BRZに1万回転超えのV8エンジンを搭載…バイクのエンジンをクルマに載せるとどうなる?
更新日:2024.09.09
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エンジンスワップチューニングが海外でよく行われているカスタム手法。なかにはバイクのエンジンを載せてしまうケースも(隼など日本のリッターマシンのエンジンを使うケースが多いです)。そんな特殊なエンジンスワップをスバル・BRZに行った日本のチューニングメーカーがあるのです。
V8エンジンのスバル BRZ !!
なんともぶっ飛んだカスタムを施したBRZを紹介するのですが、スバル謹製のボクサーエンジンをわざわざ降ろしてまで搭載したのが「2.4L V8エンジン」。これを作ったのは日本のチューニングメーカー「JUN AUTO」です。
そしてこのV8エンジン、なんとカワサキのリッターバイク、「ZX12R」の4気筒DOHCエンジンを2基組み合わせて「V8」に仕上げたぶっ飛んだもの…。このエンジン自体はニュージーランドのチューナー「シナジー社」が製作したものだそうで、これをBRZに積み込んだ、という仕様のようです。
そしてこのV8エンジン、なんとカワサキのリッターバイク、「ZX12R」の4気筒DOHCエンジンを2基組み合わせて「V8」に仕上げたぶっ飛んだもの…。このエンジン自体はニュージーランドのチューナー「シナジー社」が製作したものだそうで、これをBRZに積み込んだ、という仕様のようです。
気になるスペックは、最高出力367.5ps/10680rpm、最大トルク27.36kgm/7970rpmを発揮しているのだとか。平気で10,000回転以上廻ってしまうといいますから、さぞかし気持ち良いサウンドを奏でるのでしょうね。
スーパースポーツバイクのエンジンはハイチューンしたNAエンジンと近似した存在ですから、セッティングが決まれば素晴らしいカスタムカーになる事でしょう。
スーパースポーツバイクのエンジンはハイチューンしたNAエンジンと近似した存在ですから、セッティングが決まれば素晴らしいカスタムカーになる事でしょう。
エンジンのベース、カワサキ・ZX12Rとは?
カワサキのバイクといえば、マッハやZ2のように「男らしさ」を全面に打ち出したネイキッドモデル…いや「単車」というべきでしょうか、そうした無骨なモデルが多く、古くから根強いファンのいるメーカー。その一方で、1990年にリリースされたZZR1100が示すように「世界最速」のバイクを作るメーカーとして海外でも人気があるのです。
カワサキのこうした最速マシンは「NINJA」というニックネームを与えられています(トップガンに登場したGPZ900Rも有名ですね)。そしてこの歴代「NINJA」に搭載されたエンジンは世界最高峰の性能を持っています。
カワサキのこうした最速マシンは「NINJA」というニックネームを与えられています(トップガンに登場したGPZ900Rも有名ですね)。そしてこの歴代「NINJA」に搭載されたエンジンは世界最高峰の性能を持っています。
今回、BRZの心臓に使われた「ZX12R」は2000年にリリースされたカワサキのフラッグシップモデル。ラムエアシステムを備えたエンジンは1.2Lで180~190馬力を発揮するモンスターマシンであり、スズキが世界に誇る最速マシン「隼」と互して勝負できる数少ないモデルでありました。
このエンジンを二基組み合わせてセッティングを出すのはなかなか難しいと思いますが、決まれば爽快なモンスターマシンになるといえます。
このエンジンを二基組み合わせてセッティングを出すのはなかなか難しいと思いますが、決まれば爽快なモンスターマシンになるといえます。
バイクのエンジンをクルマに載せるのは有効なのか?
今回紹介したBRZはある意味モンスターマシン、といえる代物でしょう。バイクのエンジンをクルマに積むのは面白いカスタムです。しかしバイクのエンジンとクルマのエンジンでは出力特性が大きく違います。
最高出力と最大トルクの発生する回転数を見て貰えばわかるように、高回転で出力が出ている一方、トルクが細いといえます。車重の軽いバイク(ZX12Rは210kgほど)であれば十分なトルクでも、軽量化しても1tほどあるクルマの場合、低速トルクが細い特性では神経質な乗り味になってしまいます。
とはいえ、パワーバンドをキッチリキープして廻して乗るならば相当爽快なマシンになるのは間違いないでしょう。しかし燃費や環境性能は厳しくなります…。とはいえこうしたテイストのクルマにそんな事を言うのは少々野暮ですね。
最高出力と最大トルクの発生する回転数を見て貰えばわかるように、高回転で出力が出ている一方、トルクが細いといえます。車重の軽いバイク(ZX12Rは210kgほど)であれば十分なトルクでも、軽量化しても1tほどあるクルマの場合、低速トルクが細い特性では神経質な乗り味になってしまいます。
とはいえ、パワーバンドをキッチリキープして廻して乗るならば相当爽快なマシンになるのは間違いないでしょう。しかし燃費や環境性能は厳しくなります…。とはいえこうしたテイストのクルマにそんな事を言うのは少々野暮ですね。
クローズドサーキットで全開してみたい、そんな爽快なカスタムマシンとなっている「JUN BRZ」。ボンネットにむき出しになっているファンネルからはいったいどんな吸気音がするのでしょうか。是非一度堪能してみたいと思わせる一台ですね!