ホンダ「オデッセイ」のエクステリアデザインをプロが徹底解説!
更新日:2024.09.09
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ホンダの最上位ミニバンとなるのが「オデッセイ」です。現行モデルは、2021年末で生産終了となりましたが2023年12月に復活を果たしています。その「オデッセイ」のエクステリアデザインの狙いなどを解説します。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
「オデッセイ」らしい背の低さと、相反する堂々さ
ホンダの「オデッセイ」は、1994年に誕生した初代モデルから、最新の現行モデルにまで続く、大きな特徴があります。それが「ミニバンなのに背が低い」ということです。その特徴は、第5世代となる現行モデルにも受け継がれています。
現行モデルの「オデッセイ」を見ると、その堂々たるスタイルが印象付けられますが、その実、実際の寸法は、それほど高いものではありません。その全高は1695㎜に過ぎず、「ステップワゴン」の1840㎜や、トヨタ「アルファード」の1935㎜には届きません。それどころか軽自動車「N-BOX」の1790㎜よりも低いのです。リアルには、背が低いのに、堂々たる印象を与える。それが現行「オデッセイ」のエクステリアの最大の特徴でしょう。
オデッセイのエクステリアについて|2013年デビュー時のコンセプトとマイナーチェンジのコンセプト
現行型となる第5世代の「オデッセイ」は、2013年に誕生しました。しかし、当初のエクステリアデザインのコンセプトは「Solid Streamline」であり、「流麗かつ力強いプロポーション」が狙いとなっていました。端的に言えば、車全体が流線形であり、ボンネットが先に向かって下がっていたのです。当然、グリルも小さめになっていました。
ところが、2020年11月のマイナーチェンジでエクステリアデザインが一新されます。フロント部は、厚みをまして、グリルも大型化します。ヘッドライトは薄型に。その結果、より力強く、風格のあるフロント周りのデザインとなったのです。
リヤまわりもソリッドで、立体的なリヤコンビライトを採用。メッキ加飾が加えられ、ワイドでシャープなフォルムが際立つようになっています。
リヤまわりもソリッドで、立体的なリヤコンビライトを採用。メッキ加飾が加えられ、ワイドでシャープなフォルムが際立つようになっています。
オデッセイのエクステリアについて|2023年12月再登場でのエクステリアの変化
現行「オデッセイ」は、2021年末に生産終了となりますが、2023年12月に再登場しました。そのときにフロント周りのデザインに若干の変更が施されました。フロントのグリルの開口部が大きくなり、グリル内のバーには突起状のデザインが組み合わされています。ホンダのエンブレムも、より前方に設置されています。
オデッセイのエクステリアについて|特徴的なエクステリアのグレードを用意
2023年の再登場にあわせて特別なルックスを持つグレードが用意されました。それが「BLACK EDITION」です。ブラッククロームメッキを配したフロントグリルとエアロダイナミクス・カラードバンパー、ブラックに塗られたドアミラーとホイール、スモークのリアコンビネーションを装着。引き締まった迫力あるルックスに仕上げられています。
オデッセイのエクステリアについて|ボディカラーは4種類
現在の「オデッセイ」のボディカラーは4種類です。上品で輝きを感じさせる「プラチナホワイト・パール」、端正な「フォーマルブラック」、純金でコートした大粒形ガラスを用いた「プレミアムヴィーナスブラック・パール」、力強く輝く精悍な「メテオロイドグレー・メタリック」の4色です。
背の低いミニバンという特徴を継承する「オデッセイ」。現行モデルも、その伝統をしっかりと受け継いでいます。エクステリアデザインは、2013年の誕生時は「流麗さ」を前面に押し出していましたが、2020年のマイナーチェンジで路線を変更。現在は、厚みのあるグリルの、力強く風格ある顔つきに変わっています。