トヨタ シエンタ (2代目) ハイブリッドの試乗感想①|加速力は良い!けど…。

トヨタ シエンタ 2015

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今回は2代目シエンタ(6AA-NHP170G)のハイブリッド車の試乗感想をご紹介します。
2015年にトヨタから発売されたコンパクトミニバンの2代目シエンタ。2003年に登場して以来、初のフルモデルチェンジということもあり販売当時、大きな注目を集めました。
シエンタのガソリン車とハイブリッド車の両方のクルマを試乗するため、メガウェブに行ってきました。

2015/7/15
Chapter
試乗したのは最上位グレード
トヨタ シエンタ (2代目)とはどんなモデル?
トヨタ シエンタ (2代目)の走行性能は?
シエンタ ハイブリッドの試乗スタート
まずはクリープ現象で静かに発進
アクセルを踏み込んで加速!もっさり感は・・・
シエンタ 加速力より気になった事とは・・・。

試乗したのは最上位グレード

今回ハイブリッド車で試乗させてもらったのは、最上位グレードの”ハイブリッドG”そして、カラーは、オプションのフレックストーンが装備された“エアーイエロー×ブルーメタリック”

このカラーの組み合わせは初めてみたのですが、正直に言って・・・筆者の好みではありませんでした・・・。「このカラーの組み合わせは、無いわ~」と、思いながらシエンタのハイブリッド車の試乗をスタート!

実際にシエンタを試乗してみて、クリープ現象の強さや加速力など、思ったよりも良かった部分もあったのですが、「アレっ!?これはイメージと違ったな~」と思うこともありました。

なので、シエンタ ハイブリッド車の試乗をした筆者の、ウソ偽りのない辛口の感想&インプレッションを紹介したいと思います。

トヨタ シエンタ (2代目)とはどんなモデル?

試乗の感想をお伝えする前に、シエンタはどんなクルマなのか、人気の理由とはどこにあるのかを少し紹介したいと思います。2代目シエンタは、「ユニバーサルでクールなトヨタ最小ミニバン」を開発コンセプトとして作られ、幅広いユーザーに向けた、こだわりが詰まったモデルとなっています。

その一つにボディサイズが挙げられます。全長4,235mm×全幅1,695mm×全高1,675mmという数値はミニバンとしてはコンパクトで、5ナンバーサイズに収まっています。それでいて車内はゆったりとした広さを持ち、3列シートを採用し最大7人まで乗車できることが特徴です。2018年には車中泊利用がしやすい3列目シートをなくした5人乗り仕様も登場しています。
また、どこに座っても収納場所に困らないほどの充実した収納機能や、シートアレンジをフラットにすれば、マウンテンバイクを2台積める広いラゲッジルーム(荷室)など、使い勝手が抜群なのも魅力です。

さらに、地上からフロアまでの高さが初代シエンタよりも55mm低い330mmと設定されていて、乗り降りのしやすくなっています。電動スライドドアも採用されているので、お子さんからご年配の方まで、だれもが使いやすいという点も人気の理由でしょう。

トヨタ シエンタ (2代目)の走行性能は?

トヨタ シエンタは、初代はガソリン車のみで、2代目からハイブリット車が登場しました。当時、シエンタは小型ミニバンでは初のハイブリット車だったのも人気の理由のひとつでしょう。

それぞれのパワーユニットとスペックを見てきましょう。

ガソリン2WD車
エンジン:1,496cc 直列4気筒DOHC
最大出力:80kW (109PS)/6,000rpm
最大トルク:136N・m (13.9kgf・m)/4,400rpm
燃費:20.2km/L(JC08モード燃費)

ガソリン4WD車
エンジン:1,496cc 直列4気筒DOHC
最大出力:76kW (103PS)/6,000rpm
最大トルク:132N・m (13.5kgf・m)/4,400rpm
燃費:15.2km/L(JC08モード燃費)

ハイブリッド車
エンジン:1,496cc 直列4気筒 DOHC
モーター:2LM型:交流同期電動機
最大出力:エンジン 54kW (74PS)/4,800rpm
モーター 45kW (61PS)
システム最高出力:73kW (100PS)
最大トルク:エンジン 111N・m (11.3kgf・m)/3,600-4,400rpm
モーター 169N・m(17.2kgf・m)
燃費:28.8km/L(JC08モード燃費)

ガソリン車の燃費もそれほど悪くはありませんが、 ハイブリット車の燃費性能が際立っていて、エコで経済的なクルマという印象を受けます。では、そんなシエンタ ハイブリッド車の、肝心な走りと乗り心地はどうなっているでしょうか?試乗の様子とともに見ていきましょう。

シエンタ ハイブリッドの試乗スタート

まずはクリープ現象で静かに発進

シエンタ ハイブリッドに乗り込み、シートベルトを締めて、エンジンスタートボタンを押して、スタート!

やはりハイブリッド車なので、エンジン始動音も静かですね。多少のモーター音が聞こえるのみで、ほぼ無音と言えます。また、エンジンを稼動した時に表示される、マルチインフォメーションディスプレイのデザインもオシャレです。
そして、スタッフさんの指示に従い徐行で前に・・・。

足元にあるサイドブレーキを解除して、シフトレバーをドライブにしてブレーキペダルから足を離すと、クリープ現象で静かに発進していきます。ハイブリッド車なのと、新型シエンタはそれなりに車体重量があるので、クリープ現象は弱いと思っていたのですが、予想以上にクリープ現象が強い。

無音でス~~ッと動きだしていきます。

また、ブレーキペダルを離してからクリープ現象の発生までのタイムラグもほとんど無く、スグに動き出す感じも筆者好みで良かったです。

アクセルを踏み込んで加速!もっさり感は・・・

メガウェブの試乗コースの本線に合流する前に一旦停止。そして、クルマが来ていないのを確認して、アクセルを踏み込んで加速。
シエンタハイブリッドのアクセルは軽く、遊びが少ないため、アクセルを少し踏み込むだけで、ミニバンとは思えないほどしっかりと加速します。ミニバン特有のもっさり感もまったく無し。とても快適に発進していきます。

そして、発進してから1秒~2秒くらいでスグにエンジンが作動し、ハイブリッド走行に・・・。EV走行からハイブリッド走行に切り替わったときのショックなども無く、とても切り替えがスムーズ。

エンジン音に耳をすませるか、マルチインフォメーションディスプレイのエネルギーモニターを見ていないと、いつハイブリッド走行になったか気が付かないくらい・・・。この快適な乗り心地は、好印象でした。
また、そのままアクセルを踏み込んでいくと、ハイブリッド走行のまま、気持ちよく加速していきました。

今回、メガウェブの試乗コースの制限速度は40km/hまでだったのですが、この制限速度まで気持ちよく加速していったので、街中を運転する際の加速には、まったく問題は無いかなと思いました。

むしろ、ミニバンという事を忘れるくらい加速力は、良かったです。
 

シエンタ 加速力より気になった事とは・・・。

シエンタ ハイブリッド車を試乗してみて、発進直後に気になったのは、アクセルの軽さ。アクセルを軽く踏んだだけで飛び出していくように加速していき、予想していた以上の加速を体感しました。
一見このように表現すると、アクセルワークはとても良いように感じます。しかし、このアクセルの重さなどは個人の好みにもよりますが、筆者には軽すぎるように感じました。

筆者の場合、シエンタのアクセルペダルは軽すぎて、カーブ後の立ち上がりのアクセルの踏み込みなどは逆に気を使うくらい・・・。このクルマでは、慣れるまではアクセルペダルを踏み込み過ぎないように注意が必要かなと思いました。また、シエンタはアクセルを踏み込んだ時の反動が少ないので、スピード調整も慣れないとしづらいかもと感じました。

もともと軽自動車のような比較的アクセルが軽いクルマに乗っていた人は、違和感を感じないと思います。ただ、他メーカーの普通乗用車に乗っている人や、今まで大きなクルマに乗っていて、ダウンサイジングで2代目シエンタの購入を考えている方は、最初は違和感を感じるかもしれません。

もしシエンタハイブリッドをこれから試乗する方は、このアクセルペダルの軽さもしっかりと確認した方が良いと思いました。

ここまで、最初の走り出しで感じた加速力や乗り心地について紹介しました。試乗していて他にも感じたことがあるので、パート2ではさらに詳しく紹介したいと思います。
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