ブリヂストンが新プレミアムタイヤ「レグノ GR-XIII」を2024年2月より順次発売 レグノ史上最高の静粛性と走行性能に加え、サステナビリティも両立

REGNO GR-XIII

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ブリヂストンは1月23日(火)に、2月から新たに発売する乗用車用プレミアムタイヤ「REGNO GR-XIII(レグノ ジーアール クロススリー)」の新商品発表会を開催した。

発表会では、レグノ史上最高の進化と表現する「レグノ GR-XIII」の商品コンセプトや、レグノシリーズに初搭載されることとなった、商品設計基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」などの搭載技術について紹介。

また、「レグノ GR-XIII」の開発に携わったレーシングドライバーの立川 祐路氏もオンラインで参加し、株式会社ブリヂストン PSタイヤ製品企画第1部 部長の橋本 賢人氏とともに、開発秘話や新タイヤの魅力を語るトークショーも行われた。

文/写真・CarMe編集部
Chapter
生まれ変わったレグノの性能と世界観を感じられるタイヤ「レグノ GR-XIII」
プレミアムタイヤ「レグノ」シリーズの史上最高と称する新商品のコンセプトとは?
これまでのレグノとはココが違う!「ENLIITEN」技術を国内市販用乗用車向けタイヤとして初搭載
「新構造・新形状」
「新トップゴム」
「新パターン」
スペシャルゲスト登場!レーシングドライバー立川 祐路氏によるトークショーも開催
気になる「レグノ GR-XIII」の発売開始は2月から

生まれ変わったレグノの性能と世界観を感じられるタイヤ「レグノ GR-XIII」

ブリヂストン RERGNO GR-X III

株式会社ブリヂストン 常務役員 BSJPタイヤ販売事業管掌(REP/OE/ソリューション)兼 ブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社 代表取締役社長 久米 伸吾氏

発表会冒頭では、株式会社ブリヂストン 常務役員 BSJPタイヤ販売事業管掌(REP/OE/ソリューション)兼 ブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社 代表取締役社長の久米 伸吾氏が登壇。

はじめに、「2023年は当社が3年ごとに作成している中期事業計画の最終年として、実行と結果にこだわり、挑戦の姿勢を常に持ちながら変化に対応できる強いブリヂストンを目指した1年でした」と振り返った。

続いて2024年では、「新たな中期事業計画の重要な初年度として、過去の課題に正面から向き合い、先送りしない。足元をしっかり実行と結果にこだわる。将来への布石を打つ。の3つを軸に、着実に前進してまいります」と話した。
「レグノ GR-XIII」については、良いタイヤを作ることにフォーカスし、商品設計基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」とこの技術を提供し、生まれ変わったレグノであると紹介。

「レグノを長らくご愛用いただいているお客様は元より、これまでレグノを体感したことのないお客様に対しても、想像を超えるご満足をいただける商品に仕上がっており、ぜひ生まれ変わったレグノの性能と世界観を感じていただきたい」と久米氏は述べた。

プレミアムタイヤ「レグノ」シリーズの史上最高と称する新商品のコンセプトとは?

ブリヂストン RERGNO GR-X III

ブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社 専務執行役員 タイヤマーケティング戦略担当 上田 達也氏

続いてブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社 専務執行役員 タイヤマーケティング戦略担当の上田 達也氏より、新たなプレミアムの実現と題する「レグノ GR-XIII」の提供価値について説明された。

現在、自動運転の進化やEVの浸透によって、タイヤに求められる性能は複雑化していることに加え、サステナビリティへの意識の高まりなど、お客様のニーズも今まで以上に多様化していると上田氏は話した。

そのため、こうした複雑化した環境変化への対応と新たなニーズにも受け入れられる性能の拡大がレグノには求められており、この2つの目的を満たし、新たな価値を提供できるタイヤを目指して性能の進化・拡大に挑戦したのが「レグノ GR-XIII」であると続けて述べた。
その上で「レグノ GR-XIII」では、次の3つが性能コンセプトとして設定されている。

  1. 「空間品質」…上質な静粛性、乗り心地がもたらす空間品質の向上。
  2. 「走行性能」…質の高い乗り味による走行性能の進化。
  3. 「サステナビリティ」…カーボンニュートラル及びサーキュラーエコノミーへの貢献

この「レグノ GR-XIII」が目指す3つの性能コンセプトが、ブリヂストン独自の商品設計基盤技術である「ENLITEN」の適用によって高いレベルで実現されていると上田氏は述べた。

また、静粛性、乗り心地がもたらす空間品質の向上に加え、質の高い乗り味による走行性能の進化を図り、この空間品質と走行性能がもたらすレグノならではのドライビング体験を REGNO FEELING と位置付けている。
上田氏は「複雑化・多様化するクルマ、お客様の価値観に応えるべく、レグノのコア・コンセプトである静粛性に加え、ハンドリング性にエッジを効かせたレグノ史上かつてない空間品質と質の高い乗り味を両立した新しい REGNO FEELING と未来に向けた持続可能なサステナブル社会の実現に貢献していく」と語った。

これまでのレグノとはココが違う!「ENLIITEN」技術を国内市販用乗用車向けタイヤとして初搭載

ブリヂストン RERGNO GR-X III

株式会社ブリヂストン 常務役員 製品・生産技術開発管掌 草野 亜希夫氏

製品説明について、株式会社ブリヂストン 常務役員 製品・生産技術開発管掌の草野 亜希夫氏より詳しく紹介された。

草野氏は、まずブリヂストンの製品開発が新たな商品設計基盤技術である「ENLIITEN」によって、製品開発は従来の製品の延長線上ではなく、次のステージへ進化し、大きく変革していくと述べた。
「ブリヂストン独自の商品設計基盤技術である ENLIITEN とは、タイヤの基本性能を徹底的に鍛え磨き、薄く、丸く、軽くを進化し続けることで、全方位でタイヤ性能を進化、向上していくものである。その上で、さらに特定の性能にエッジを効かせることで、究極のカスタマイズを実現していく」と草野氏は話した。

「レグノ GR-XIII」では、この商品設計基盤技術「ENLIITEN」が国内市販用乗用車向けタイヤとして初搭載されており、全方位の性能向上に加え、性能コンセプトである空間品質、走行性能、サステナビリティにエッジを効かせ、レグノは生まれ変わったという。
また、新たなレグノに搭載した重要な3つの新技術、「新構造・新形状」 「新トップゴム」 「新パターン」についても草野氏から紹介された。

「新構造・新形状」

  • 薄く、丸く、軽くの進化とタイヤの基本性能の大幅な向上に加え、しなやかなタイヤ変形と理想の設置形状を実現。
  • 振動入力を低減し、音を吸収することで空間品質を向上。
  • 応答性の良いハンドリングとグリップの向上による走行性能を向上し、クラス最高レベルの転がり抵抗の実現と、大幅な軽量化、再生可能資源によるサステナビリティの向上。

「新トップゴム」

  • 新ポリマーとさまざまなポリマーの機能を最大化する新配合設計による新トップゴムにより、空間品質を大幅に向上。
  • グリップとゴムの合成によるドライ・ウェットのグリップ力向上。
  • 応答性の良いハンドリングによる走行性能の向上。
  • 再生資源・再生可能資源の活用によるサステナビリティ、資源生産性の向上に貢献する環境性能の向上。

「新パターン」

  • レグノ独自の消音器技術の大幅な進化による、音の吸収と応答性の良いハンドリングを向上。
  • 新パターン開発の成功により、新品から摩擦までの消音性能を向上。
草野氏は、「全性能を向上させた上で低燃費、軽量化、再生資源、再生可能資源を活用するサステナビリティ、静粛性能である空間品質、ハンドリングでの走行性能にエッジを効かせた ENLIITEN 搭載の新たなプレミアム レグノ GR-XIII で皆さまの足元をしっかり支えていきたいと思っております」と最後に話した。

スペシャルゲスト登場!レーシングドライバー立川 祐路氏によるトークショーも開催

ブリヂストン RERGNO GR-X III

レーシングドライバー 立川 祐路氏(上)と株式会社ブリヂストン PSタイヤ製品企画第1部 部長 橋本 賢人氏(下)

新商品発表会の終盤では、「レグノ GR-XIII」の開発ドライバーとして製品開発に携わった立川 祐路氏と、株式会社ブリヂストン PSタイヤ製品企画第1部 部長の橋本 賢人氏によるトークショーが行われ、新タイヤの魅力や開発秘話などが語られた。

立川氏ははじめに「レグノ GR-XIII」の魅力について、「高速道路での直進性とマイルドで安心感のあるハンドリングを感じることができ、質の高い乗り味や自然なハンドリングを実現させてくれ、運転を楽にしてくれるタイヤである」と話した。

一方橋本氏からは、製品開発時に苦労したエピソードについて語られた。

特に、今回の「レグノ GR-XIII」の開発においては、これまで培ってきたタイヤの性能向上における考え方を180°変えたという。

「どれだけシンプルに洗練されたタイヤを作れるのかということを前提におき、薄く、軽く、丸くを徹底的にこだわったことで、開発において未知の領域がいくつも生まれ、1番難しい部分であった」と橋本氏は振り返った。

そのような中、「さまざまなクルマ、あらゆる路面を立川氏と一緒に乗り、厳しい言葉も含めた立川氏からのレビューをたくさん聞いて理解し、ブリヂストンが持っている技術的なデータと付きあわせながら、ベストなものを何度も何度も議論したことで、あらゆる路面で最適な接地を実現させることができた」と続けた。

この橋本氏の話に対して立川氏は、「安心・安全、乗りやすさ、運転のしやすさを大事にし、妥協せず徹底的にレビューを続けることにこだわって取り組んだ」と開発ドライバーとしての気持ちを伝えた。
最後に、立川氏は「レグノ GR-XIII」をおすすめしたいユーザーやクルマについて尋ねられ、「どんなクルマでもワンランク上の質感を感じられ、自分も本当に履きたいと思えるタイヤに仕上がっている」と答えた。

また橋本氏は同様の質問に対して、「あらゆるクルマ、路面、シーンを想定して開発している。あらゆるお客様に価値を提供できるタイヤであると信じている」と話し、トークショーは無事終了した。

気になる「レグノ GR-XIII」の発売開始は2月から

「レグノ GR-XIII」は、2024年2月に26サイズ、3月に25サイズを発売する。

サイズのラインナップは、195/65R15 91H~275/35R20 102W XLの全51サイズで、価格は、本体価格24,300円〜98,500円となっている。
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