背の低いフォルムに、力強く風格のあるグリル!ホンダ「オデッセイ」のエクステリアデザインを紹介!【プロ徹底解説】

グリル

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ホンダの最上位ミニバンとなるのが「オデッセイ」です。現行モデルは、2021年末で生産終了となりましたが2023年12月に復活を果たしています。その「オデッセイ」のエクステリアデザインの狙いなどを解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
「オデッセイ」らしい背の低さと、相反する堂々さ
2013年デビュー時のコンセプトとマイナーチェンジのコンセプト
2023年12月再登場でのエクステリアの変化
特徴的なエクステリアのグレードを用意
ボディカラーは4種類

「オデッセイ」らしい背の低さと、相反する堂々さ

ホンダの「オデッセイ」は、1994年に誕生した初代モデルから、最新の現行モデルにまで続く、大きな特徴があります。それが「ミニバンなのに背が低い」ということです。その特徴は、第5世代となる現行モデルにも受け継がれています。
現行モデルの「オデッセイ」を見ると、その堂々たるスタイルが印象付けられますが、その実、実際の寸法は、それほど高いものではありません。その全高は1695㎜に過ぎず、「ステップワゴン」の1840㎜や、トヨタ「アルファード」の1935㎜には届きません。それどころか軽自動車「N-BOX」の1790㎜よりも低いのです。リアルには、背が低いのに、堂々たる印象を与える。それが現行「オデッセイ」のエクステリアの最大の特徴でしょう。

2013年デビュー時のコンセプトとマイナーチェンジのコンセプト

現行型となる第5世代の「オデッセイ」は、2013年に誕生しました。しかし、当初のエクステリアデザインのコンセプトは「Solid Streamline」であり、「流麗かつ力強いプロポーション」が狙いとなっていました。端的に言えば、車全体が流線形であり、ボンネットが先に向かって下がっていたのです。当然、グリルも小さめになっていました。
ところが、2020年11月のマイナーチェンジでエクステリアデザインが一新されます。フロント部は、厚みをまして、グリルも大型化します。ヘッドライトは薄型に。その結果、より力強く、風格のあるフロント周りのデザインとなったのです。

リヤまわりもソリッドで、立体的なリヤコンビライトを採用。メッキ加飾が加えられ、ワイドでシャープなフォルムが際立つようになっています。

2023年12月再登場でのエクステリアの変化

現行「オデッセイ」は、2021年末に生産終了となりますが、2023年12月に再登場しました。そのときにフロント周りのデザインに若干の変更が施されました。フロントのグリルの開口部が大きくなり、グリル内のバーには突起状のデザインが組み合わされています。ホンダのエンブレムも、より前方に設置されています。

特徴的なエクステリアのグレードを用意

2023年の再登場にあわせて特別なルックスを持つグレードが用意されました。それが「BLACK EDITION」です。ブラッククロームメッキを配したフロントグリルとエアロダイナミクス・カラードバンパー、ブラックに塗られたドアミラーとホイール、スモークのリアコンビネーションを装着。引き締まった迫力あるルックスに仕上げられています。

ボディカラーは4種類

現在の「オデッセイ」のボディカラーは4種類です。上品で輝きを感じさせる「プラチナホワイト・パール」、端正な「フォーマルブラック」、純金でコートした大粒形ガラスを用いた「プレミアムヴィーナスブラック・パール」、力強く輝く精悍な「メテオロイドグレー・メタリック」の4色です。
背の低いミニバンという特徴を継承する「オデッセイ」。現行モデルも、その伝統をしっかりと受け継いでいます。エクステリアデザインは、2013年の誕生時は「流麗さ」を前面に押し出していましたが、2020年のマイナーチェンジで路線を変更。現在は、厚みのあるグリルの、力強く風格ある顔つきに変わっています。
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