リアガラスが割れたまま走行してもいいの?陸運局に聞いてみた!
更新日:2024.09.09
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リアガラスが割れている車は、公道を走行してもいいのでしょうか?多少のひび割れや小さなキズであれば補修剤で直せますが、その状態で車検に通るのでしょうか?補修か全交換か?悩ましいところです。陸運局の見解を取材してきました。
リアガラスが割れたまま公道を走行してもいいの?
フロントガラスのひび割れは、走行中の風圧により割れて乗員に降りかかる可能性があります。また、前方視界を妨げるので、走行の問題になります。早期の補修、または交換が必要になることは容易に想像できます。
では、リアガラスの場合はどうでしょう?リアガラスにひび割れやキズが入ったとしても、それが大きなものでなければ運転中に気になることはありません。走行中に窓を開けなければ、風圧により割れる心配も少ないでしょう。
街中では、ときおりリアウインドウが割れてしまったのか、透明なビニールをガムテープで止めて走行する車両も見られますが、あれは合法なのでしょうか?
では、リアガラスの場合はどうでしょう?リアガラスにひび割れやキズが入ったとしても、それが大きなものでなければ運転中に気になることはありません。走行中に窓を開けなければ、風圧により割れる心配も少ないでしょう。
街中では、ときおりリアウインドウが割れてしまったのか、透明なビニールをガムテープで止めて走行する車両も見られますが、あれは合法なのでしょうか?
道路運送車両法によるリアガラスの規定
公道を走行する車両の保安基準を規定するのは、道路運送車両法です。その第41条で保安適合品を使用するパーツが列記されています。そのなかにリアガラスが入っています。
まずリアガラスは、保安基準適合品でなければ車検に通りません。つまり、先述のビニールをガムテープで止めている車両はNGということです。緊急対策としてなら仕方ないのかもしれませんが、その状態で長期間運行することはできません。
ではビニールに置き換えず、リアガラスが割れたまま走行を続けたら、警察の取り締まり対象になるのでしょうか?
まずリアガラスは、保安基準適合品でなければ車検に通りません。つまり、先述のビニールをガムテープで止めている車両はNGということです。緊急対策としてなら仕方ないのかもしれませんが、その状態で長期間運行することはできません。
ではビニールに置き換えず、リアガラスが割れたまま走行を続けたら、警察の取り締まり対象になるのでしょうか?
警察による整備不良の取り締まり対象になる?
通常整備不良は、周囲の交通の迷惑にならないよう制動系と燈火系を主体に行われます。これらが故障していると、周囲の車両や歩行者を巻き込む重大事故の発生要件につながりやすいからです。
では、制動系でも燈火系にも該当しないリアガラスは…。どうも微妙なところにあるようです。
というのも、ひびが入ったリアガラスが突然破損し、周囲に飛散した場合、周辺を走る車両をパンクさせたり、それを避けるために急ハンドルを切る可能性があります。歩行者にガラス片が当たれば、怪我をさせることも考えられます。
直接の点検項目には該当せずとも、「周囲の交通の迷惑にならないよう」という名目で検挙対象となる可能性は捨てきれないのです。
では、制動系でも燈火系にも該当しないリアガラスは…。どうも微妙なところにあるようです。
というのも、ひびが入ったリアガラスが突然破損し、周囲に飛散した場合、周辺を走る車両をパンクさせたり、それを避けるために急ハンドルを切る可能性があります。歩行者にガラス片が当たれば、怪我をさせることも考えられます。
直接の点検項目には該当せずとも、「周囲の交通の迷惑にならないよう」という名目で検挙対象となる可能性は捨てきれないのです。
陸運局による見解
東京陸運支局で、尋ねてみました。リアガラスが破損している状態で車検には通るのでしょうか?
答えは「車検は型式認定を受けた状態と同じ状態でなければ通らないものなので、修理が必要です。」当たり前ですね。ただし、どんな修理を行えば良いかは、破損度合いによるそうです。補修剤で修理して問題ない場合もあれば、交換を勧告する場合もあるとのこと。
車検を前にリアガラスの修理を検討しているのなら、近隣の車検場で診断してもらうのが良いそうです。もちろんガムテープを貼り付けても補修には当たりませんし、一番良いのはリアガラスの交換であるのは言うまでもありません。
ちなみにリアガラスをパネルに置き換える場合、アクリル板では耐衝撃性の問題で車検に通りません。そのため金属パネルを溶接することになるのですが、その際、小型車で50kg、普通車で100kg以上車重が増えると構造変更が必要。また車軸への荷重が許容範囲内に収まるか、タイヤの耐荷重内であるかと言った問題もクリアしなければなりません。
リアガラスの破損といえば、もうひとつ。オープンカーのソフトトップのアクリル性リアウインドウの経年劣化による破損も考えられます。この場合も車検に通らないのでしょうか?
陸運局の回答は「オープンカーの保安基準にソフトトップは入っていないので、問題ありません」とのこと。確かにオープンカーは屋根を収納して走行する前提ですから、ソフトトップは関係ないわけです。かといって破損したままでは、室内が水びたしになってしまいます。修理するに越したことはありませんね。
答えは「車検は型式認定を受けた状態と同じ状態でなければ通らないものなので、修理が必要です。」当たり前ですね。ただし、どんな修理を行えば良いかは、破損度合いによるそうです。補修剤で修理して問題ない場合もあれば、交換を勧告する場合もあるとのこと。
車検を前にリアガラスの修理を検討しているのなら、近隣の車検場で診断してもらうのが良いそうです。もちろんガムテープを貼り付けても補修には当たりませんし、一番良いのはリアガラスの交換であるのは言うまでもありません。
ちなみにリアガラスをパネルに置き換える場合、アクリル板では耐衝撃性の問題で車検に通りません。そのため金属パネルを溶接することになるのですが、その際、小型車で50kg、普通車で100kg以上車重が増えると構造変更が必要。また車軸への荷重が許容範囲内に収まるか、タイヤの耐荷重内であるかと言った問題もクリアしなければなりません。
リアガラスの破損といえば、もうひとつ。オープンカーのソフトトップのアクリル性リアウインドウの経年劣化による破損も考えられます。この場合も車検に通らないのでしょうか?
陸運局の回答は「オープンカーの保安基準にソフトトップは入っていないので、問題ありません」とのこと。確かにオープンカーは屋根を収納して走行する前提ですから、ソフトトップは関係ないわけです。かといって破損したままでは、室内が水びたしになってしまいます。修理するに越したことはありませんね。