業界を賑わした「86復活」…新型はガルウイングに変更に?
更新日:2024.09.09
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2015年8月2日に富士スピードウェイで「Fuji 86 Style with BRZ 2015」というイベントが開催されました。そこで非常に気になるモデルが発表されたようです。
次期86はガルウイング!?
富士スピードウェイで開催されたイベント、「Fuji 86 Style with BRZ 2015」においては86/BRZの走行会やパレードラン、土屋圭一氏によるトークセッションなど盛りだくさんの内容で盛り上がったそうです。
そんなイベントで「赤い86」が展示されていたそうです。大胆なエアロパーツやフロントに配置されたカナード翼など、目を引くスタイリングの一台。そしてなんと目を引く、「ガルウイング」まで奢られていました。
この車両の「正体」はトヨタ内部で開発した先行スタディモデル。残念ながら、このままの姿で新型86とするわけではないそうですが、今後のモデルに繋がる要素は隠されている可能性はあるかもしれません。
そんなイベントで「赤い86」が展示されていたそうです。大胆なエアロパーツやフロントに配置されたカナード翼など、目を引くスタイリングの一台。そしてなんと目を引く、「ガルウイング」まで奢られていました。
この車両の「正体」はトヨタ内部で開発した先行スタディモデル。残念ながら、このままの姿で新型86とするわけではないそうですが、今後のモデルに繋がる要素は隠されている可能性はあるかもしれません。
トヨタとガルウイングの関係
トヨタとガルウイングといえば、真っ先に思い出すのが1990年発表の「セラ」の存在でしょう。日本において市販車で最初にガルウイングを投入したのがこのセラなのです。(マツダのAZ-1は1992年でした)
時はバブル全盛期、小型量産車でもこうしたクルマを作ってしまう事ができたわけですね…。しかしこのガルウイングの構造はかなりハイレベルなものだったそうです。ダンパー内のオイル粘度が季節の気温変化で変わってしまう事を防ぐために、通常のダンパー以外にドア内部に温度補償ダンパーを追加装備させるという手の込んだ仕様で市販化にこぎつけました。
こうした技術は今後ガルウイング仕様を製作するとなった場合、大いに生きてくると考えられますね。
時はバブル全盛期、小型量産車でもこうしたクルマを作ってしまう事ができたわけですね…。しかしこのガルウイングの構造はかなりハイレベルなものだったそうです。ダンパー内のオイル粘度が季節の気温変化で変わってしまう事を防ぐために、通常のダンパー以外にドア内部に温度補償ダンパーを追加装備させるという手の込んだ仕様で市販化にこぎつけました。
こうした技術は今後ガルウイング仕様を製作するとなった場合、大いに生きてくると考えられますね。
86の購入層のニーズとは?
86がリリースされた数年前、最初の週末に開いた試乗・商談会に詰めかけたのは、60代前後のシニア層が大半だったというエピソードがあります。若者向け、といいつつ50歳以上のミドル~シニア層へ実際のところ訴求しているのが86/BRZといえます。
現実的に考えると、そうした方々に対して「ガルウイング」という装備はニーズのミスマッチになるため、導入は実際には難しいとも考えてしまいますよね。
今後上位モデルともいえるスープラがリリースされる可能性も高く、また本当の意味での若者向け小型FRモデルの発表も噂されています。そうなると86の立ち位置がますます微妙になってくる感も…。
多くの方が指摘するのは、やはり「ターボモデル」でしょう。ランエボやインプレッサといったマシンと比類するパフォーマンスのモデルを望む声は根強くあります。もちろん、ミッション他、新開発する必要がありますので、さらに車両価格が上がってしまう事、採算性というところで二の足を踏んでいるのかもしれません。
現実的に考えると、そうした方々に対して「ガルウイング」という装備はニーズのミスマッチになるため、導入は実際には難しいとも考えてしまいますよね。
今後上位モデルともいえるスープラがリリースされる可能性も高く、また本当の意味での若者向け小型FRモデルの発表も噂されています。そうなると86の立ち位置がますます微妙になってくる感も…。
多くの方が指摘するのは、やはり「ターボモデル」でしょう。ランエボやインプレッサといったマシンと比類するパフォーマンスのモデルを望む声は根強くあります。もちろん、ミッション他、新開発する必要がありますので、さらに車両価格が上がってしまう事、採算性というところで二の足を踏んでいるのかもしれません。
クラシックカー風モデル「style Cb」の存在
ドレスアップ、という意味でガルウイングというのも面白いですし、実際社外パーツでもリリースされていますが、メーカーとしては前述のようにメインターゲットを考えると非現実的と思います。
すでに「クラシックカー風」にボディを換装した「86style Cb」をリリースしているのも、落ち着いた層に訴求する為、といえるでしょう。
すでに「クラシックカー風」にボディを換装した「86style Cb」をリリースしているのも、落ち着いた層に訴求する為、といえるでしょう。
思い切ったダウンサイジングでライトウェイトスポーツ化?
むしろ、思い切って、オーリスに搭載しているダウンサイジングターボエンジンを搭載し、車両も大幅軽量化(簡素化)し、コストダウンをする。つまりライトウェイトスポーツとして「リボーン」させる。そうすれば若い世代にも選択肢となる可能性もあるし、スポーツカー好きなミドル・シニア層にも依然選択肢となるのではないでしょうか。
こんなことも考えてみても、そこはニューモデルの小型スポーツカーが実際担うフィールドでしょうから、なんとも悩ましい立ち位置にあるのが86の現状かもしれませんね。
とはいえ、ようやく復活したトヨタのスポーツモデルである「86」。今後のトヨタの方向性に注目していきましょう!
こんなことも考えてみても、そこはニューモデルの小型スポーツカーが実際担うフィールドでしょうから、なんとも悩ましい立ち位置にあるのが86の現状かもしれませんね。
とはいえ、ようやく復活したトヨタのスポーツモデルである「86」。今後のトヨタの方向性に注目していきましょう!