2000馬力のGT-Rがクラッシュ! パワーがありすぎて困ることはある?

日産 GT-R

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最近では、輸入車を中心に400馬力や500馬力といった強大なパワーを持つクルマがどんどん出てきています。パワーは、あればあるほど良いという意見も聞きますが、本当にそうでしょうか?
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【動画】2000馬力のGT-Rがクラッシュ!
馬力とは「トルク×回転数」
パワーがあることによるメリット・デメリット

【動画】2000馬力のGT-Rがクラッシュ!

2000馬力にまでチューニングしたGT-Rがコントロールを失ってクラッシュするという事故が起きました。

最近では輸入車のみならず、日本車でも高出力なエンジンを積んだクルマが一般的になってきましたが、はたして馬力は、あればあるほど良いのでしょうか?今回は、クルマとパワーの関係について見ていきたいと思います。

馬力とは「トルク×回転数」

馬力というのは、じつは計算の結果、導き出された値であり、馬力という出力があるわけではないのです。

大まかに言うと、エンジンのトルクと回転数を掛けあわせた時の最大値が、そのクルマの馬力ということになります。(※正確にはもう少し複雜です)

ですので、大きなトルクを高回転で発生させられるほど、そのクルマは馬力=パワーがあるということになるわけです。

パワーがあることによるメリット・デメリット

メリット

一般的にはパワーがある=スピードが出る=危ないと思われていますが、実際は必ずしもそうとは言えません。

パワーがあることで、素早く障害物を回避したり、短時間で追い抜きができたりといったアクティブセーフティーの場面でのメリットも大きいのです。

記憶に新しいところでは、2012年に起こった笹子トンネル事故で生還したスバル インプレッサ STI。ドライバーは走行中に崩落に気づき、インプレッサのアクセルを踏み込んだため、完全に崩落する前にトンネルを抜けだして助かったそうです。

この場合など、インプレッサ STIというクルマの持つ優れた運動神経と強烈な加速が、災害から救ったと行っても過言ではないでしょう。

デメリット

極端な例では、加速中にコントロールを失ってしまうこともあります。しかし、一般のクルマではそこまでのパワーはありませんし、数々の電子制御でエンジンパワーが抑えられ、コントロールを失うことは滅多にありません。

ただし、雨の日などは要注意です。非常にトルクがあり、軽量かつタイヤが減っていたりすると、電子制御の範囲を超えてスピンしてしまうというケースもあります。

パワーがあるクルマの場合は、シャシーとのバランスがより重要になりますので、パワーだけがあればあるほど良いというものではありません。

また、パワーがありすぎると、シャシー剛性や足回りとのバランスが悪くなり、運転していて疲れるクルマになることもあります。

とはいえ、バランスが完璧なクルマは、ときに退屈などと言われることもあります。バランスの良い優等生的なクルマと、パワーやシャシー性能に優れたやんちゃなクルマ。あなたなら、どちらを選びますか?

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