軽自動車に大人5人は違反!もし乗車したらどんな問題が起きる?

ホンダ N-BOX

ドイツのVW タイプ1、イギリスのBMC ミニのような国民車構想の元に誕生したのが日本の軽自動車です。軽自動車は、自動車税や重量税、さらに若干ですが自賠責保険料も普通車より安く設定されている反面で、さまざまな規定で縛られています。
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(2018年3月2日)

Chapter
車両保安基準による軽自動車規格
もし無理やり軽自動車に大人5人乗ったら?
大人2名、子供3名なら?

車両保安基準による軽自動車規格

日本の公道を通行する原動機付き車両には保安基準が定められており、その基準をクリアしないと車検に合格できず、公道を走行してはならないことになっています。軽自動車の場合、現代でも3輪と4輪の規格が混在していますが、本稿では4輪の規格を取り上げます。

保安基準による2018年2月現在の軽自動車規格は、全長3,400mm以下、全幅1,480mm以下、全高2,000mm以下、排気量660cc以下、定員4名以下、貨物積載量350kg以下となっています。このうちどれかひとつでも満たすことができなければ小型車となり、軽自動車の優遇措置は適用されなくなります。

気をつけたいのはサードパーティー製エアロパーツで、ノーマル状態で規制値いっぱいの軽自動車にスポイラー類を装着した場合、寸法オーバーとなり小型車で登録し直す必要があります。これを怠ると脱税行為と見なされ、国税庁職員による捜索が入るかもしれません。

では、定員4人以下の規定がある軽自動車に大人5人が乗車したら、どうなるのでしょうか?

もし無理やり軽自動車に大人5人乗ったら?

客室容量的な問題

軽自動車のリアシートは、ほぼベンチタイプなので、皆がつめれば大人3人が横並びで座ることはできるかもしれません。しかしシートベルトは2名分しかありません。つまり、シートベルトのキャッチはセンターに座る人のおしりの下になってしまいます。

そうなると、左右の人もシートベルトを装着することができなくなり、ドライバーはシートベルト装着義務違反に問われることになります。つまり大人5人乗車は、自動的に道交法違反になってしまうのです。

運動性能的な問題

それでも何とか無理やり大人5人乗車して走りだした場合、走行性能面ではどのようなことが発生するでしょうか。通常自動車は車両重量と体重55kgと仮定した乗員分の重量を基準として、エンジン出力や変速機のギアなどをチューニングしています。(日産自動車ではさらに1人当たり10kgの荷物も考慮しています)

ダイハツ ムーブキャンバス 4WDの場合、車両重量970kgと4名の体重55kgx4=220kg、荷物10kgx4=40kgの合計1,230kgを基準としていると考えられます。大人5人が無理やり乗り込むと、乗員の体重は275kg、それに50kgの荷物をプラスすると、合計は1,295kgとなり、燃費の悪化は免れないでしょう。

ただしタイヤに関しては、まだ余裕があるので、バーストやパンクといったトラブルに関してはあまり心配する必要はありません。

もし警察に見つかったら…

それでも5人乗者で走行中、警察に呼び止められたら、確実に道路交通法違反です。

考えられるのは安全運転義務違反(違反点数2、普通車の場合反則金9,000円)、または座席ベルト着用義務違反(違反点数1)です。

大人2名、子供3名なら?

道路運送車両法の保安基準第53条第2項によれば、乗員とは12歳以上を対象にしています。そして12歳以上は11歳以下の1.5人分とも規定されています。

つまり、大人2人分に対し11歳以下の子供なら3人乗車できることになり、軽自動車なら大人2人+子供3人の合計5人乗車は可能になります。この場合、シートベルトが足りなくなりますが、1名はシートベルトの着用が免除されることになります。

また、チャイルドシートを人数分設置することが物理的にできない、設置すると3名が乗れなくなる、といった場合は、チャイルドシート設置が免除になります。

しかし、シートベルトやチャイルドシートのない席では、事故の際に身体が飛ばされる危険があります。前記の免除されるケースは、あくまでも応急的なものと覚えておきましょう。

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