初心者でもわかるゴールド免許の仕組み:条件・取得時期・メリットを徹底解説

ゴールド免許

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免許を取ったばかりの初心者ドライバーにとって、「ゴールド免許」という言葉は憧れですよね。ゴールド免許とは免許証の有効期限欄の帯の色が金色の運転免許証のことを指し、過去5年間無事故無違反の優良運転者に与えられるものです。

本記事では、ゴールド免許の仕組みや取得条件、初心者が最短でゴールド免許を取得する方法、よくある勘違いポイント、そしてゴールド免許のメリットまで、やさしく丁寧に解説します。初心者の方でも安心して読み進められるよう、表を交えてわかりやすくまとめました。

CARPRIME編集部

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Chapter
ゴールド免許とは?色の意味と基礎知識
ゴールド免許の取得条件|5年間無違反が鍵
5年間無事故無違反の条件
免許を受けている期間が継続して5年以上必要
初心者がゴールド免許を最短取得する年数シミュレーション
普通免許だけでゴールド化する通常ルート
原付免許などを活用した最短ゴールドルート
ゴールド免許に関する勘違いFAQ
ゴールド免許のメリット完全解説|更新・保険・特典
免許更新が早くなる|手続き時間・有効期限
自動車保険が最大10%割引
SDカードで各種割引特典をゲット
社会的信用向上などその他メリット
まとめ|無事故無違反でゴールド免許を手に入れよう

ゴールド免許とは?色の意味と基礎知識

日本の運転免許証にはグリーン(緑)・ブルー(青)・ゴールド(金)の3種類の色帯があります。取得直後の初心者運転者には緑色のグリーン免許(初めての免許証)を交付し、一定期間経過後の更新時にはブルー免許になります。さらに無事故無違反を一定期間継続すると、更新時に金色のゴールド免許が交付されます

ゴールド免許は一般に「優良運転者」の証とされますが、実は運転技術の高さを示すものではありません。運転記録上の違反や事故がないことを示すもので、極端に言えば車にほとんど乗っていなくても違反さえしなければゴールド免許は取得できます。

そのため「ペーパードライバー(ほとんど運転しない人)はほぼ100%ゴールド免許」といわれることもあるほどです。

逆に言えば、日常的に運転している人にとって5年間無事故無違反を続けることは簡単ではないため、ゴールド免許は貴重な存在ともいえます。友人から「ゴールド免許ですごいね!」と羨ましがられることもあり、初心者ドライバーにとってひとつの目標になるでしょう。

ゴールド免許の取得条件|5年間無違反が鍵

5年間無事故無違反の条件

ゴールド免許を取得するには、免許更新年の誕生日の41日前を基準日として、過去5年間に交通違反や人身事故による点数がないことが絶対条件です。

例えばスピード違反や信号無視といった違反で点数がつくと、次の更新ではゴールド免許にはなれません。軽微な違反1回でも対象となりますので、日頃から安全運転を心がける必要があります。

免許を受けている期間が継続して5年以上必要

ゴールド免許のもう一つの条件が、「免許を受けている期間が継続して5年以上」であることです。これは「初めて何らかの運転免許を取得してからの通算期間」を指します。

このため、ご自身の免許経歴によって、ゴールド免許を取得できるタイミングが異なります。

  • ケース1:初めて運転免許を取得した場合
    生まれて初めて運転免許(例:普通免許)を取得した方は、最初の免許証(グリーン、有効期間3年)の次の更新では、免許経歴が3年のためゴールドにはなりません。
    その次の更新時(ブルー免許、有効期間3年)に、免許経歴が合計6年となり、無事故無違反の条件を満たしていれば、初めてゴールド免許が交付されます。
  • ケース2:すでに他の免許を5年以上持っている場合(例外)
    例えば、18歳で原付免許を取得し、無事故無違反のまま5年以上が経過したとします。その方が24歳で新たに普通免許を取得した場合、その普通免許の初回更新時(約3年後)には、先行する原付免許の期間が合算されるため「免許経歴5年以上」の条件を満たします。
    このため、無事故無違反であれば、普通免許取得から約3年後の初回更新でゴールド免許が交付されることがあります。

また、ゴールド免許取得には重大な違反の教唆・ほう助をしていないことや、道路外致死傷(道路外での人身事故)を起こしていないことも条件に含まれます。もっとも、これらは特殊なケースですので、初心者の方はまず「継続した5年間の無事故無違反」を目標に、日々の安全運転を心がけると良いでしょう。

初心者がゴールド免許を最短取得する年数シミュレーション

普通免許だけでゴールド化する通常ルート

18歳で普通自動車免許を取得した場合、最初の免許証は「グリーン」です。約3年後の初回更新で「ブルー」の免許証に切り替わります。その後も無事故無違反を継続すると、次の更新時(初回更新から3年後、つまり免許取得から合計約6年後)に、初めて「ゴールド」免許が交付されます。つまり、24歳頃に初めてゴールド免許を取得できる計算です。

原付免許などを活用した最短ゴールドルート

ゴールド免許は、新しい免許を取得した時ではなく、免許を更新する時に交付されるのが大原則です。これを踏まえると、最短取得の考え方が変わります。

例えば、16歳で原付免許を取得し、無事故無違反だった場合、次のような流れになります。
  1. 16歳:原付免許取得(グリーン免許)

  2. 19歳頃:初回更新。免許経歴が3年のため、無事故無違反でもブルー免許になります。

  3. 21歳:普通免許を追加で取得。この時点では「更新」ではないため、免許証の色は変わらずブルーのままです。

  4. 22歳頃:19歳で更新したブルー免許の有効期限が来て、次の更新を迎えます。 この更新の時点で「免許経歴5年以上(16歳から計算)」かつ「過去5年間無事故無違反」の条件を満たしていれば、ここで初めてゴールド免許が交付されます。

【表1】ゴールド免許取得までの年数比較

パターン年齢と免許の色の推移(例)
通常ルート(普通免許のみ)18歳: グリーン取得 → 21歳: ブルー(初回更新) → 24歳: ゴールド(2回目更新)
最短ルート(原付→普通免許)16歳: グリーン(原付)→ 19歳: ブルー(更新)→ 21歳: ブルーのまま(普通免許を追加)→ 22歳: ゴールド(更新)

※初回の免許証有効期限は「取得した日から3回目の誕生日まで」と定められているため、取得タイミングによっては約2年数ヶ月で初回更新を迎える場合もあります。

ゴールド免許に関する勘違いFAQ

Q1. ゴールド免許=運転上級者?

A: いいえ、運転の技量とは直接関係ありません。ゴールドはあくまで無事故無違反という運転経歴に対する区分です。極端な話、運転が苦手でも運転しなければ違反を起こすこともないためゴールドになります。実際ペーパードライバーでもゴールド免許は取得できます。


Q2. 違反すると一生ゴールド免許は取れない?

A: そんなことはありません。違反や事故を起こしてしまった場合、その時点で直近5年以内に違反歴があることになるため次の更新でゴールドになれないというだけです。違反の内容にもよりますが、ゴールドの条件である「5年間無事故無違反」のカウントがリセットされるイメージです。違反後、その時点から改めて5年間無事故無違反を継続できれば、次の次の更新ではゴールド取得が可能になります。


Q3. ゴールド免許所持中に違反したら帯色はすぐ変わる?

A: 免許証の色が途中で変わることはありません。仮にゴールド免許を取得した後に違反をしても、免許証の帯色は有効期限が切れるまでは金色のままです。ただし次回更新時にはブルーに降格してしまいます。ゴールド免許を手に入れたからといって安心せず、今後も無事故無違反を続けなければそのステータスを維持できません。


Q4. 初心者は初回更新でゴールドになれない?

A: はい、その通りです。初めて運転免許を取得した方が、約3年後の初回更新でゴールド免許になることはありません。 免許取りたての方はグリーン免許で、初回更新時には免許経歴が5年に満たないため、必ずブルー免許になります。

ただし、すでに他の免許(原付など)を持っていて、その免許経歴が5年以上ある方が、新たに普通免許を取得した場合は話が別です。その場合でも、普通免許を取得した時点ですぐにゴールドになるわけではありません。 あくまで、次の免許更新のタイミングで、通算の免許経歴と無事故無違反の条件を満たしていれば、ゴールド免許が交付される、ということになります。

ゴールド免許のメリット完全解説|更新・保険・特典

免許更新が早くなる|手続き時間・有効期限

ゴールド免許所持者は更新時の講習区分が「優良講習」となり、講習時間が30分で済みます(一般講習は1時間、違反者講習は2時間)。講習手数料も優良講習は安価(例:東京では500円)です。さらに免許証の有効期限も原則5年間に延長されます(70歳未満の場合)。

また、運転免許センターだけでなく、指定された警察署などでも更新手続きが可能になります。ただし、警察署での更新は平日のみの受付で、免許証が即日交付されない(後日受け取りや郵送)場合が多いため、ご自身の都合に合わせて更新場所を選ぶと良いでしょう。

自動車保険が最大10%割引

ゴールド免許所持者は「事故リスクが低い」と見なされ、任意保険のゴールド免許割引が適用される場合があります。割引率は保険会社によりますが、おおむね5〜15%程度保険料が安くなるのが相場です。長い目で見ると年間数千〜1万円以上の節約になることもあり、経済的メリットは大きいでしょう。

ただし保険契約時の免許色で割引適用が判断されるため、契約期間中にブルーからゴールドになっても途中で保険料は変わらない点には注意が必要です。

SDカードで各種割引特典をゲット

無事故・無違反を1年以上続けていると、自動車安全運転センターが発行する「SD(セーフティードライバー)カード」を申請することができます。これはゴールド免許保持者でなくても取得可能で、無事故・無違反の期間に応じてカードの種類(グリーン、ブロンズ、シルバー、ゴールド、スーパーゴールド)が変わります。

このSDカードを提示すると、ガソリン代やレストラン・宿泊施設の割引、マイカーローン金利優遇など、全国の優遇店で様々な特典が受けられます。交付手数料(670円)はかかりますが、日頃から安全運転を心がけている方は申請を検討してみる価値があるでしょう。

社会的信用向上などその他メリット

ゴールド免許所持者は社会的にも「安全運転者」のイメージがあり、周囲から信頼される傾向があります。レンタカー契約や社用車の運転許可などで有利に扱われるケースもあるようです(※具体的な待遇は企業や店舗によります)。何より、自分自身の安全運転の自信とモチベーションにつながる点も大きなメリットと言えます。

まとめ|無事故無違反でゴールド免許を手に入れよう

ゴールド免許は初心者ドライバーにとって一つの目標ですが、その取得には日々の積み重ねが必要です。裏技的に最短ルートを狙う方法もありますが、何より大切なのは無事故無違反を続けることに他なりません。日頃から交通ルールを守り、慎重な運転を心掛けていれば、時間はかかっても必ずゴールド免許に手が届きます。

初心者のうちは運転に不慣れでヒヤリとする場面もあるかもしれませんが、焦らず経験を積んでいきましょう。もし違反や事故をしてしまった場合も、その後5年間しっかり安全運転を続ければ再びゴールド取得のチャンスは巡ってきます。大事なのはあきらめずに安全運転を続けることです。

ゴールド免許を取得すれば、更新手続きの簡略化や保険料割引など多くの恩恵を受けられますし、何より自分の運転履歴に自信が持てるようになります

ぜひ今回紹介したポイントを参考に、日々の運転に役立ててください。初心者ドライバーの皆さんも、無理せず着実にゴールド免許を目指しましょう。安全運転で楽しいカーライフをお送りください!
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