EVが電欠になったらどうしたら良いの?

日産 リーフ 2017

わが国のEV(電気自動車)は、充電スポットの増加や航続可能距離の延長によって、一般的な交通手段になりつつあります。しかし、ひとたび電欠してしまったら?燃料のようにスタンドに買いに行くわけにも行かず、立ち往生は必至です。そんなときには、どんな対応策があるのでしょうか?ここでは、実際に体験した日産 リーフの電欠と対処法を紹介します。

文・赤井福

Chapter
EVには2種類のバッテリー
EVの電欠の対処法は? 実際に体験してみた
亀マークが合図

EVには2種類のバッテリー

EVにはHV車と同じく、走行するための駆動用と、アクセサリー類を動かす補機用という2種類のバッテリーが積まれています。

駆動用のリチウムイオンバッテリーには、200Vの高圧電流が流れており、大きなパワーを生み出します。補機バッテリーは、ガソリンエンジン車にも搭載されている12Vの箱型バッテリーです。

電欠とバッテリー上がりは、異なる事象です。ガソリンエンジン車がガス欠になってもしばらくは、ハザードやライトを付けたりできるのと同じように、EVが電欠になっても、補機バッテリー上がりを起こしていなければ、ヘッドライトやナビに代表されるアクセサリーは動いています。

EVの電欠の対処法は? 実際に体験してみた

今回は日産ディーラーに協力をいただき、日産 リーフで電欠現象を体験してみました。

テストを開始したときの状態は、バッテリー残量が10%を切った状態。メーターの航続可能距離表示は、消えています。

その状態から私有地内を10分ほど走行すると、メーターの中心部、パワーメーターの下に強制的に出力を制限する黄色の亀マークが点灯。ナビ画面に出力制限通知が表示され、充電を促されます。

それでも走行を続けると、1km弱で電欠になり、ギアはNレンジへシフト。ハンドルも重くなります。その後はDレンジに入れることができず、完全に動けなくなりました。

ただし、前で説明したように駆動用と補機類用のバッテリーは別。電欠状態でもナビやメーター、ライトは生きていますから、このような状態になった場合には、ハザードを付けて停車し、ナビ画面からエマージェンシーサポートを利用します。

自分自身でレッカーサービスを呼んでもいいのですが、充電サービスをメインとした日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2(ZESP2)に加入していれば、「電欠時レスキューコール」を利用することも可能です。

電欠となった場合は、最寄りの急速充電設備までのレッカーになります。ガソリン車のように、その場で給油とはいかないので注意が必要です。

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亀マークが合図