トヨタ「クラウン(スポーツ)」のグレード比較！スタンダードとPHEVの内容の違いとは？【プロ徹底解説】

更新日：2024.09.09

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セダンだけでなく4種類の車型を要するようになった「クラウン」シリーズ。そのひとつとなるスポーツSUVの「クラウン(スポーツ)」のグレードは、どのようなものがあり、どんな違いがあるのかを解説します。

文・鈴木ケンイチ／写真・PBKK

鈴木ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3～4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会（AJAJ）会員　自動車技術会会員　環境社会検定試験（ECO検定）

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Chapter: グレード編成はハイブリッドとプラグインハイブリッドの２つ; 2グレードの最大の違いはパワートレイン; エクステリアの違い; インテリアの違い; 安全のための先進運転支援システム(ADAS)の違い

グレード編成はハイブリッドとプラグインハイブリッドの２つ

「クラウン(スポーツ)」のグレード編成は、基本となる2.5リッターのハイブリッドである「Z」グレードと、後に追加された2.5リッターのプラグインハイブリッドの「RS」グレードという２つになります。

2023年10月にハイブリッドの「Z」グレードが発表され、12月にプラグインハイブリッドの「RS」が追加されています。

価格はハイブリッドの「Z」グレードが590万円で、プラグインハイブリッドの「RS」は765万円になります。

2グレードの最大の違いはパワートレイン

「Z」グレードと「RS」グレードの最大の違いはパワートレインです。どちらも2.5リッターのA25A-FXSエンジンを使うハイブリッドとなりますが、「Z」グレードがバイポーラ型ニッケル水素バッテリーを駆動用二次電池として組み合わせますが、「RS」グレードは、より大容量のリチウムイオンバッテリーを駆動用二次電池として、外部からの充電も可能なプラグインハイブリッドとしています。

駆動用二次電池の容量が異なるため、システム最高出力も異なります。「Z」グレードの最高出力172kW(234PS)に対して、「RS」グレードは225kW(306PS)ものパワーを誇ります。燃費性能は、「Ｚ」グレードで21.3㎞/ｌ(WLTCモード)に対して、「RS」グレードのハイブリッド燃費は20.3㎞/ｌ(WLTCモード)となります。

プラグインハイブリッドの「RS」は、外部からの電力で満充電になれば最大90㎞ものＥＶ走行を可能とします。充電にかかる時間は、普通充電で約3.5時間(200Ｖ30Ａ)～約5.5時間(200Ｖ16Ａ)。急速充電であれば約38分で、満充電の80％にまで充電できます。

エクステリアの違い

「Ｚ」グレードと、プラグインハイブリッドの「RS」グレードの外観の違いは、ホイールのデザインと、リヤにあるシンボルマークの2点になります。

「Ｚ」グレードのホイールは、太い10本スポークのデザインでグロスブラック塗装されています。「RS」グレードは、もう少し細い10本スポークのデザインで、マットブラック塗装になっています。サイズは、どちらも21インチで、タイヤは235/45Ｒ21を装着します。

リヤのシンボルマークは「Ｚ」が「HEV」で、「RS」が「PHEV」となります。

インテリアの違い

インテリアの違いは、シート、シフトノブ、ステアリングです。

「Ｚ」グレードのシートは、本革のスポーティシートで、助手席の肩口に運転席から操作できるパワーシートスイッチが配置されています。

「RS」グレードのシートは、本革のスポーツシート。本革もスポーツレザーを使用します。助手席の肩口にパワーシートスイッチはありません。

シフトノブは、「Ｚ」グレードがウォームスティールオーナメントの本革シフトノブなのに対して、「RS」グレードはピアノブラックオーナメントのディンプル加工本革シフトノブ。

ステアリングも「Ｚ」グレードがウォームスティールとダークグレーメタル加飾にライトグレーのステッチに対して、「RS」グレードはブラックの加飾とレッドのステッチがあり、さらにパドルシフトを備えています。

内装色は「Ｚ」グレードが、ブラックとサンドブラウンの2色を用意するのに対して、「RS」グレードは専用のブラック＆センシュアルレッドを採用しています。

エクステリアカラーと内装色の組み合わせは、「RS」グレードはすべてが専用のブラック＆センシュアルレッド。「Z」グレードは、マスタードの外装色と、マスタード×ブラックのバイトーンの外装色は、ブラック内装のみ。それ以外は、ブラック内装とサンドブラウンを選ぶことができます。