「BMW X3」は日常に冒険のエッセンスを与えてくれる

BMW X3

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子育てもだいぶ落ち着いてきた。仕事もこれまでいろいろあったけど、それなりのポジションにおさまり、なんとか今はやっている。そんな折、頑張ってくれたミニバンから買い替えをしようと思ったのだが、私の中で「これだ」と密かに思うクルマがあった。それがBMW X3。理由は後述するとしようか。
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SUVは人のわがままな要望を飲み込んでくれる
日常から非日常への冒険をさせてくれるX3

SUVは人のわがままな要望を飲み込んでくれる

妻にクルマの買い替えを相談してみた。でも「まだまだ今の車に乗れるじゃない」と軽く流される。確かに10年近く乗ってはいるけど、まだまだ好調はキープしてる。とはいえ、随所にヘタリも出てきたのも事実。

ただ私が買い替えを提案したのには理由が二つあった。

確かに子育てでミニバンは非常に役に立った。荷物も多く積めるし、大勢でわいわいドライブできるのも楽しいものだった。しかし、だ。今は子供達や両親を乗せてドライブに行く機会はほとんどない。ほとんど私一人か、妻か両親を乗せる程度。子供たちが成長すると少し寂しくもあるけど、そうした事にもなってくる。つまり家庭内でのミニバンの必要性は低くなってきたという事。

それと、そろそろ「自分のためのクルマ」が欲しかった。まあこっちが本音かな。いろいろ乗りたいクルマはあったけど、我慢しながらいい歳になってしまった。じゃあ今から若い頃憧れていたスポーツカーが欲しいかというと、それも少し違うんだな。

ミニバンは必要ないと言いながらも、ある程度の実用性は担保したい。これは家庭ある以上当然の事。その上で、スタイリッシュ、スポーティ、エレガンス…こうしたワードを羅列していくと、収斂されるのが「SUV」なのではないか。いうなれば、ユーザーの勝手な要望の受け皿になっており、それゆえに人気カテゴリになってるのではないだろうか。

ま、そんな蘊蓄はさておき、私の感覚に最も訴えてきたSUVが「BMW X3」だった、という事になる。
ガソリン仕様かディーゼル仕様か悩んだけど、ガソリンハイパワー仕様のxDrive28iにした。重いクルマだけに、やはりパワー・トルクがあった方が良いという判断。本音は3.0L直6仕様の35iが良かったけど、結局のところそこまでハイスペックは私には必要ない。ただ高性能のAWDモデルは譲れなかった。

最近、健康のために妻とトレッキングに行くのだが、やはり自然の中を散策するのは非常に楽しい。しかしトレッキングとはいえ、相手は厳しい自然。時にはクルマで路面状態の悪い林道や、残雪を超えて行くこともある。だからこそ、AWD仕様のSUVが欲しかったというのもある。

BMW X3は積載性も非常に良い。3列シートこそないものの、その分ラゲッジルームが広く使えるし、SUVならではの天井の高さ、アイポイントの高さも乗り易さや使いやすさにつながる。

日常から非日常への冒険をさせてくれるX3

紅葉を楽しもうなんて妻を誘って、ちょっとした林道にドライブで入って行ったのだけど、X3は見事に電子制御で調教されたそのAWDで終始安定したドライブ、あっという間に日常と違う風景を楽しませてくれる。ついさっきまでの日常は、はるか彼方だ。

途中のコーヒーブレイクで、妻に「流石ドイツ車、完成度が違うだろう」と得意げに言うと、それなりにお支払いしましたからね、なんて皮肉で返してくる。まあ、確かに600万円を優に超えるプライスは、若者には手が出しにくいかもしれないな。とはいえ、これだけの質感と実用性、そして走行性能を兼ね備えているのがBMW X3の代えがたい魅力でもある。

物事には「おさまり」というものがある。もしかしたら、今の私にとって一番おさまりの良いクルマがこのX3なのではないかな、と伝統のキドニーグリルをしげしげと見る。

さて、陽も落ちてきた。そろそろ冒険から日常へ戻らなければならない。
この頼もしい相棒と、帰り道も安全運転でいきますか。
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