サンデン、中国で電気自動車向けヒートポンプシステムを本格展開

サンデン・オートモーティブクライメイトシステム株式会社(以下、SDAS)は、中国自動車市場シェアNO.1である上海汽車の電気自動車向けに、カーエアコン用ヒートポンプシステムの提供を開始しました。

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カーエアコン用ヒートポンプシステムの本格的な市場展開を開始

カーエアコン用ヒートポンプシステムの本格的な市場展開を開始

サンデン

SDASは、上海汽車の電気自動車 ROEWE MARVEL X(ローウェイマーベルX)とEi5(イーアイファイブ)向けに、2019年2月より、カーエアコン用ヒートポンプシステムの本格的な市場展開を世界最大規模である電気自動車市場の中国で開始したと発表しました。

このヒートポンプシステムは、中国市場初となる製品として、SDASが2016年7月より開発を開始し、華域三電汽車空調有限公司(以下、SSB) の石龍(しゅうろん)工場で生産・組立てが行われています。

システムの特徴

今回提供を始めたシステムでは、中間期(外気温5~25℃)における冷暖房使用時のエネルギーの効率化を図ることにより、走行可能距離の低下を軽減することが可能です。さらに、冷媒を縦に流す構造である縦流の室外熱交換器採用により、効率と排水性が向上。横流の室外熱交換器に比べ、冬季の走行可能距離の低下を軽減するという特徴を持っています。

電気自動車の課題

地球規模での環境意識の高まりと各国の環境規制により、自動車業界は車の電動化へのシフトをますます加速させています。電気自動車の大きな課題の1つが航続距離であり、バッテリーの大型化または省電力化という選択肢の中、低電力が特徴であるヒートポンプシステムが注目されています。

電気自動車は従来のガソリン車のようにエンジンがないため、その排熱を利用できず、暖房用の熱源が不足します。通常は電気ヒーターで補いますが、それにより、駆動用バッテリー消費が大きくなり、走行距離の低下が課題となっていました。このシステムは外部から熱をくみ上げるため、省電力で暖房を使用することができます。