WRX STi vs ケイマン…水平対向エンジン搭載車による1マイルドラッグレース!勝負の行方は?

日本を代表するスバルWRX STi。サーキットでも、公道でも何処でも安定的な速さを見せつけてくれます。しかし、スポーツカーとして専用に設計された訳ではなく、あくまでセダンをベースとしたチューニングモデル。そんなSTiと走るために開発されたと言っても過言ではないポルシェ•ケイマンが勝負をしたらどうなるでしょうか?

Chapter
STIとケイマンの1マイルドラッグ
スバル WRX STi
ポルシェ ケイマン
さて、勝負の行方は?

STIとケイマンの1マイルドラッグ

1マイルドラッグレースとは、名前の通り「1マイル=1.6km」を全速力で駆け抜けるレース。馴染みのある「ゼロヨン」(0−400m)の4倍にあたる距離を走るレースです。

0−400は400mと言う短さから、加速が非常に大事な加速勝負のレース。対して、1マイルドラッグレースの場合は、静止状態からの加速に加えて中間加速の伸びも大事になってきます。当然ながら強大なパワーを受け止めるトラクションも大切。両車とも水平対向エンジンであり、似たスペックをもつ2台のスポーツモデル。果たして勝負の行方は…?

スバル WRX STi

WRX STiはご存知の通りスバルのフラッグシップとも言えるスポーツモデルで、元々はWRC参戦を目的に作られていたホモロゲーションモデル。現在もラリー車両のベースなどに使われています。

最近の戦果といえば、ニュルブルクリンク24時間レースで、2位以下を大きく引き離し堂々のクラス優勝を遂げるなど、非常に高性能なクルマです。スバル拘りの、水平対向4気筒ターボエンジンをフロントに搭載。最高出力305PSを誇り、その強烈な加速力はスバルがラリーで熟成させた高性能なAWDシステムを介して路面に伝えられます。

車重はおおよそ1500kgとなり、パワーウェイトレシオは4.91kg/ps。なお、今回のこのモデルは北米仕様のようで2500ccのエンジンが搭載されています。

ポルシェ ケイマン

ポルシェが911とは異なるアプローチで開発したのが、このケイマン。

ボクスターとシャーシを共有するライトウェイト•スポーツモデル。911といえば、RRのレイアウト上少しクセのあるスポーツカーですが、このケイマンはミッドシップにエンジンをマウントしています。走りを追求するモデルには、ミッドシップレイアウトの車も多く、フォーミュラーカーなどもそうですよね。

エンジンが車室の真後ろに来るため、重量バランスを取りやすくなるのも大きな特徴と言えるでしょう。このケイマンは、ポルシェ伝統の水平対向6気筒エンジンを搭載。2700ccの自然吸気エンジンながら、275psを発揮します。公式な0−100km/h加速は5.7秒。

ポルシェと言うと911を思い出しがちですが、ケイマンもまた非常に完成度の高いスポーツカーです。車重は1360kgとこのクラスとしては軽め。パワーウェイトレシオは4.94kg/psとWRXと勝負をするのに遜色ありません。ケイマンはミッドシップなので2WDですが、自然吸気エンジンと組み合わせることで十分なトラクションを確保します。

さて、勝負の行方は?

まずは初期加速、やはりここはAWDの優位性が光りますね。300PSオーバーのパワーを余すことなく路面に伝えどんどん前に進んでいきます。そのあとQuarter MileまではWRX先行で優位な状態が続きます。

しかし、ここからがケイマンの本領発揮。中間加速が非常に伸びどんどんWRXとの差を詰めていきます。ケイマンはどんどん追い上げ、フィニッシュラインを通りすぎる頃には並んでいました。

最終的なタイムは2台とも同じ。35.8秒

最高速は、WRXが135.2mph(216.32km/h)、ケイマンは140.4mph(224.64km/h)と、僅かとはいえWRXを上回っていました。意外なような結果ですが、妙に納得もできてしまう。そんな内容のレースですね。


このレースでは、似たようなスペックのエンジンながら駆動方式の差や車重のさを見ることができ、非常に良いレースでしたね。

加速力を路面に伝えるために、駆動方式は非常に重要なファクターですが、それ以上に車体重量や、中間域で伸びていくエンジンであることなどもレース結果を左右する大きな要因になります。また、この他にも、ギヤ比によって加速重視なのか、伸び重視なのか、最高速重視なのかなどが異なりますので、これらも勝敗を左右する要因になってくるでしょう。

WRXとケイマンの価格差は約200万。金額で見ると比べられませんが、どちらも楽しい2台ですね。