【プロ解説】マツダ3ファストバックのインテリア(内装)と荷室・後部座席を徹底解説!!

マツダ マツダ3 ファストバック 萩原撮影

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外観でも取り入れた「引き算の美学」はインテリアにも導入され、研ぎ澄ました心地良い空間を演出しています。暖かいぬくもりを演出するために、使用する素材や形状さらにシボにまでこだわっています。ドライバーが運転しやすく乗員がくつろげる空間を目指したマツダ3ファストバックのインテリアデザインについて解説します。

文・写真/萩原 文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
マツダ3ファストバックのインパネ
マツダ3ファストバックはドライバー優先のレイアウト
マツダ3ファストバックの後部座席
マツダ3ファストバックの荷室
マツダ3 スカイアクティブX を土屋圭市とRIZINガール2020でレースクイーンの相沢菜々子が30分徹底解説!

マツダ3ファストバックのインパネ

マツダ3ファストバックのインテリアは人とクルマとの一体感をこれまで以上に強めるために、コクピットのすべてをドライバー中心に左右対称にレイアウト。同時にそれらがドライバーに正対する造形となっています。そのうえで、深化した魂動デザインのキーとなる「引き算の美学」を外観だけでなく、インテリアでもしっかりと表現しています。コクピット以外の要素をシンプルに研ぎ澄ましていくことでコクピットの存在感を引き立て、まるでクルマと対話しているかのように運転に集中できる心地良いインテリア空間を造り上げています。

マツダ3ファストバックはドライバー優先のレイアウト

マツダ3のコクピットはステアリングホイールと3眼メーター、左右のエアコンルーバーによってシンメトリーな造形を実現しています。また、先代モデルでも取り入れていた「バニシングポイント(収束点)」の考え方を強化しました。ステアリングホイールのスポークを従来よりも捕捉して垂直にたたせたほか、3眼メーターの左右メーターをドライバーに向けて、角度を持たせています。さらに、センターディスプレイもバニシングポイントを指し示すように傾いた長方形としつつ、ドライバーに向けてレイアウト。ドアトリムなどの大きな造形だけでなく、パーツ単位に至るまで「バニシングポイント」に基づいてデザインすることにより、ドライバーを中心とした軸感さらにたかめています。
また、前後方向の軸間と同時にインストルメントパネルを左右ドアトリムまでつながる造形とすることで水平方向の軸感も強化しています。そしてインストルメントパネルで描いた水平軸の中にエアコンのコントロールパネルと助手席側ルーバーを一体化させることで、すっきり感を表現しています。同時にこのデザインはスイッチ類を高い位置にレイアウトすることになるため、ドライバーにとって使いやすいデザインと言えます。クルマとしての美しさと機能としての使いやすさを兼ね備えた洗練されたデザインを実現しています。
運転操作のしやすさの基本は正しいドライビングポジションにあるとマツダは考えています。そのために、運転中のドライバーが人間にとって自然な姿勢でいられることを追求し続け、骨盤をしっかりと支えるシート構造やペダルレイアウト、調整機構作りにこだわりを注ぎ込んでいます。さらに、人間の特性に基づいてAピラーの細さや形状を最適化し、死角が広がらないAピラーの妨害角を実現。さらに人間がクビや眼球を動かす際に負担を感じない量を算出して造り込みを施すことで、自然な運転姿勢と視野範囲の中で斜め前方の死角を大幅に減少させる工夫が施されています。
マツダ3のフロントシートは、骨盤下部・骨盤上部・大腿部の3点で骨盤をしっかりと立てて、同時にシートバック上部で胸郭の重心を支えることで、脊椎のS字カーブを維持できる構造を取り入れています。そのうえで、座面やシートバック形状、シートばね定数を最適化することで、無意識に骨盤や脊柱を動かして体の重心のバランスが取れるようになっています。したがって路面からの入力に対しても自然に頭部を安定させることができ、またからだを支えるための余計な力も必要なくなるため、長時間の乗車でも疲れにくく、快適に過ごせます。

マツダ3ファストバックの後部座席

先代モデルとなるアクセラスポーツに比べると、ボディサイズが小さくなったことで、リアのヘッドルームが−8mm、ショルダールームが−26mm、レッグルームが−18mmと数値は小さくなっていますが、実際に乗ってみるとほとんどそのように感じない工夫が施されています。新世代車両構造技術のスカイアクティブビークルアーキテクチャや路面からの入力を正しくそしてリニアに伝えるサスペションなどにより、無駄な動きを抑えており後部座席でも快適に移動できるのが特徴です。

マツダ3ファストバックの荷室

マツダ3ファストバックのラゲージ容量は5人乗車時で334Lを確保しています。荷室長は840mm、荷室幅は最大で1100mmとなっています。6:4の分割可倒式リアシートを倒せば、荷室長は1500mmまで拡大し、9インチのゴルフバッグが2個積載可能となります。
ドライバーが自然な体勢で運転することができるように、ペダル位置、ハンドルの位置そしてシート形状にまでこだわったマツダ3ファストバック。こういった工夫の積み重ねによって運転する楽しさと疲労感の少なさを実現しています。目標とする機能を実現させるためのデザインは以外とシンプルなものであることをマツダ3ファストバックは教えてくれます。

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