キャンピングカーの乗車定員ってどうやって決まるの?

キャンピングカー

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もうすぐ冬も終わり、待ちに待った春になればお花見がてらのドライブが楽しみですよね。もしキャンピングカーがあれば、秘境の桜を夜通し独占!なんて贅沢もできるかも。ところでキャンピングカーの乗車定員ってどうやって決まっているか、ご存知ですか?
Chapter
キャンピングカーの構造要件
キャンピングカーの乗車定員に影響する要因
キャンピングカーの横向き座席は禁止になった?

キャンピングカーの構造要件

現在、国内で人気のキャンピングカーは、バンコンと呼ばれるタイプで、ハイエースなどの箱型ワンボックスバンを改造したものです。

通常4ナンバー車として販売されているバンをキャンピングカー(8ナンバー)で登録するには、満たすべき構造要件があります。

その要件は、おもに2点で、調理施設と給排水施設が整っていることと、乗車定員3分の1以上の就寝施設が備えられていることです。(ただし端数は切り上げで、乗車定員3名の場合は最低2名分以上の就寝施設が必要)

キャンピングカーだからといって、乗車定員に関する特別な要件はありません。

キャンピングカーの乗車定員に影響する要因

たとえば、バンコンを製造する際、後部空間に座席を設置するには、どのような要件があるのでしょうか。

座席幅は、1人につき400mm以上が必要で、設置角度は進行方向と同じ前向きに座席を設置する際は、車両中心線に対して座席の角度が左右10度以内、横向きの座席の場合は、車両中心線に直角に交わる線に対して左右10度以内となっています。

もちろん乗車定員分のシートベルトは必須。以上の保安基準を遵守すれば、スペースが許す限り座席はいくつでも設置できます。

ただし、各種自動車免許で規定される最大乗車定員に、キャンピングカーの乗車定員も例外なく制限されます。普通と準中型免許であれば10人以下、中型免許で29人以下、大型免許で30人以上です。

日本のキャンピングカーの乗車定員の決定要因は、ベース車のスペースと免許制度にあると言えます。

キャンピングカーの横向き座席は禁止になった?

2017年7月26日より、3ナンバー車と5ナンバー車で走行中に横向き座席の利用が禁止されました。以前より1ナンバーと4ナンバーの商用車でも運転中の横向き座席は禁止されていたので、運転中に横向き座席が使用できるのは大型バスなどの2ナンバー車と特殊用途の8ナンバーに限定され、キャンピングカーもそれに含まれます。

8ナンバーを取得していないキャンピングカーといえば、メーカーが架装したキャンプ向け仕様車や軽キャンパーなどですが、規制以前より横向き座席車は数えるほど。事実上、横向き乗車が禁止されたのはラウンジカーやリムジンなどと考えた良いでしょう。

ただしいくら横向き乗車が合法とは言え、その危険性は無視できません。前後縦方向の衝撃に対しては、シートバックのような乗員を衝撃から守る設備がないので、最悪の場合は車内で身体が飛ばされる可能性が考えられます。また横方向からの衝突では、そもそもキャンピングカーの横向き座席のシートバックは運転席のように大型ではないので、十分に乗員を保護できるとは言い難いものです。

安全な乗車を考慮するのであれば乗車中は前向き、目的地に到着したらシートアレンジで横向きにしたり、ベッドにしてくつろぐ利用方法が良さそうです。

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