車の音響へのこだわり|いい音で聞くにはどの部分にどんな工夫が必要?

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車のなかで好きな音楽を良い音で聞きたいと願う人は少なくありません。ただし、オーディオはこだわると際限がないと言われる恐ろしい世界。そこで今回は、標準的なシステムで良い音を聞くDIY的工夫を紹介します。
Chapter
車で聞く音楽のどんな音を「良い音」だと思いますか?
車の音響への工夫① オーディオスピーカーの清掃
車の音響への工夫② イコライザーで調整
車の音響への工夫③ オーディオスピーカーの交換
車の音響への工夫④ バッフルやデッドニング
カーオーディオパーツにも工夫の余地あり

車で聞く音楽のどんな音を「良い音」だと思いますか?

突然ですが、万人に認められる「良い音」はひとつではありません。

これは各人の音に対する趣味嗜好や感性、聴力などの違いによって起こります。高音の伸び、低音の迫力、一音ごとのクリアさなど、まず自分が良い音と感じる要素を明確にしましょう。それが明確になっていない(ブレる)と、サウンドのチューニングは費用ばかりがかかり、結果、かけた金額の割には満足する音になっていないという泥沼におちいります。

そんな高度なサウンドチューニングは、お金に余裕のある方々にお任せして、ここでは頑張ればなんとか自分でもできるDIY的工夫を紹介します。

車の音響への工夫① オーディオスピーカーの清掃

よくあるのが、中古車を購入してオーディオを鳴らしたら、音がくぐもっているように感じるというものです。

これはまず、スピーカーカバー(グリル)にほこりが溜まっていないか、チェックしましょう。ほこりが溜まっているようなら、歯ブラシなど先端が細く隙間まで入り込めるような機具でカバーを掃除しましょう。

次はスピーカーの掃除です。スピーカー本体の振動部にほこりが溜まっていると、クリアな再生音は期待できません。ブロアーでスピーカーを吹いて、ほこりを取り去りましょう。

それでも状態が改善しないようなら、スピーカーカバーの開口部をチェックしましょう。純正品では、設計の問題から、スピーカーのサイズに見合った開口部を持っていないカバーがあります。開口部が少なければ、音を遮断しクリアーには聞こえませんから、そういう場合には、開口部が少しでも広くなるよう、工作しましょう。

さらに原因として、スピーカーの故障も考えられます。この場合は、スピーカーの交換が必須です。

車の音響への工夫② イコライザーで調整

高音や低音が好きな方は、その周波数の音を強調すると良い音と感じます。

ヘッドユニットにイコライザー機能が付いていれば、調整してみましょう。イコライザー機能がないヘッドユニットなら、交換がお勧めです。

ヘッドユニットの交換ですが、配線はカプラ端子とスピーカーケーブルだけなので簡単です。難点は、センターコンソールなど内張りを外せるか。

これはネットなどを使って調べると、一般的な車両なら情報が見つかります。いくつかのサイトを見て、どこにネジがあるか、外すときのコツなどを確認しておきましょう。

車の音響への工夫③ オーディオスピーカーの交換

ヘッドユニットをイコライジング機能付きに変更したけれど、満足できる音質にならなかったという場合は、スピーカーの交換が必要かもしれません。フロントドアや後部座席回りの内張りを外して、スピーカー本体を交換してみましょう。

各オーディオメーカーからは、純正品と同じサイズ(口径、奥行き、取り付け位置)のスピーカーが発売されています。純正スピーカーの再生可能周波数を調べておき、より幅広い音域を再生できるスピーカーを選びましょう。

車の音響への工夫④ バッフルやデッドニング

自動車内のスピーカー設置場所は、必要のない空間や振動が伝わりやすい部材が多いなど、必ずしも有利な条件ではありません。そこで振動の伝播を防ぎ空間をシャットアウトすれば、スピーカー本来の性能発揮が期待できます。

まずは振動をドアやボディに伝えにくくするバッフル(ボード)を試してみましょう。バッフルはスピーカーをしっかりと固定し、周囲に余計な振動伝播を防ぐためのスペーサーです。

インナーとアウターがあり、内張りの内部に使用するのがインナー、内張りの外側(車内側)に使用するのがアウターです。これを使用して好みの音質になるか、チェックしてみましょう。

バッフルで効果を感じなければ、次はデッドニングを行ってみましょう。デッドニングは、スピーカー設置箇所周辺の空間を埋めて余計な振動を防ぐチューニングです。内張りのビビリ音やボディの反響音を防ぎ、スピーカーの再生音が安定し、クリアな再生音が期待できます。

バッフル設置やデッドニングを行う際、スピーカー本体部分に中抜きがないか確認してください。もしあるようであれば、耐水性のパテで埋めてしまいましょう。スピーカー本体部の中抜きを埋めると、さらに余計な音の振動を防ぐことができ、より豊かな再生音が期待できます。

カーオーディオパーツにも工夫の余地あり

今回は、標準システムを活かす方向での工夫を紹介しました。

自動車の内張りを外すことが出来るようになれば、スピーカーケーブルの変更、スピーカー増設など他にもチューニングの幅が広がります。

さらに電気関係に強いなら、オーディオ用給電配線の新設、アーシング、アンプの追加、大音量スピーカーの追加、デジタル・カーオーディオシステムへの換装など、手をかける要素がつきないのがオーディオの世界。

満足する音の線引きが、一番困難な点だったりします。

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