【名人直伝】焚き火を失敗しない6つのコツ! 薪の種類と組み方、おすすめ焚き火ギアも

ランタン 焚き火
コアなコールマン愛好家たちの間で、「焚き火の名人」と一目置かれるキャンパーがいます。「tiezouさん」こと片岡一仁さんです。コールマンCOC全国ミーティング2016で、焚き火ノウハウのすべてをお聞きしてきました。保存版です。
Chapter
1.[焚き火の材料一覧]名人は2種類の薪をそろえる!
2.[焚き火の準備]火を付ける前に薪を組み上げる
3.[火を点ける]前後左右からくまなく。焚き火は待って育てる!
4.[焚き火の完成]ブナ・ナラの太い薪で熾火(おきび)をつくる!
5.[焚き火の終わり]薪の燃える時間を見据えて計画的に
6.[焚き火道具]おすすめ焚き火ギア

1.[焚き火の材料一覧]名人は2種類の薪をそろえる!

焚き火にかかせない燃料は薪。キャンプ場で拾う、という手もありますが、1~2泊のキャンプでは、ホームセンターやキャンプ場で市販されている薪を、購入する人が多いでしょう。

今回の名人のレッスンも、薪を始め焚き火の材料・道具はあらかじめ用意してくれました。

用意してくれた材料がこちら。
固形の着火剤
紙の梱包材(新聞紙でもOK)
薪A(マツやスギ、ヒノキなど)
薪B(ナラやブナなど)

ポイントは薪A/薪Bとした2種類の薪。Aはスギやマツなど針葉樹の薪、Bはブナなど広葉樹の太い薪です。
スギやマツの薪は、油分を含んでおり、燃えやすいのが特徴。炎が高く上がりますが、代わりに早く燃え尽きてしまいます。

関東のキャンプ場で多く売っているのは、こちらの薪Aだとtiezou名人は言います。最初に火の勢いを増すために使うので、名人があらかじめ細く割ってくれました。
ブナなどの薪Bは、燃えにくい代わりに、一端火がつくと長く燃え続けます。熾火(おきび)になる骨太な薪です(詳細後述)。

2.[焚き火の準備]火を付ける前に薪を組み上げる

焚き火台に、燃料を載せていきます。
まずは着火剤。固形とジェルタイプがありますが、tiezou名人がこの日使ったのは固形タイプです。

着火剤には油やアルコールが練り込まれており、一瞬で燃え上がりますが、使いすぎると臭いが気になってきます。名人は、ひとかけらの着火剤を、まず焚き火台に置きました。

まだ火はつけません。着火剤の上に、燃えやすい紙の梱包材と割り箸大に割った薪を。
梱包材を使うのは、ふんわりと中に空気をたくさん含んでいるから。用意できない場合は、新聞紙や雑誌の紙くずで代用できます。くしゃくしゃに丸めて、中に空気が入るようにしてください。

紙の上に置く細い薪は、割り箸を使っても構いません。

まだまだ火は点けず、さらに大きめの薪を組み上げていきます。
ポイントは、横から見たとき三角形になるよう組むこと。
中から空気が入って、上昇気流ができるようにイメージして組んでいきます。

最初さえうまく燃やせてしまえば、焚き火はうまくいきます。そのためには、薪を組み上げる形が大事。

火を点けてから薪を乗せたのでは、慣れていないとうまく組めません。火のないところで落ち着いて組める状態のほうが、上手に形を整えられるでしょう。

ちなみに、井ゲタに組んでいってもOKと名人。
安定して、きれいに積めそうです。ただし、まっすぐに積み上げるよりも、ピラミッド型になるよう、ずらして積むのがポイント。
真上に薪を積んでいくと、炎が当たりにくい場所ができてしまうのです。

<次のページに続く>
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3.[火を点ける]前後左右からくまなく。焚き火は待って育てる!
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