道路標識の白線・黄線の違いと意味【2025年最新版】実線・破線の見分け方

車線

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運転中、道路に引かれた白い線や黄色い線を見て「これってどういう意味だっけ?」と迷ったことはありませんか?実は、道路上の線(区画線)はその色(白色 or 黄色)と線が実線か破線かによって交通ルール上の意味が決まっています。この記事ではそれぞれの違いを解説します。安全運転のためにポイントを確認しておきましょう。

CARPRIME編集部

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Chapter
最重要ポイント:線の「機能」で判断する
黄色の実線|「追越しのためのはみ出し」が禁止
白色の線|中央線と車線境界線で意味が変わる
ダブルライン(複合ライン)の見方と注意点
安全運転のために知っておきたいこと

最重要ポイント:線の「機能」で判断する

区画線のルールを理解する上で最も重要なのは、実は線の見た目(色や形)よりも先に、その線が持つ「機能」で区別することです。区画線は大きく2つの機能に分けられます。  

中央線(センターライン):対向車線を分離するための線。  
車線境界線:同じ方向に進む複数の車線を区切るための線。  

同じ「白色の実線」でも、中央線として引かれているか、車線境界線として引かれているかで、その法的な意味は全く異なります。安易な記憶術は危険な誤解を招くため、「この線は何の役割を果たしているか?」をまず考えることが、正しい理解への第一歩です。

黄色の実線|「追越しのためのはみ出し」が禁止

見通しの悪い道路などで中央線が黄色の実線になっている場合、これは「追越しのために右側部分へはみ出して通行すること」を禁止する規制標示です。
つまり、前の車を追い越す目的で、この線をまたいで対向車線にはみ出すことはできません。たとえ前方の車が遅くても、対向車線に出て追い抜くことは違反となります。


【重要な例外と注意点】

障害物の回避は可能:路上駐車の車両や工事など、物理的な障害物を避けるためにやむを得ずはみ出すことは許可されています。

低速車両の追越しは不可:前方を走る自転車や原動機付自転車、低速のトラクターなどを追い越すために黄色の実線をはみ出すことは違反となります。これらは法律上の「障害物」には該当しません。

車線境界線の場合:黄色の実線が車線境界線として引かれている場合は「車線変更禁止」を意味します。


この規制に違反した場合、「追越し違反」として普通車では違反点数2点・反則金9,000円が科されます(反則金額は車種により異なります)。

白色の線|中央線と車線境界線で意味が変わる

白色の線は、それが「中央線」なのか「車線境界線」なのかによって、ルールが大きく異なります。


1. 「中央線」として引かれている場合

白色の実線:はみ出し通行禁止
この線は、対向車線へのはみ出しそのものが禁止されています 。通常、片側の幅員が6m以上ある広い道路に設置されており、理論上は「はみ出さなければ追い越しは可能」ですが、現実的には困難なため、事実上、対向車線を使った追い越しはできません。
「白い線ははみ出しても良い」という意味ではないので注意しましょう。

白色の破線:はみ出し追い越し可能
この線は、安全を確認した上で対向車線にはみ出して追い越すことが許可されています。通常、片側の幅員が6m未満の道路に設置されています。


2. 「車線境界線」として引かれている場合

白色の実線・白色の破線:どちらも車線変更可能
同一方向に進む車線を区切る車線境界線の場合、実線・破線のどちらも、線をまたいで車線変更をすることが可能です。中央線の白色実線とはルールが全く異なるため、混同しないよう注意が必要です。


ではなぜ2種類あるのかというと、白色の実線はトンネル内やカーブ、交差点の手前など、車線変更に特に注意が必要な場所に引かれ、ドライバーへの「注意喚起」を促す意味合いを持っています。法的な禁止ではありませんが、より慎重な運転が求められるサインと理解しましょう。

ダブルライン(複合ライン)の見方と注意点

中央線や車線境界線で2本のラインが並んでいる区間では、自車側のラインに従って判断します。

自車線側が白色の破線の場合は、安全を確認した上で線を越えて追い越しができます。一方、自車線側が黄色の実線の場合は、追い越しのために線をはみ出すことはできません。

たとえば、自車線側が白色の破線で、対向車線側が黄色の実線の場合、安全を確認すれば右側にはみ出して追い越しができます。しかし、自車線側が黄色の実線の場合は、対向車を追い越すためにはみ出すことは禁止されています。複合ラインでは自分の車線側の標示を見て、追い越しや車線変更の可否を判断しましょう。

安全運転のために知っておきたいこと

道路の白線・黄線が示すルールを正しく理解しておくことは、安全運転に直結します。走行中は路面のラインをよく見て、そこが追い越し・車線変更してよい区間かどうかを意識しましょう。

区画線は事故を防ぎ交通を円滑にするための約束事です。みんながルールを守りゆずり合えば、安全で快適なドライブにつながります。道路のラインに注意を払い、思いやりある運転を心がけましょう。
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