見渡す限り日産GT-Rだらけの街…さて、ここはどこの国でしょうか?

日産 GT-R バンパー

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日本では「若者の〇〇離れ」の一例として挙げられる車離れは、交通機関の発達や維持費の高さ、娯楽の充実などが原因とされています。しかしながら、お国が違えば車事情も変わってくるもの。そこで今回は、海外のある国の車事情を取り上げていきます。
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まずはこちらの動画をご覧ください!
シンガポールが導入する「COE制度」とは?
日本とシンガポールを比べてみた。
車の所有=ステータスに直結!

まずはこちらの動画をご覧ください!

この動画はある国の街の様子です。動画は17分ありますが、最初の3分だけご覧ください!やたらと日産 GT-Rが多いことに気づきます。
見渡す限り、GT-Rのシーンがありますね。3分以上ご覧になった方は確認できたと思いますが、他にもアウディやメルセデス・ベンツ、ランボルギーニといった高級車ばかりが走っています。

ここはどの国かというと、東南アジア随一のビジネス先進国「シンガポール」です!なぜ、こんなに高級車が街を埋め尽くしているのでしょうか?その原因は、シンガポール特有の車事情にありました。

シンガポールが導入する「COE制度」とは?

シンガポールの国土は非常に小さいです。その大きさは、日本の東京23区程度。そんな小さな国のなかを車が数限りなく、縦横無尽に走っていたら交通渋滞がとんでもないことになってしまいます。

そのためシンガポールでは、1990年から車の保有台数を制限する「COE制度」が始まりました。これは、新車購入権と呼ばれるもので、新車を購入するにはこれを獲得しなければいけません。もちろん、車の台数を制限するための制度のため、この購入権の数には限りがあります。

そして、月に2回インターネット上でオークションのような公開入札が行われ、そこでこの権利を落札することができた人は晴れて新車を所有する権利を持つことになります。新車購入権を1度落札すると、10年間有効です。

ちなみに新車購入権の価格は…日本円でおよそ700万円!新車を買うための権利だけでこれだけかかります。
また、シンガポールは販売する新車を国外から輸入するため、車両の価格自体も日本に比べて高価になります。そのため、日本では200万円ほどで買うことができるプリウスもシンガポールでは、新車購入権やその他諸経費込みで1000万円以上になります。

日本人の私たちからすると驚きのお値段ですよね。

日本とシンガポールを比べてみた。

ではここで、どのくらいの割合の人がシンガポールで車を所有しているのか見てみましょう。日本では1,000人あたりの自動車保有台数が587台ということで、およそ2人に1人は車を1台持っていることになります。

一方のシンガポールは、151台。およそ7人に1人しか車を持っていません(2013年 GLOBAL NOTEより)。やはり、限られた人だけが新車を所有することができます。

車の所有=ステータスに直結!

シンガポールでは車を所有していることが裕福である証、すなわちステータスになっています。そのため、ステータスとしてカッコいい高級車が多く街を走っています。

日本人には、新車を買うことに権利が必要という発想がないため驚きですよね。

とはいえ、交通渋滞の激しい都心でCOE制度が導入される可能性がないわけでもありません。そうなると、日本でもシンガポールのような光景が広がるかもしれませんね。

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