トヨタ「アルファード」の維持費は91万8734円!?新車の納車後から、最初の車検までの3年間を試算!【プロ徹底解説】

トヨタ アルファード

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トヨタの最高級ミニバンである「アルファード」がフルモデルチェンジを実施。最新モデルとなる第4世代モデルが2023年6月より発売となりました。この最高級モデルのオーナーになった場合、どれだけの費用がかかるのでしょうか? 購入後、納車されてから、最初の車検がやってくる前までにかかる費用を計算してみました。計算したグレードは最上位の「Executive Lounge」のハイブリッドの4WDです。

 文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
購入してから3年間で必要な維持費とは
「自動車税」は、エンジンの排気量によって税額が決まる
自動車保険は、加入者と車、補償内容次第
燃費性能によって燃料費は変わる
ディーラーが用意する割安なメンテナンス・サービス
総額はいくら

購入してから3年間で必要な維持費とは

車の維持費には、いろいろな種類があります。ざっと挙げれば、税金、保険、燃料費、メンテナンス費用といったもの。もちろん、高速道路を使えば高速料金がかかりますし、駐車場を借りれば駐車場料金もかかります。そこで、今回は、最低限、どうしてもかかる費用を計算してみたいと思います。

まず、税金です。車の税金は、「環境性能割」「自動車重量税」「自動車税種別割」(一般的に「自動車税」とよばれています)があります。さらに購入時に、別途「消費税」も課せられます。
そして、これらの税金は、税ごとに課せられるタイミングが違っています。新車購入時に支払うことになるのは、「環境性能割」「自動車重量税」「消費税」の3つ。このうち、「自動車重量税」は、車検ごとにも課せられます。

今回のテーマとなる「新車購入後から車検までの間」に課せられる税金は「自動車税」になります。これは、毎年1回ずつ課せられるため、3年間では3回分が維持費となります。

続いて保険です。自動車の保険は2種類あります。公的な「自賠責保険」と、民間の「自動車保険」。
公的な「自賠責保険」は、法律で加入が義務づけられているため、別名「強制保険」と呼ばれることもあります。それに対して「自動車保険」は、民間の保険会社が用意するもの。加入は義務ではなく、任意。そのため、「任意保険」と呼ばれることもあります。注意してほしいのは、任意であっても、必ず加入する必要があります。万一、交通事故の加害者になると、「自賠責保険」でカバーできない高額が補償金を支払うことになる可能性があるからです。ほんのわずかなミス、不注意によって、一生涯にもわたる借金を背負ってしまうこともあります。それを避けるためにも、必ず、任意の「自動車保険」に加入しましょう。

燃料費は、車の燃費性能次第。燃費性能の良い車ほど、消費する燃料は少なくなり、燃料費は安くなります。

メンテナンス費用も必須な維持費のひとつ。車を安全・安心に走らせるには、メンテナンスが必須。実際に法律で、定期的な点検を行うことも定められています。メンテナンスを怠ることで、故障や事故に見舞われることもあり得ます。万一、故障や事故が発生すれば、メンテナンス費用を超える出費が強いられます。

「自動車税」は、エンジンの排気量によって税額が決まる

毎年、支払う税金が「自動車税」です。国税ではなく、地方税であり、住んでいる地方行政から、4月1日の車の所有者の自宅に、税金の納付書が届きます。

その「自動車税」の税額は、エンジンの排気量に応じます。「アルファード」のハイブリッドのエンジン排気量は5487㏄。税金の区分は、「2リッター超2.5リッター以下」で、税額は4万3500円。3年分では13万0500円です。2.5リッターのエンジン車と、2.4リッターのターボ車も同じ税額となります。

自動車保険は、加入者と車、補償内容次第

民間の自動車保険は、車、加入者、補償内容によって、保険の掛け金が変わります。また、基本的に1年ごとに保険をかけます。保険の掛け金は、補償内容が充実するほど高く、交通事故の多い車種ほど高くなります。そして、過去に事故などで保険を利用した人ほど高くなります。

一方で、補償内容が少なく、交通事故の少ない車種、過去に保険金を利用せずに加入していた年月の長い人ほど、保険の掛け金は安くなります。さらに、保険会社によって、同じ条件でも掛け金が異なります。そのため、ここでの試算は、あくまでも目安となります。
今回は、「アルファード」を、30歳の人が、初めて購入する車として、車両保険も含めて、ネット保険で見積もりを取ってみました。

すると、保険額は4万2370円で、車両保険が8万9490円、合計で13万1860円となりました。保険会社の「自動車保険」は、事故なく過ごせば、2年目、3年目と保険料は割引となりますが、今回は目安ということで、割引なしで計算してみました。結果は、3年分で39万5580円となります。

燃費性能によって燃料費は変わる

燃料費は、車の燃費性能、走行距離次第となります。そのため燃費性能が良いほど、かかる費用は安くなります。「アルファード」の「Executive Lounge」のハイブリッド4WDの燃費性能は16.5㎞/l(WLTCモード)。この燃費性能で、1年間に1万㎞を走行すると仮定すると、必要になる燃料は約606.1リットル。1リットルのガソリン価格を180円で計算すると、その費用は10万9098円。これで3年分となれば、32万7294円となります。

ディーラーが用意する割安なメンテナンス・サービス

メンテナンスは、車の安心・安全のために必須のもの。そのメンテナンス費用を安く抑えてくれるサービスが、新車ディーラーが用意するメンテナンス・パックとなります。これは、料金を先払いすることでトータル費用を安くするというもの。

ただし、このサービスは、ディーラーごとに設定するため、内容と価格は店ごとに異なります。トヨタのメンテナンス・パックで、「アルファード」は、最上位クラスになります。

その価格は、車検なしの3年分のサービスでは6万5360円。その内容は、6か月点検2回/法定12か月点検2回と、9項目から選べるメンテナンスを受けられるというもの。ちなみに1回ずつ普通に整備を受けるよりも3割ほど安くなる見積もりです。

 

総額はいくら

以上のように求めた維持費をプラスすると以下のようになります。

「アルファード Executive Lounge ハイブリッド 4WD」の場合
自動車税:13万0500円
任意保険料:39万5580円
燃料費(ガソリン代金):32万7294円
メンテナンス費用:6万5360円

合計:91万8734円 

 
「アルファード」のハイブリッドの3年間の維持費は、合計で91万8734円となります。税金・保険・メンテナンス費用にグレードの違いはありませんので、逆に燃費が悪くなる「Z」グレードの方が、3年間の維持費が高くなるはずです。
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