なぜルームミラーのワイドタイプは標準装備されないのか?

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自動車のルームミラーは、様々なものがあります。最近では、ルームミラーにバックカメラの機能を仕込んだものも純正装備されるようになってきました。

ルームミラーには、ワイドタイプがありますが、これが純正装着されることはありません。その背景にはどのような理由があるのでしょうか?
Chapter
ルームミラーいろいろ
そこで便利なワイドミラー
それは距離感
カメラ化されるうえでも、そこが問題

ルームミラーいろいろ

普通車であれば、鏡状のルームミラーが付いているのが一般的ですが、最近ではバックカメラと連動するモニターが入っているタイプも存在します。

その他、自動防眩ミラーなども採用されるケースが増えています。種類自体は数多くありますが、結果としてこのルームミラーから見える範囲は限定されており、かつ等倍のサイズで見えるようになっています。

そのため、多くの車では、リアウインドウから後ろは見えますが、それより手前はなかなか見えません。特にリアサイドをルームミラーで確認することはできず、ここはドアミラーや目視での視認が必要な範囲です。

そこで便利なワイドミラー

そこで、サードパーティ製品で便利なのがワイドミラーです。左右に長くなっているだけでなく、より広範囲を映し出すように角度が付いており、リアサイドのあたりから視認範囲になります。

これを使うと、かなり広範囲をルームミラーで確認する事ができるため、サイドミラーと併用すると死角範囲も減り、非常に便利。

自動防眩機能が付いているタイプであれば、この機能との併用ができないケースもありますが、ミラー自体が防眩機能を備えているものも販売されています。サンバイザーを下した時にミラーに当たるので、少し邪魔なのが問題なくらいでしょうか。

それは距離感

通常、前方を視認しながら走る事が多いと思います。これに加えてサイドミラーやルームミラーで、周囲を確認しながら走ります。人間の目は、非常に細かく瞬間的な動作ができる器官であり、フォーカス調整などは正直どのようなカメラよりも優れています。

前方を視認し、途中ルームミラーを見た時に、この倍率が違うと、その距離感の補正が追い付かない場合があります。これは、個人差がありますので、一概にすべての人が同じわけではありませんが、瞬間的に距離感の切り替え場難しいケースもあるのです。

そのため、視野の拡大よりも、見えた時の大きさが一定になる事が大前提になっています。

カメラ化されるうえでも、そこが問題

実際、ルームミラーが意味をなさないトラックやバス、そして一部のスポーツカーなどでは、ルームミラーのカメラ化が進んでいます。カメラで後部の状況を映し出すことで、実際にミラーで見なくてもその場の状況がわかります。バックカメラだけのケースもありますが、常時映し出しているものもあります。

サイドミラーのカメラ化も含めて、これらミラー類のカメラ化に際しての問題は大きさです。サイズ感がずれてしまったり、実際の画像と表示の間に遅れがあると事故につながりかねません。よって、カメラ化に於いてもこの辺りは大きな課題となってくるでしょう。

ディスプレイの表示速度も含めて、高速化されていますので問題ないこととは思いますが、鏡とカメラの、大きく違うので少し不安ではありますね。
ワイドミラーで慣れている、という場合には、距離感の違いなどは気にならないかもしれませんが、あまり慣れてない方が乗る場合は外すなど対応したほうが良いのかもしれませんね。
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