ナロー ポルシェとは?中古価格相場や維持費は?

ポルシェ 911 (901型) 1963

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皆さんは『ナローポルシェ』という言葉を聞いたことがありますか?ポルシェ好きの方ならもちろんご存知ですよね。1963年に登場し、2017年現在でも販売されているポルシェ911の初期モデルが、『ナローポルシェ』と呼ばれています。現在でも多くのファンが存在するナローポルシェについて、中古相場や維持費などについて紹介しましょう。
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ポルシェ911の俗称「幅が狭い(Narrow)ポルシェ」
中古価格は300万円台~1500万円台とさまざま!
維持費は走行距離や車種の健康状態によって違う
【動画】ナローポルシェ エンジン音

ポルシェ911の俗称「幅が狭い(Narrow)ポルシェ」

ナローポルシェは、1963年にポルシェ356の後継車として登場した911の俗称です。一般的には、1963年から1973年まで作られた901型をナローと呼びますが、この901型は1968年にホイールベースが延長され、ボディも拡幅されているため、それ以前のモデルのみをナローとする見方もあります。

また、デビュー時に356よりも車幅が狭かったことから、ナローポルシェと呼んだという説もあります。いずれにしても、コンパクトで軽量な911(901型)は、多くのモータースポーツで活躍し、世間にその名をアピールすることになります。

余談ですが、911のデビューの際、ポルシェは開発コードである901を採用する予定でしたが、フランスのプジョーがすでに商標登録を済ませていたため、車名が911になったという経緯があります。

リアに搭載された水平対向6気筒エンジンは、当初2.0Lで始まり、2.2L、2.4L、さらに1973年に生産されたカレラRS専用の2.7L。なかでも、通称『ナナサンカレラ』と呼ばれる1973年式のRSは、総生産台数が1,580台と少なく、コレクターズアイテムとなっています。

911はその後、930型、964型、993型、996型、997型と進化し、現行モデルは991型。ポルシェマニアやクルマ好きの間では、911よりも、前記のモデルコード名で呼ぶ方が多いようです。

中古価格は300万円台~1500万円台とさまざま!

ナローポルシェの中古車価格は、大手中古車情報サイトによると、300万円台のものから1,500万円台まで幅広くなっています。つまり、ボディの程度に大きな開きがあるということで、安いものは購入後にそれなりのお手入れが必要です。

反対に入念にレストアされたモデルは、1,000万円オーバーもざらで、前述したナナサンカレラになると、海外のオークションで約1億円で落札されたそうです。

クラシックポルシェの代表ともいえるナローのブランド力は凄いですね。

維持費は走行距離や車種の健康状態によって違う

それでは気になる維持費はどうでしょうか。こちらももちろん走行距離や健康状態によって変わってきますが、901型は空冷式エンジンが搭載されているので、通常の車種よりはランニングコストがかかることが予測されます。

その理由は空冷ポルシェと水冷ポルシェの違いでも紹介した通り、オイル交換等に非常にコストがかかるからです。加えて901型ともなると非常に古いモデルなので、単純にその都度パーツ交換が必要になったりします。

【動画】ナローポルシェ エンジン音

空冷式エンジンならではのサウンドですね。こちらのポルシェは36年もの間、愛用されているそうです。長い月日をかけて、大切にメンテナンスされてきたと思える、とてもイキイキした音色です。

最新のポルシェも素晴らしいですが、過去の名車も味があって素敵ですね!

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