フェラーリやメルセデスなど自動車メーカーが作るボート7選

フェラーリ ボート F430

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クルマ以上に趣味性が高いといえる、海上で楽しむ「ボート」。ボートは特化したメーカーが製造しているというイメージがありますが、ヨーロッパでは古くから自動車用高性能エンジンを積んだパワーボートが、数多く製作されてきた歴史があります。フェラーリしかり、ランボルギーニしかり、それは現在でも変わらず、高級自動車メーカーとマリン事業者が協力して作り上げたボートがいくつもあるのです。
Chapter
続々高級車メーカーも参入するボート業界
① あのブガッティのクルーザーが!?
② 日本の高級ブランド、レクサスも参入…
③ 英国の伝統、アストンマーティンも…
④ ランボルギーニ アヴェンタドールがボートになった!?
⑤ やはりメルセデス・ベンツのボートも存在する…
⑥もちろん、トヨタもボート事業で頑張ってます!
⑦パワーボートでも世界記録をマークしたフェラーリ

続々高級車メーカーも参入するボート業界

大型のボート(クルーザー)は、なかなか庶民が所有できる代物ではありません。船体を購入するだけでも数千万~となりますし、メンテナンス費やハーバーでの停泊料など、クルマの比ではない維持費がかかります。

しかし見方を変えると、富裕層に対してやメーカーのブランディング訴求に繋がるマーケットになっています。今回はそんな「自動車メーカーが関係する垂涎のボート」を紹介してみましょう。

① あのブガッティのクルーザーが!?

時速400キロ超えを達成した市販モデルを製造する超高級ハイパフォーマンスカーブランドの「ブガッティ」と、ヨットビルダーのPalmer Johnsonのコラボレーションによって生まれたボートが存在します。その名は「Niniette 66」。

価格は、なんと400万ユーロ(約4億8,000万円)という桁違いのクルーザーとなっており、そのスタリングは、ブガッティのアイデンティティともなっている馬蹄形をモチーフとしています。

ボディサイズはその名の通り、66フィート(約20メートル)という巨躯を誇りますが、定員はクルー1名、ゲスト2名、わずか3人乗りという贅沢さ。暖炉やジャグジーも搭載しており、海上でもラグジュアリーな時間を過ごせるようです。

② 日本の高級ブランド、レクサスも参入…

レクサスも高級ボート市場に参入する構えを見せています。2017年、マイアミで開催されたブランドイベントにて「LEXUS Sport Boat Concept」というモデルを発表。

実はトヨタもマリン事業に参入しており、その20年の節目の年ということもあって、こうしたスペシャルなモデルを発表したのだとか。

デザインはレクサスのデザインフィロソフィーに沿ったものとなっており、エンジンにはレクサス LC等に搭載されているV型8気筒5Lエンジン(1基あたり450馬力)をなんと2基搭載しています。

クルマで培った技術と、マリン事業で培ったノウハウを結実させたレクサス製クルーザー。今後販売されるのかどうか、またその価格も気になるところです。

③ 英国の伝統、アストンマーティンも…

英国の高級ブランド、アストンマーティンも「AM37パワーボート」を2016年に発表しています。

これはオランダのヨットブランド「クインテッセンス・ヨット」と共同開発したもの。デザイン等はアストンマーティン主導でコミットしており、クルマづくりで培ったノウハウをパワーボートに持ち込んだ、個性的なモデルになっています。

全長は約11.3m、リアシートには最大8名が乗船できるクルーザーに仕上がっており、パワーユニットは370馬力のディーゼルエンジン、430馬力のガソリンエンジンをチョイスできる仕様。

運転席にはカーボンファイバー製ダッシュボードが奢られ、アストンマーティンのアイデンティティを感じさせるものとなっています。販売価格は未定のようですが、1億円以上とも噂されています。

④ ランボルギーニ アヴェンタドールがボートになった!?

ランボルギーニとマリン事業の関わりは古く、1968年にまでさかのぼります。当時、水上のフェラーリといわれていたRiva Aquaramaに、ランボルギーニ製V12を2基積んだスペシャルHull#278が、フルッチォ・ランボルギーニのもとに納入されたのです。

このボートは、1988年に友人に売却されるまでランボルギーニによって所有されていました。その後、数多くのパワーボートにランボルギーニ製エンジンが使わてきました。

ここで紹介しているボートは、2014年に米国ハイパフォーマンスボートメーカー、マリーン テクノロジー インクによって製造されたもので、ほぼランボルギーニのアヴェンタドールといった仕上がりとなっています。

というのも、ランボルギーニ50周年記念エディションであるアヴェンタドール50thアニヴァサリオへのリスペクトとして製造したレーシングボートなのだとか。

厳密にはランボルギーニが直接作ったわけではないのですが、エクステリアデザインはもちろん、シート、コンソール類など内装パーツすらランボルギーニを意識した仕様となっており、実際にアヴェンタドールのパーツを使っているようです。

なんとも、スケールが大きいというべきか、制作したメーカーの遊び心がじつに痛快なモデルですね。

⑤ やはりメルセデス・ベンツのボートも存在する…

高級車ブランドといえばメルセデス・ベンツ。メルセデスも多分に漏れず、ラグジュアリーなボートを手掛けています。

2016年にメルセデスから発表されたのが「Arrow460 Granturismo」というボート。なんとなくサイドビューのキャビンデザインがメルセデスのクルマを想起させるデザインとなっています。全長は約14.2m、キャビンでも寛げる仕様になっているようです。

興味深いのが、メルセデス・ベンツの先進技術「マジック・スカイコントロール」が採用されていること。これは電気的にガラスの透明度を変えられる技術で、天候に合わせてガラスの透明度を変えられるのは、日差しの強い海上では重要な快適装備となりそうですね。

エンジンは、なんとヤンマー製973馬力、船体価格について正式な発表はありませんが、17億~19億円ほどともいわれています。まさに富裕層の為のラグジュアリーボートですね。

⑥もちろん、トヨタもボート事業で頑張ってます!

レクサスのところでも触れましたが、トヨタはマリン事業にも力を入れています。2016年に発表した「PONAM-28V」は、高い走航性と乗り心地を追求するとともに、キャビンの高級感、居住性にもこだわった「プレミアム スポーツクルーザー」として高い評価を受けています。

このボートのエンジンはなんとランドクルーザー プラド(海外仕様)の3.0L直列4気筒直噴ディーゼルエンジンを船舶用にチューニングしたものを搭載しており、どこか親近感を感じてしまいますね。

価格は1,920万円~となっています。海外ブランドのボートがことごとく億越えなものですから、意外と廉価じゃないか…なんて思ってしまいますが、約2,000万、簡単には手が出せません。

⑦パワーボートでも世界記録をマークしたフェラーリ

2007年、フェラーリは、F430のエンジンを搭載したボートで2つの世界記録をマークしています。その記録は、耐久グループBのS1クラスとS2クラスでの平均速度で、S1クラスで123.288km/h、S2クラスで122.035km/hというものです。

フェラーリとマリン事業との関わりも古く、最初のフェラーリ製エンジンを積んだボートは、1953年に製造されたもので、当時のF1マシン、F375のV12エンジンが搭載されていました。ARNO XIという名前のこのパワーボートは、スパーチャージャーによって過給されたV12エンジンで、1kmコースの往復平均で800kgボートの最高速242km/hを記録しています。


今回、自動車メーカーゆかりのボートを紹介しましたが、意外とマリン事業に参入しているブランドが多いのがわかります。国内だと他にもホンダ、スズキ、ヤマハもボートや船外機を製造していますよね。

ボートに乗る機会はあまり多くはありませんが、この夏乗る機会のある方は、どのメーカーのボートかチェックしてみてはいかがですか?
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