2015年1月にフルモデルチェンジした、アルファードのハイブリッドはどんな車か?

トヨタ アルファード

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トヨタが発売するフラッグシップミニバンであるアルファード。かなり高価な車種にもかかわらず発売以降、月間販売目標の3000台に対して月間3000台〜5000台が売れるという人気車種です。

今回は、このアルファードはどんな車なのか、燃費は本当に良いのか、そして中古車市場の動向に至るまでをまとめてみたいと思います。
Chapter
アルファード ハイブリッドとは?
アルファード ハイブリッドの中古市場は?
燃費の良し悪しは?アルファードハイブリッドの燃費

アルファード ハイブリッドとは?

アルファードはもともと、2002年にハイエースの派生車種である「グランビア」「レジアス」「ツーリングハイエース」「グランドハイエース」の後継車種として誕生した車です。

大きな車体に豪華な内装に快適装備を満載した高級ミニバンとして人気を博し、日産エルグランドのライバル車種としても有名です。現在発売されているアルファードは3代目となり、2015年1月に発売されたものになっています。

今までも高級路線の車でしたが、今回の代からは開発テーマは「大空間高級サルーン」とあるように、単に「ミニバン」としてではなく「高級車」として開発されたようです。その中でもハイブリッドモデルは初代からあり、2代目の前期は設定がありませんでしたが、後期から復活し、今の3代目に至ります。この3代目では装備の違いにより以下のモデルが発売されています。
・HYBRID X
4,155,055円。ベースモデル。クルーズコントロール、スーパーUVカット+IRカット機能+撥水機能付フロントグリーンガラス、「ナノイー」(フロント)、大型スタンダードコンソールボックス(リアエンドボックス付)をなどを装備しメーターはハイブリッド車用オプティトロンメーターが奢られます。

・HYBRID G
5,356,800円。Xの装備に加え、後席用サンシェード、雨滴感知式オートワイパー、LEDコーナリングランプ、フロントLEDフォグランプ、ドアカーテシランプ(フロントドア)、運転席8ウェイパワーシート+マイコンプリセットドライビングポジションシステム+運転席オートスライドアウェイ、助手席4ウェイパワーシート、助手席パワーオットマン、大型ハイグレードコンソールボックス(リアエンドボックス付)、デュアルワンタッチスイッチ付パワースライドドア+バックドアイージークローザーなどを装備。

アルミホイールは17インチ、フロントドアグリーンガラスはスーパーUVカット+IRカット機能+撥水機能付に、オート電動格納式リモコンカラードドアミラーがリバース連動機能付、LEDヘッドランプがイルミネーション(デイライト)機能付、フルオートエアコンが排気ガス検知式内外気自動切替システム付となり、「ナノイー」がリアにも装備と充実した装備内容となっています。

・HYBRID SR
5,501,127円。Gの装備にさらに、専用エアロパーツ(フロント/リアバンパー+サイドマットガード)を装備し、LEDヘッドランプとリアコンビネーションランプにブラックエクステンションを、フロントLEDフォグランプはメッキリング付となる。

"Fパッケージ"を選択した場合はさらに、本革シート、オートマチックハイビーム、ステアリングヒーター、快適温熱シート(運転席・助手席)、アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/5個)、パワーバックドア(挟み込み防止機能付)が装備され、スマートエントリーにはウェルカムパワースライドドア&予約ロック機能が追加。


・HYBRID Executive Lounge
最上級のグレードで価格は7,036,691円。

レーダークルーズコントロール、インテリジェントクリアランスソナー(8センサー)、T-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステム+パノラミックビューモニター、12.1型リアシートエンターテインメントシステム、DCM+ルーフアンテナ(シャークフィンタイプ)が標準装備。他にもオート電動格納式リモコンカラードドアミラーに左右カメラ+ヒーター+レインクリアリング機能なども装備され、内装も一段と豪華な仕様になります。
助手席スーパーロングスライドシート

アルファード ハイブリッドの中古市場は?

現在、中古車市場で多く出回っているのは多くは初代、先代(2代目)のアルファード ハイブリッドです。しかし、実はハイブリッドモデルは初代の生産終了と同時に姿を消し、2代目のマイナーチェンジで復活するまで空白の期間がありました。

ちなみに現行モデルではTHS IIと呼ばれるハイブリッドシステムを搭載し、モーターとエンジンがシームレスに動作することで燃費の向上に寄与しています。

中古車市場での価格帯としては、初代のハイブリッドで約90万円〜160万円前後、2代目のハイブリッドとなると一気に値段は上がり約300万円〜420万円前後となります。
初代は年式が古いこともありますが、やはりハイブリッドは2代目の方が断然人気のようですね。
初代アルファードハイブリッド

燃費の良し悪しは?アルファードハイブリッドの燃費

ハイブリッドだと気になるのは燃費ですね。どうしてもハイブリッド車の燃費はカタログ値との乖離が大きくなってしまうものですが、アルファードだとどうなのでしょう?実際に燃費投稿サイトであるe燃費の公開データから調査してみました。

・初代アルファードハイブリッド
カタログ燃費は16.4~17.2km/L(10・15モード)に対して、ユーザーが投稿した燃費の平均値は10.61km/L。
当時は今と比べればまだまだ技術が発展途上だったこともあるのでしょう。それにしてもちょっとこれではハイブリッド車とは言い難い燃費ですね。
しかし当時のガソリン車モデルの7〜8km/lと比較するとさすがに良いですね。

・2代目アルファードハイブリッド
こちらはカタログ燃費、16.2km/L(JC08)に対して11.82km/Lと、こちらもそれほど良くはないようです。しかし、初代からは1km/l以上伸びていますね。

・3代目アルファードハイブリッド
そして現行モデルでは18.4km/L(JC08)に対して、12.45km/Lと、かなり改善しましたがハイブリッド車であることを考えると、これでも少し不満に思われる方も多いかもしれません。

このような大型ミニバンの場合、いずれも2トンを超える巨体であることもあり、どうしても燃費は悪くなりがちですね。また、このような車種の場合、電装品の数も多く社内も広いためエアコンの負荷も高いと思われるので、その辺りが燃費に影響しているのはないかと思います。
ちなみに、維持費としてもう一つ気になるのはハイブリッド車ならではのバッテリーの寿命ですが、これはあまり気にされなくても良いようです。基本的には車の耐用年数とほぼ同等の15万キロから20万キロくらいは使えるようです。ですので、特にトラブルや不良がない限りは交換の必要は無いと思っても良いかと思います。

こうしたデータを見ると、思った以上に燃費は伸びないようですが、しかしこれだけの巨体で電装品装備満載の車であることを考えると、リッター10〜12で走ることができるのはむしろ良い方なのかもしれません。家族や友人たちと長距離を走るには最適な車の一台ですので、大人数で快適に移動したい方はぜひ購入検討してみてください。

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