ブガッティは、投資する金額に対して速さがイマイチ!? なぜ高額なの?

ハイエンドスポーツカーの条件のひとつに、圧倒的な加速力があります。価格が安くて速いほどコストパフォーマンスには優れていることになりますが、ブガッティ シロンのそれはイマイチという話を聞きます。はたして本当なのでしょうか?

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ブガッティ シロン
日産 GT-R NISMO
ポルシェ911 カレラS
3台を比較してみると…?シロンはなぜ高額なの?

ブガッティ シロン

ブガッティ シロン

見た目からしてただものではないスーパーカーの代表格が、ブガッティのシロンです。

ブガッティは、イタリア出身のエンジニア、エットーレ・ブガッティが1909年に興したスポーツカーメーカーです。1987年には、ブガッティの商標権をイタリア人実業家が手に入れ、スーパーカーメーカーとして復活を遂げました。しかし、この第2期ブガッティは軌道に乗ることはありませんでした。

そうして1998年、商標権を買ったVW AGがフランスのアルザスにブガッティ・オトモビルを設立。ヴェイロンを販売。2015年には、後継モデルとなるシロンが発売されました。

シロンのエンジンは、8.0LのW16+4ターボで、最高出力1,500ps、最大トルク163.2kgmをそれぞれ発生。0-100km/h加速は2.5秒。本国内での価格は約3億円といわれます。

日産 GT-R NISMO

日産 GT-R NISMO 2015

日産が世界に誇るスーパーカー、GT-R。その最上級モデルとなるGT-R NISMOの車体価格は、1,870万200円と決して安くはありませんが、ブガッティに比べたら相当安く感じます。

最高出力は600ps、最大トルクは66.5kgmとシロンの半分以下のスペックですが、0-100km/h加速は2.9秒と肉薄しています。

GT-Rは他のモデルとパーツを共有することで、スペックや装備に妥協することなく低価格を実現しています。

ポルシェ911 カレラS

ポルシェ 911 カレラS

ポルシェは車に詳しくなくとも聞いたことがある人は多いはず。それだけスポーツカーでは名の知れたメーカーということですね。

911カレラSは純正状態では最高出力420ps、最大トルク50.9kgm、0-100km加速3.9秒とヴェイロンやGT-Rに1秒以上の遅れを取っていますが、依然として速い車であることは明らかです。

車体価格は、3台のなかではもっとも安価な1,584万1,000円となっています。

3台を比較してみると…?シロンはなぜ高額なの?

この3台を比較してみると、GT-Rがどれだけコストパフォーマンスに優れた車であるかがわかりますね。

シロンのスペックは911と比べると3倍近いですが、価格の比はそれどころではありません。1馬力1万円という言葉もありますが、車の性能が昔より良くなったのか、現代の車には適用されないのかもしれませんね。

それにしてもシロンは、なぜ高額なのでしょうか。

車に限らず、製品の生産コストを下げるには大量生産が前提となりますが、ブガッティのような特別なメーカーになると、量産は見込めません。また、開発にも途方もない費用がかかっています。その莫大な費用を回収するためには、億を軽く超える価格で販売しないといけないということなのでしょう。

さらにブガッティの車を購入するには審査も必要で、パスできなければ購入することはできません。タイヤは一本数百万円と言われており、維持費も半端ない額がかかるため、本当に購入する人を選ぶ車なのです。

しかし、審査に合格すればファーストクラスでブガッティ本社に行ける航空チケットが入手できます。もちろん、宿泊費もブガッティ負担です。こんな自動車メーカーは他にはありませんね。約3億円は、カーマニアに夢を与え続けるための適正価格なのかもしれません。