同乗者が納得する「心地よい」運転とはどのようなものなのか?

ランドクルーザー200 運転 車内 ドライブ

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休日ともなれば、愛車に家族や仲間、友人、意中の相手を乗せてドライブに出かけていることかと思います。そんな時、ドライバーとして気になるのは、同乗者に自分の運転がどう思われているのか?運転が上手くなりたい、とは、多くのドライバーが抱いている感情ではないでしょうか。では、上手い運転とはどういうものなのか。あるいはヘタではない、とはどこで判断するべきなのか。今回は、一般道での走行を前提に着目してみます。
Chapter
うまい運転のいろいろ
車酔いをさせない運転法とは?
大事なのは「時間稼ぎ」
ハンドルを握ると、人は変わる…を必死でこらえる

うまい運転のいろいろ

ひと口に上手い運転といっても、いろいろと定義があると思います。

わかりやすい例で言うと、重力や遠心力との戦いのなかで、車両を自身の掌中におさめ、いかに速度を高めていくかというもの。ハイスピードドライブは、車好き、運転好きの最大の醍醐味といってもいいかもしれません。

そのあたりは詳しい方にお預けさせていただくことにして、ここでは、より実践的な、日常的に車を走らせるうえで、どんな走りが「心地よい」となるのか?このあたりについて書き進めてみたいと思います。

車酔いをさせない運転法とは?

筆者は、車酔いをするタイプの人間です。自分で運転しているぶんには良いのですが、他人の運転では車酔いを起こします。しかし、なぜ車酔いをするのでしょうか。

よく言われるのが、車酔いする人は三半規管が弱いということですが、それ以外にも、車内やガソリンの臭い、不安、運転のリズムが合わないなど、さまざまな原因があります。

ドライバーとして大事なのは、同乗者に対する「想像力」が持てるかどうか、ではないかと。ブレーキング時に頭がコクンと揺れたりしていないか、コーナーリング時にきちんと身体を支えられているか、リラックスして座っているか、などなど…。

また乗せられる側としては、運転者が同乗者にそうした気遣いをしてくれる人であるかという、ある種の信用、信任のようなものが、心理面からも大きく意味を持っているように思います。安心して運転を任せられるという感覚は、非常に大きいと思うのです。

そう、運転が上手いか下手かは自分ではなく、同乗者が判断すると思ったほうがいいでしょう。

大事なのは「時間稼ぎ」

さて、肝心の「心地よい」運転ですが、筆者はお盆やゴールデンウィークに休みを取りません。どこへ行っても渋滞だらけで、快適じゃないどころか不快。だから、職場には無理を言って休みの時期をずらしています。

渋滞で、運転者はイライラしがちです。理由は、予定した時刻に目的地に到着できないこと。そのイライラが運転にも現れて、渋滞を抜けても運転がザツになりがちに、ときには事故やトラブルの要因にもなりますし、そうした運転は同乗者を不快にします。まったくいいところがないのです。

しかしやはり渋滞は、イライラしてしまいますよね。それゆえ専門家も道路会社も「時間に余裕を持って」と言い続けているわけですね。

最近はナビの到着予定時刻も渋滞織り込み済みで表示されたりしますが、運転というのは常に想定外がついてまわるもの。あくまで事前の、しかも機械によるシミュレーションであることをよく理解して利用したいものです。

気持ちに余裕を持って、おおらかな心づもりでドライブに出かければ、多少の想定外には柔軟に対応できます。割り込みされたって、5分や10分到着が遅れたって大丈夫だという気構えなら、イライラせずに済むと思いませんか?

また、そうした精神的なゆとりは、気配りの余裕も生んでくれます。同乗者に対する配慮はもとより、クルマ同士やバイク、自転車、歩行者に対する安全確認も、余裕を持った心でハンドルを握ることから生まれてきます。

余裕をたっぷりとっておけば、同乗者への配慮や安全運転へ意識を振り向けることができる。この時間稼ぎこそが、さまざまな意味で「心地よい」運転の源泉になると思います。

ハンドルを握ると、人は変わる…を必死でこらえる

ハンドルを握るという行為は、そのクルマの全権を掌握することを意味します。この征服感こそ、運転者のひとつの醍醐味のようなものではないでしょうか。実際に運転者の思いのままに走らせる、その自由が得られることこそが、自動車という商品が存在する意味でもあると思うのです。

ゆえに「ハンドルを握ると人が変わる」と言われるタイプの方が多いというのも、この抑圧ばかりの世の中にあっては当然のことかもしれません。

同乗者もなく、他車もいない単独のドライブなら、それでいいと思います。安全運転の範疇であれば、自由でいいはずです。

けれど、ひとたび他人を乗せるなら、それはまた事情が変わってきます。クルマは、密室です。その密室を同乗者と共有しなければならない。となると、運転者だけが満足する運転では、同乗者との人間関係にも、場合によっては亀裂が入ることにもなりかねません。

クルマという商品は多くが、”思いのままに走る”ということをウリにしています。そのために運転者は、その実力のほどを確かめるような走り方をします。でも、そこはTPOというものがあるということを意識されたほうがいいですよね。

同乗者、ともに道路を共有する他のクルマ、バイク、自転車、歩行者のためにも。

自分のために走りたいならサーキットへ。一般道では、自分と同時に他者のためにも走る。「心地よい」運転のためには、こうした大人の分別が大きくモノを言う、そんな気がするのですが、いかがでしょうか。

自分ではない誰かのために責任を持って走るというのも、なかなか充足感のある楽しみですよ。

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