クルマを降りたときの「バチッ」を防ぐ!静電気を防ぐ"裏技"とは?
更新日:2024.09.09
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なぜか秋が深まり、気温が下がってくるとクルマを降りてドアを閉めるときに「バチッ」と放電があって驚くことが多い。理屈としては体に静電気が溜まっているからなのだが、果たして冬場になると静電気が溜まりやすくなるのはなぜだろうか。そして、電気スパークが原因である限り、一銭も使わずに「バチッ」を防ぐ方法も見つかるものだ。
文・山本晋也
文・山本晋也
- Chapter
- 静電気はシートと服が擦れて発生する
- 「バチッ」を防ぐ方法
静電気はシートと服が擦れて発生する
夏場はそれほど気にならないのに、冬になると静電気が溜まりやすくなるのはなぜだろうか。そもそもクルマの乗降時に静電気が溜まるのは、化繊(ファブリック)のシートと、やはり化繊主体の冬服が擦れることによる部分が大きい。夏場は綿などの帯電しにくい素材を使った衣服を着ているケースが多いので、その部分で発生する電気量が小さいのだ。
また、寒くなってくると重ね着をする傾向にあり、そうして衣服同士が擦れ合うことで帯電しやすいという面もある。さらに、湿度が高い夏場は静電気が拡散しやすいが、空気が乾燥している冬場は空気中に放電しづらいため体に静電気が溜まりやすい。そうした2つの理由によって、クルマから降りてドアノブに手をかけた瞬間に「バチッ」とスパークが起きやすい。
また、寒くなってくると重ね着をする傾向にあり、そうして衣服同士が擦れ合うことで帯電しやすいという面もある。さらに、湿度が高い夏場は静電気が拡散しやすいが、空気が乾燥している冬場は空気中に放電しづらいため体に静電気が溜まりやすい。そうした2つの理由によって、クルマから降りてドアノブに手をかけた瞬間に「バチッ」とスパークが起きやすい。
「バチッ」を防ぐ方法
あくまで静電気のため、指先がちょっと痛いくらいだが、心構えしていないと意外に驚いてしまうものだし、不快だ。では、その「バチッ」を防ぐにはどうしたらいいのか。
単純にいえば、体に電気を溜めなければいい。そのためには静電気が起きたと同時に、どこかに電気を流してしまえばいいのだ。そして、主に静電気が発生するのはシートと衣服が擦れるときである。
つまり、ドアを開けて降りようとするときに、どちらかの手でボディの金属部分をつまんでおけば、そこから電気は車体側に流れてくれ、体に溜まらない。降りてから金属部分をつまんでも「バチッ」と来てしまうので、『降りながら(足を地面につく前に)金属部分をつまむ』という部分が重要だ。
たとえば運転席から降りるのであれば、右手でBピラーの金属部分に触れながら体をひねって、足を地面に降ろすというイメージにすると、しっかりとアースがとれるので十分に放電することができる。
単純にいえば、体に電気を溜めなければいい。そのためには静電気が起きたと同時に、どこかに電気を流してしまえばいいのだ。そして、主に静電気が発生するのはシートと衣服が擦れるときである。
つまり、ドアを開けて降りようとするときに、どちらかの手でボディの金属部分をつまんでおけば、そこから電気は車体側に流れてくれ、体に溜まらない。降りてから金属部分をつまんでも「バチッ」と来てしまうので、『降りながら(足を地面につく前に)金属部分をつまむ』という部分が重要だ。
たとえば運転席から降りるのであれば、右手でBピラーの金属部分に触れながら体をひねって、足を地面に降ろすというイメージにすると、しっかりとアースがとれるので十分に放電することができる。
山本晋也
自動車メディア業界に足を踏みいれて四半世紀。いくつかの自動車雑誌で編集長を務めた後フリーランスへ転身。近年は自動車コミュニケータ、自動車コラムニストとして活動している。ジェンダーフリーを意識した切り口で自動車が持つメカニカルな魅力を伝えることを模索中。