BMW 新ラインナップX3 M/X4 Mの日本受注を開始
BMWはハイパフォーマンスモデル「M」モデルとしては初となるSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)/SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)の新型「X3 M」と「X4 M」の日本国内受注を6月23日より開始しました。納車は9月以降順次開始予定です。
文/写真・西川 昇吾
新型X3 M/X4 Mについて
X3 M/X4 Mは現行X3/X4をベースに、BMW M社がサーキット走行を想定したハイパフォーマンスモデルです。近年、需要が高まっているSUVカテゴリーに属しており、BMWとしては初のハイパフォーマンスSUVとなります。(BMWではX3をSAV、X4をSACと名称)
両車共搭載する新開発のパワーユニット「S58B30A」は最高出力510PSを発生し、0-100㎞/h加速は4.1秒という素晴らしい性能を誇っています。(数値はCompetitionモデル)
デザイン面は内外装どちらも「M」のラインナップに属するに相応しい仕上がりとなっており、全体を引き締めるように随所にブラックパーツがあしらわれています。
特に印象的なのはBMWのアイデンティティと言えるキドニーグリルを中心としたフロントの各種開口部で、エンジンのパワーアップやブレーキ性能の向上などに合わせてより高い冷却性能を追求した結果と言えるでしょう。
また運転支援システム「ドライビング・アシスト・プラス」やドライバー、クルマ、そして取り巻く情報をITネットワークで繋ぐ「BMWコネクテッド・ドライブ」を標準装備し、現代のモビリティとしての機能も充実しています。
そしてその他のMモデルと同じように、より高性能な「Competition」を用意。最高出力が30PS引き上げられ、「Mスポーツ・エキゾースト・システム」が装備される他、各種専用のエクステリア・インテリアパーツが用意されます。
最大のトピックスは新開発のエンジン
今回のX3 M/X4 Mで最大のトピックスは新開発のエンジン「S58B30A」です。3.0Lの直列6気筒にツインターボが組み合わされたこのユニットですが、シリンダーヘッドのヘッドコアの成形型に3Dプリント技術を初採用。
この技術の採用により従来の技術では困難であった複雑な形状の成形が可能になりました。これにより軽量化を実現すると共に、冷却水の循環経路の配置に自由度が高まり冷却性能が向上しました。
さらに燃焼効率の大幅な改善も実現しています。これは燃焼室に吹き込む燃料の噴射圧力を200barから350barへ高めることにより実現しました。
次世代のスタンダードになるとも表現されたこのパワーユニット。今後の新開発のエンジンには3Dプリンター技術が採用されていくのか期待が高まります。
X3 M/X4 Mの価格とスペック
X3 M
ボディサイズ(全長×全幅×全高):4,730×1,895×1,675㎜
ホイールベース :2865㎜
車両重量:2,030㎏
最高出力:480PS(353kW)/6,250rpm
最大トルク:600Nm/2,600~5600rpm
価格(消費10%込):1,292万円
X3 M Competition
ボディサイズ(全長×全幅×全高):4,730×1,895×1,675㎜
ホイールベース :2,865㎜
車両重量:2,030㎏
最高出力:510PS(375kW)/6,250rpm
最大トルク:600Nm/2,600~5,950rpm
価格(消費10%込):1,394万円
X4 M
ボディサイズ(全長×全幅×全高):4,760×1,925×1,620㎜
ホイールベース :2,865㎜
車両重量:2,030㎏
最高出力:480PS(353kW)/6,250rpm
最大トルク:600Nm/2,600~5600rpm
価格(消費10%込):1,324万円
X4 M Competition
ボディサイズ(全長×全幅×全高):4,760×1,925×1,620㎜
ホイールベース :2,865㎜
車両重量:2,030㎏
最高出力:510PS(375kW)/6,250rpm
最大トルク:600Nm/2,600~5,950rpm
価格(消費10%込):1,425万円