トヨタ MR2とはどんな車だったのか?
更新日:2024.09.09
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いまだに多くの人が忘れられないであろうトヨタ MR2。日本の自動車メーカーでは、初の市販ミッドシップ車ということで、多くの車好きから愛されたモデルです。その特徴とともに、中古車市場もあわせてチェックしてみましょう。
トヨタ MR2とは?
1984年に登場したトヨタ MR2。その名前は「Midship Runabout 2seatr」の頭文字を取ったものでした。
日本カーオブザイヤーを受賞するなど、高い評価を集めたMR2の最大の特徴は、名前の由来にもなっているミッドシップというパッケージです。当初は、販売に苦戦したものので、発売からほどなくすると日本経済は未曽有の好景気「バブル経済」に突入したこともあり、2シーターのスポーツカーでありながら好調な売り上げを記録しました。
1989年になると、2代目が登場。ボディデザイン、シャシー、エンジン、すべてに手を入れた結果、2代目は初代を上回る台数が販売されました。
いずれも走り好きのオーナーに人気で、サーキット、ジムカーナなど、競技車両として使われたものも多くありました。
日本カーオブザイヤーを受賞するなど、高い評価を集めたMR2の最大の特徴は、名前の由来にもなっているミッドシップというパッケージです。当初は、販売に苦戦したものので、発売からほどなくすると日本経済は未曽有の好景気「バブル経済」に突入したこともあり、2シーターのスポーツカーでありながら好調な売り上げを記録しました。
1989年になると、2代目が登場。ボディデザイン、シャシー、エンジン、すべてに手を入れた結果、2代目は初代を上回る台数が販売されました。
いずれも走り好きのオーナーに人気で、サーキット、ジムカーナなど、競技車両として使われたものも多くありました。
初代MR2の車種概要について
MR2(AW11)が市場に発表されたのは、1983年の東京モーターショー。販売は、前期型が1984年6月~1986年8月、後期型が1986年8月~1989年9月の間です。
ボディタイプは2ドアクーペ。サイズは、全長3,950mm×全幅1,665mm×全高1,250mmで、乗車定員は2名になります。
スポーツカーらしい外観とミッドシップレイアウトの駆動方式で、1984年に日本カーオブザイヤーを受賞しています。
しかし、1.6Lもしくは1.5LのNAエンジンは、他のスポーツカーに見劣りして販売に苦戦。1986年にマイナーチェンジが行われ後期型へと進化をしたMR2は、よりエンジンパワーを上げたスーパーチャージャー搭載車や、Tバールーフモデルを追加して巻き返します。
前後期の搭載エンジンのスペックは以下の通りです。
ボディタイプは2ドアクーペ。サイズは、全長3,950mm×全幅1,665mm×全高1,250mmで、乗車定員は2名になります。
スポーツカーらしい外観とミッドシップレイアウトの駆動方式で、1984年に日本カーオブザイヤーを受賞しています。
しかし、1.6Lもしくは1.5LのNAエンジンは、他のスポーツカーに見劣りして販売に苦戦。1986年にマイナーチェンジが行われ後期型へと進化をしたMR2は、よりエンジンパワーを上げたスーパーチャージャー搭載車や、Tバールーフモデルを追加して巻き返します。
前後期の搭載エンジンのスペックは以下の通りです。
前期モデル | 後期モデル | ||||
エンジン型式 | 4A-GELU型 | 3A-LU型 | 4A-GZE型スーパーチャージャー | 4A-GELU型 | 3A-LU型 |
排気量 | 1,587cc | 1.452cc | 1,587cc | 1,587cc | 1.452cc |
最高出力[ps/rpm] | 130/6,600 | 83/5,600 | 145/6,400 | 120/6,600 | 70/5,600 |
最大トルク[kgm/rpm] | 15.2/5,200 | 12/3,600 | 19.0/4,400 | 14.5/5,200 | 10.9/3,600 |
前後期型で搭載されるエンジンが同じでも数値が異なっているのは、カタログ表記がグロスからネットに変更されたことが要因です。
ちなみにグロス表記はエンジン単体で測定したもの、ネット表記は実際に車両に搭載した状態で測定した値になります。
ちなみにグロス表記はエンジン単体で測定したもの、ネット表記は実際に車両に搭載した状態で測定した値になります。
2代目MR2の車種概要について
2代目MR2(SW20)の販売期間は、前期型が1986年10月~1993年10月、後期型が1993年10月~1999年10月でした。
ボディサイズは、全長4,710mm×全幅1,695mm×全高1,235mmミリと拡大されていますが、乗車定員は2名です。
エクステリア、インテリアデザインは、初代から一新されより流線形状へとなったことが特徴です。走りの性能とは別に、ステアリングの切れ角に応じてフォグランプの光軸が同調し左右に動く安全装備が話題になりました。
走りの面では、残念ながら高評価は得られず初代よりも重くなった車重とエンジンパワーに対応しきれない足回りとブレーキ性能、前輪接地圧不足やLSDの設定が無いことからスポーツ走行時の不安さが指摘されました。
その指摘された面を改良し誕生したのが後期型です。足回りを中心に改善され、ブレーキの強化、フロントサスペンションのストローク増、スタビライザー径も拡大し、上位グレードにはLSDまで標準装備となりました。
また前期型で不安視されたフロント接地圧の不足による浮き上がりに対しては、フロントリップスポイラーの大型化を行うことで改善。スポーツ走行時においての不安要素を減らしました。
後期型となってからも、SW20は進化を続け、制御系の(LジェトロからDジェトロへ)変更、燃料ポンプの大型化、ターボチャージャーの改良等、エンジン回りを中心とした改良が行われました。
前後期型にそれぞれ搭載されたエンジンは、以下の通りです。
ボディサイズは、全長4,710mm×全幅1,695mm×全高1,235mmミリと拡大されていますが、乗車定員は2名です。
エクステリア、インテリアデザインは、初代から一新されより流線形状へとなったことが特徴です。走りの性能とは別に、ステアリングの切れ角に応じてフォグランプの光軸が同調し左右に動く安全装備が話題になりました。
走りの面では、残念ながら高評価は得られず初代よりも重くなった車重とエンジンパワーに対応しきれない足回りとブレーキ性能、前輪接地圧不足やLSDの設定が無いことからスポーツ走行時の不安さが指摘されました。
その指摘された面を改良し誕生したのが後期型です。足回りを中心に改善され、ブレーキの強化、フロントサスペンションのストローク増、スタビライザー径も拡大し、上位グレードにはLSDまで標準装備となりました。
また前期型で不安視されたフロント接地圧の不足による浮き上がりに対しては、フロントリップスポイラーの大型化を行うことで改善。スポーツ走行時においての不安要素を減らしました。
後期型となってからも、SW20は進化を続け、制御系の(LジェトロからDジェトロへ)変更、燃料ポンプの大型化、ターボチャージャーの改良等、エンジン回りを中心とした改良が行われました。
前後期型にそれぞれ搭載されたエンジンは、以下の通りです。
前期モデル | 後期モデル | |||
エンジン型式 | 3S-GTE | 3S-GE | 3S-GTE | 3S-GE |
排気量 | 1,998cc | 1,998cc | 1,998cc | 1,998cc |
最高出力[ps/rpm] | 225/6,000 | 165/6,800 | 245/6,000 | 180/7,000 |
最大トルク[kgm/rpm] | 31.0/3,200 | 19.5/4,800 | 31.0/4,000 | 19.5/6,000 |
MR2の燃費・維持費は?
MR2のカタログ燃費は以下のとおり。
初代 AW11:10.6km/L~10.8km/L
2代目 SW20:10.6km/L~12.4km/L
燃費に関しては、決して良いとはいえません。2代目MR2は、排気量も2.0Lなので、コンパクトカーや軽自動車と比べればどうしても維持費も高くついてしまいます。
とはいえ、MR2の魅力は走り。維持費や燃費を気にしたり、実用性を求めたりするのではなく、ミッドシップというレイアウトを楽しみたい人というマニア向けのモデルです。
MR2の評価を見ても、多くは経済性や実用性ではなく走り。近年の車では得られない「走る楽しさ」を持っているモデルなのです。
初代 AW11:10.6km/L~10.8km/L
2代目 SW20:10.6km/L~12.4km/L
燃費に関しては、決して良いとはいえません。2代目MR2は、排気量も2.0Lなので、コンパクトカーや軽自動車と比べればどうしても維持費も高くついてしまいます。
とはいえ、MR2の魅力は走り。維持費や燃費を気にしたり、実用性を求めたりするのではなく、ミッドシップというレイアウトを楽しみたい人というマニア向けのモデルです。
MR2の評価を見ても、多くは経済性や実用性ではなく走り。近年の車では得られない「走る楽しさ」を持っているモデルなのです。
MR2の中古車相場が知りたい
トヨタ MR-2の中古車市場の相場をネットでチェックしてみると、2016年6月現在、全国におよそ100台の在庫を確認出来ました。
そのうち、およそ80%が2代目のSW20系です。価格は、安いものなら20万円台から見つかりますが、いまは無きトヨタのミッドシップモデルということも手伝って程度の良い個体は、200万円に近いプライスタグが付けられています。
またAW11系では、安いものは40万円前後。高いものは150万円ぐらいで流通しているようです。AW、SW系ともに、近年はコレクターズアイテムとして色が強くなっていますので、値引きは期待できないかもしれません。
そのうち、およそ80%が2代目のSW20系です。価格は、安いものなら20万円台から見つかりますが、いまは無きトヨタのミッドシップモデルということも手伝って程度の良い個体は、200万円に近いプライスタグが付けられています。
またAW11系では、安いものは40万円前後。高いものは150万円ぐらいで流通しているようです。AW、SW系ともに、近年はコレクターズアイテムとして色が強くなっていますので、値引きは期待できないかもしれません。