”レンジローバーイヴォークコンバーチブル”が日本に登場!今度こそオープンSUVの新境地を狙えるか?

ランドローバー レンジローバーイヴォーグ コンバーチブル(メーカー公式HPギャラリー)

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2015年11月に発表されて話題となっていたオープン4シーターのクロスオーバーSUV、ランドローバーのレンジローバーイヴォークコンバーチブル。

2016年春のリリース以降日本導入が待たれていましたが、2016年9月よりようやくオーダーが開始され、試乗記事も目にするようになってきました。かつてのスズキ X-90や日産 ムラーノクロスカブリオレとは違い、イヴォークコンバーチブルは成功モデルとなれるのでしょうか?
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レンジローバーの名に恥じぬイヴォークコンバーチブル
成功なるか!? イヴォークコンバーチブル
オープンSUVで苦心はしているイヴォーク

レンジローバーの名に恥じぬイヴォークコンバーチブル

現在はインドのタタ・モーターズ傘下にあるランドローバー。その中でも「レンジローバー」は同ブランドの高級かつ信頼性の高いSUVに名付けられるもので、日本で言えばランドクルーザーに匹敵します。

一方、2011年から販売開始したレンジローバーイヴォーク(以下、イヴォーク)は全幅こそ1,900mmと立派なものの、全長は4,355~4,385mmと日本ならショートボディの3ドア版RAV4のようなコンパクトクラス。

そこにレンジローバーの名がつく事に疑問を感じる向きもあり、1994年にはBMW、2000年にはフォード、2008年からは現在のタタへと、国籍を超えて「親会社のたらい回し」を受ける中、ランドローバーは「そのアイデンティティを失ったのでは?」と危惧する傾向もありました。

しかし、登場したイヴォークは内外装のクオリティが非常に高いコンパクトプレミアムSUVで、同社としては初のクロスオーバーSUVとなりました。

地球のいかなる場所でもブリテン魂を発揮するタフさは失ったとはいえ、高い質感で都会の中でも見劣りしないレンジローバーの魂は、見事に受け継がれていたのです。

成功なるか!? イヴォークコンバーチブル

そのイヴォークに4シーターオープンの「コンバーチブル」の存在が発表されたのは2015年11月。翌春にはリリースされ、日本でも9月から発売開始されています。

そもそも「SUVにコンバーチブル」というと日本人の方が馴染みのあるジャンルで、古くは1995年にデビューしたスズキ最強の黒歴史、大失敗作のX-90や、いすゞ ヴィークロスのオープン版として惜しまれながら市販が実現しなかった「VX-O2」がありました。

その後も2011年には2代目日産 ムラーノ北米仕様に4シーターオープンの「クロスカブリオレ」を設定するなど、オープンSUVというジャンルは、どちらかといえば日本が得意、そして日本メーカーくらいしか手掛けなかったジャンルと言って良いでしょう。

そこにイヴォークコンバーチブルが登場したものですから、カッコイイと思う人もいれば、歴史を知る人間の場合は「どうせ売れないんだろうな」という素直な感想を持つのも、また日本人ゆえでしょうか。

実際、マトモに販売されてそこそこ実績を上げたのはムラーノ クロスカブリオレくらいなもので、それも2015年デビューの3代目(日本未発売)からは廃止されましたから、要するに需要が無いわけです。

他にもオープンSUVを発表しているメーカーはあるものの、どれもコンセプトモデル止まりなため、どのメーカーもあまり真面目に考えているとは言い難いでしょう。

もし、イヴォークコンバーチブルが成功すれば、そういう需要もあるのかなと発売に踏み切るメーカーはあるかもしれません。
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