車のエンジン警告ランプが点灯したらどうすべき?その原因は?

警告ランプ

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最近の車はそうそう壊れることなく安心して乗れます。しかし、そういう世の中だからこそ、警告ランプが点灯したときにどうしたらいいかわからない、ということもあるかもしれません。今回は代表的な事例を見てみましょう。
Chapter
代表的な警告ランプ
O2センサー
エアフロセンサー
いまだによくあるオーバーヒート
オーバーヒートの原因とは?

代表的な警告ランプ

自動車のエンジンにはさまざまなセンサーが付いており、走行中もECU(エンジンコントロールユニット)が監視しています。そして、何かしらのトラブルが起きると警告ランプが点灯して知らせてくれるのです。

しかし、その警告ランプの意味することを知らなければ、ただただ慌てるだけでしょう。少々、キツイ表現ですが、それは宝の持ち腐れです。そんなときに慌てないため、比較的ありがちなトラブルを紹介しましょう。

O2センサー

ガソリン車についている部品で、排ガス中の酸素濃度を検知しています。その数値から、エンジンが正常に働いているか、シリンダー内で異常燃焼していないか?というヘルスチェックのようなことを行っています。

O2センサーの点灯には、大きく2つがあります。

ひとつは、エンジンの燃焼状態が良くない場合。燃焼状態が良くない原因としては、オイル交換などのメンテナンスが不十分、エアクリーナーが目詰まりしていてエアーをきちんと吸えていない、インジェクターの不具合、燃料に不純物がある場合など、さまざまです。早めにディーラーで点検してもらうことをおすすめします。

もう一つは、センサー故障もあります。排気管の途中に設置されるため、排気ガスによって汚れるなど、センサー自体の故障も多いパーツです。指定の燃料をきちんと入れて、メンテナンスもきちんとしている場合であれば、センサー故障を疑うのがいいかもしれません。

エアフロセンサー

エアフロセンサーは、吸入空気量を計測しているセンサーです。

現在走っている多くの車は、空気の流入量や湿度、吸気温度などを計測して、そのときに最適な燃料の量を決めています。つまり、このセンサーが壊れると、エンジンが取り入れる空気の流入量が分からず、燃料の量が多すぎたり、少なすぎたりして、燃費の悪化やエンジンの不調につながります。

トラブルの主な原因は、エアクリーナーのメンテナンス不足や、純正ではないエアクリーナーの場合であれば、湿式と呼ばれる油分を含ませたエアクリーナーを使ったことで、油分がセンサーに付着して誤作動を起こす、さらには経年の汚れなどがあります。

いまだによくあるオーバーヒート

現在でも起こりうるのが、夏場のオーバーヒートです。通常のエンジンであれば、水温を監視して、一定の温度を超えると警告ランプが点灯します。

この水は、エンジンを循環してエンジンを冷やす(一定の温度に保つ)役割をしているのですが、オーバーヒートになると冷やすことができなくなります。

エンジンが冷えないということは、その構成パーツである金属に熱が入るということで、最悪の場合は、ピストンやコンロッド、クランクシャフトなどが膨張・変形したりして、エンジンが動かなくなることがあるのです。

といってもそれほどひどい事態になることはまれであって、多くはシリンダーヘッドやシリンダーブロックを歪ませてしまったり、エンジンオイルに水が混入したりして、エンジンを壊す原因になります。

エンジンが歪んでしまうと、バラしてオーバーホールするか、新しいエンジンに乗せ替えを余儀なくされるので、これは大きな出費です。

また、オイルに水が混入して乳化すると、オイルの役割のひとつである潤滑性が失われますので、見た目には問題ないと思っていても注意が必要です。

そのため、愛車の温度管理はとても重要なのです。とは言え、オーバーヒート警告ランプは、「これ以上の温度になると危険」というトラブルの予兆を知らせてくれるものなので、焦る必要はありません。

オーバーヒートの原因とは?

オーバーヒートの原因もいくつかありますが、まずはオイルメンテナンスが不足している場合。オイルは潤滑材であるとともに、エンジンを冷やす機能も合わせ持っています。この潤滑性が失われると、摺動抵抗が増えてエンジン温度上昇の原因になり、ひいてはオーバーヒートを引き起こします。

真夏の炎天下でのエンジンの回し過ぎも、原因の一つ。もしも高速道路を走行中であれば、エンジンの回転数を落としてしばらく走ってみたり、さらには前走車との車間を空けて、ラジエターに空気を多く当てるなどの対応をしてみてください。

真夏の渋滞中であっても、前走車との距離を空けてみるのも一つの手です。しばらくその状態を続けても温度が下がらない場合は、安全で涼しい場所に車を止め、エンジンを動かしたまま、ヒーターを全開にして放置して少しおいておきましょう。

また、ラジエターの前にビニール袋が張り付いてしまったりなど、何らかの要因で冷却ができない状態になると、オーバーヒートにつながります。

オーバーヒートの際、すぐにエンジンを止めてしまうと、冷却水のポンプやオイルポンプなどが止まってしまい、エンジンを冷やせなくなりますので、点灯直後ならエンジンは動かしたまま水温を下げましょう。

このときエンジンの熱で加温するようになっているヒーターを使うことで、エンジンの熱を下げる効果が期待できます。

いずれにしても、オーバーヒート警告ランプが点灯したら、後日、プロのメカニックに見てもらいましょうね。
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