ったのですが、
このクルマの乗り心地や走破性もかなり良い。
アルトワークスやターボRSのようなキビキビと走る感じはありませんが、
軽量ボディを活かした爽快な走りはとても快適でした。
このように走り心地はとても快適な新型アルト(ALTO)ですが、
試乗をしてどうしても気になったのは安全面。
この新型アルト(ALTO)に装備されている安全装備はハスラー(Hustler)や
イグニスなど最近発売されたスズキのクルマよりも劣ると感じました。
そんな新型アルト(ALTO)を試乗をしていて私が気になった安全装備の
3つの不満にについて紹介したいと思います。
※2020年10月8日の記事です。
アルトの欠点1:レーダーブレーキサポートを搭載
今回新発売された新型アルト(ALTO)に搭載されている安全装備は、
フロントウィンドウに上部に装備されている赤外線センサーで前方を
走行しているクルマを検知するレーダーブレーキサポートを採用。
このレーダーブレーキサポートが悪いわけではありませんが、
ハスラーの上位モデルや新型イグニス(IGNIS)に装備されている
安全装備と比べると、性能・機能がワンランク劣ります。
ちなみに、ハスラー(Hustler)や新型イグニスで採用されている
安全装備システムは、2つのカメラで前方を検知する”デュアルカメラ
ブレーキサポート”。
そのためデュアルカメラブレーキサポートを搭載しているハスラーや
新型イグニスでは、車両だけで人もしっかりと検知。
この違いは大きいですよね。
また、レーダーブレーキサポートを搭載している新型アルト(ALTO)と
それ以外のクルマでは、自動ブレーキ機能の対応速度も異なります。
“デュアルカメラブレーキサポート”の自動ブレーキの対応速度や約5km/h~
100km/hまでなのに対し、レーダーブレーキサポートを装備しているアルトの
対応速度は時速約30km/hまで。
なので、新型アルトで高速道路を走行中では、自動ブレーキ機能は
全く対応しない事に・・・。これは少し不安ですよね。
“デュアルカメラブレーキサポート”を搭載しているクルマと比べると
若干不安に感じてしまいました。
アルトの欠点2:サイドエアバックが装備されていない
また、今回発売されている新型アルト(ALTO)の欠点の一つが、
横からの衝撃を軽減してくれるサイドエアバックが装備されていないこと。
また、このサイドエアバックはオプション設定にもなっていないので、
装備する事が不可能です。
安全面を考えてもこれは少し残念ですよね。
ちなみに、新型イグニス(IGNIS)ではメーカーオプションのセーフティー
パッケージを注文する事でサイドエアバックを装備する事が可能です。
また、この新型アルト(ALTO)の競合車のホンダN-ONE(Nワン)でも
安心パッケージを装備する事でサイドエアバックが備わります。
その事を考えると、新型アルト(ALTO)にサイドエアバックが装備されないのは
大きなデメリットの一つだと思いました。
個人的にはオプションでも良いので、新型アルトでもサイドエアバックを
装備できるようにしてもらいたかったです。
アルトの欠点3:後部座席のヘッドレストが無い
また、このクルマの安全面を確認してみて驚いたのは、グレードに
よっては後部座席のヘッドレストが用意されてい無い事。
この新型アルト(ALTO)で後部座席のヘッドレストが用意されるのは、
中間モデルとなるSグレード以上。
廉価モデルのFグレードなどではヘッドレストが装備されません。
ヘッドレストは車に乗っているときの快適性を良くするためだけの
アイテムではなく、万が一、交通事故にあった時は頭を保護する
安全装備の一つです。
コストの事を考えてかもしれませんが、個人的には全グレードを通じて
ヘッドレストは標準装備にしてもらいたかったです。
先日、8代目となったこの新型アルト(ALTO)を試乗してきたのですが、
安全面に関して多少不安が残りました。
もし新型アルト(ALTO)の購入を検討しているのなら、安全面に関しても
しっかりと購入前に確認してみてくださいね。