ホンダ シビックタイプRのインテリアは高揚感があり運転時に集中できる空間!プロが徹底解説!

ホンダ シビックタイプR

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ホンダのみならず、日本車きってのスポーツモデルであるシビックタイプR。その最新モデルが2022年9月より発売開始となっています。そのインテリアデザインはどのようなものなのかを、前年である2021年デビューのシビックのインテリアの狙いと合わせて解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
シビックタイプRのインテリアについて|ベースモデルでは「最高に爽やかな朝」がテーマ
シビックタイプRのインテリアについて|視覚的なノイズの少ないクリーンなインテリア
シビックタイプRのインテリアについて|水平基調で広い視野を確保
シビックタイプRのインテリアについて|シビックタイプRならではのインテリアの狙い
シビックタイプRのインテリアについて|シビックタイプRの専用インテリア

シビックタイプRのインテリアについて|ベースモデルでは「最高に爽やかな朝」がテーマ

シビックタイプRのインテリアデザインを理解する上で、押さえておかなければならないのが、ベースモデルとなるシビックのインテリアです。なぜなら、専用部品を数多く採用するシビックタイプRといえども、インパネをはじめとする基本部分はベースのシビックと同じデザインとなっているからです。
そのシビックのインテリアデザインのコンセプトは「Fine Morning Interior(ファイン・モーニング・インテリア)」です。「朝が爽やかであれば、一日を気持ちよく過ごせる」という感覚は世界共通のもの。そこで、その「朝の爽やかさ」をシビックのインテリアで提供しようというのが狙いです。そして爽やかさに欠かせないものとして「清潔性」「リズム」「刺激」という要素を抽出し、それらを感じさせるデザインを生み出したとホンダは説明します。

シビックタイプRのインテリアについて|視覚的なノイズの少ないクリーンなインテリア

具体的には、視覚的ノイズを最小限に抑えたクリーンなインテリアとしています。不要なカットラインを排除して、面の曲率や角度を徹底的に吟味して、シンプルでありながら質の高さを感じさせるデザインを追求しています。
その象徴とも言えるのが、インパネの前面に左右ワイドに設置されたパンチングメタルのエアコンアウトレットでしょう。スッキリとして先進感を感じさせます。また、内部のフィンは新開発されたもので、上下の配風角度が大きくなっており、冷風が頭上に送られて直接顔にかからないようにしたり、温風がひざ上に直接送ることが可能となっています。

シビックタイプRのインテリアについて|水平基調で広い視野を確保

フロントピラーの付け根の位置を、先代モデルよりも50㎜後方にすることで、左右の水平視野角を先代よりも3度拡大(約87度)。フロントフードが低いこともあり、より左右まで抜けのよい視界が確保されています。
また、ドライバー目線で言えば、インテリアのインパネも水平基調になっていることに加え、ボディ横のベルトラインやフェンダーもまっすぐに見えることで、フロントガラスからサイドにかけて、水平が連続するような視界となっています。コーナーリング時の車の傾きも感じられやすいのが特徴です。

シビックタイプRのインテリアについて|シビックタイプRならではのインテリアの狙い

爽やかさを狙ったベースモデルに対して、シビックタイプRのインテリアのデザインの狙いは「車に乗り込むときの高揚感と運転に集中できる空間」です。高揚感を得られるように、インテリアは赤と黒を用いたハイコントラストなものとしています。また、ベースのシビックのノイズレスな視界を目指したデザインは運転の集中を生み出します。特にシビックタイプRには、インパネに反射を抑えた偏光ガンメタリック塗装を採用。サーキット走行などの限界走行時の集中力をより高めてくれることでしょう。

シビックタイプRのインテリアについて|シビックタイプRの専用インテリア

シビックタイプRの室内を覗いたときに、強い印象を与えるのが赤い専用シートとフロアカーペットです。ヘッドレストに「TYPE R」の文字が刻まれたシートは、強化フレームや高硬度パッドを使い、ドライバーをしっかりとホールドしてくれます。

ステアリングもアルカンターラを採用した専用品。優れたグリップだけでなく、施された赤いステッチと真紅のエンブレムが高揚感も生み出します。

6速MTのシフトノブは、アルミ削り出しのティアドロップ形。硬質で冷たい触感が特別感を感じさせます。
メーターの注目は「+Rモード」で切り替わるタイプR専用の表示。メーターの上部には左から右に延びてゆくタコメーター、真ん中にギヤポジションが大きく表示されます。サーキットなどのスポーツ走行で求められるものを最優先したメーター表示と言えるでしょう。

そして最後のシビックタイプRならではのインテリアのアイテムが、シリアルナンバー入りのアルミエンブレムです。偏光ガンメタリック塗装のインパネには、世界にひとつだけのナンバーが入ったエンブレムプレートが配置されています。
シビックタイプRのインテリアは、ベースモデルの爽快さを継承しつつも、より高揚感と集中の得られるものが目指されています。室内を覗くと、真っ赤なステアリングのエンブレムとシート、フロアカーペットが目に飛び込みます。その刺激的な赤と黒を基調とした内装とのコントラストの強さもシビックタイプRの特徴。スポーツカーらしい、特別感の得られるインテリアと言えるでしょう。
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