なぜドイツ車のスピードメーターの目盛りは、一部の色が違うのか?

クルマの生産国によってハンドルやウインカーの位置など、さまざまなものが異なりますが、メーターもそのうちのひとつです。速度のマイル表示、km/h表示、速度警告などにも、お国柄が表れます。今回は、ドイツ車のスピードメーターをみてみましょう!

Chapter
メーターに見る個性
メーターのどこが違う?
ドイツ車ならではのメーターとは?
ドイツの推奨速度の目印は、すべてのドイツ車のメーターについているわけではない?

メーターに見る個性

ポルシェ 911カレラメーター回り

クルマのメーターは、シートに座った瞬間からドライバーの視界に入るもの。メーターのデザインや構造は、メーカーや国、車種ごとに特色や考えが表れやすいところでもあります。

たとえば、比較的安価なコンパクトカーでは、シンプルでコストの掛からないメーターが採用されています。また、スポーティさを意識したクルマでは、タコメーターだけでなく、水温や油圧計が追加されているケースもあります。

そのなかで、絶対に付いているのがスピードメーターです。今回はこのスピードメーター、特にドイツ車のメーターに目を向けてみましょう。

メーターのどこが違う?

アウディ TT メーター

メーターには大きくアナログメーター、デジタルメーターに分けられます。

デジタルメーターには、画面上にアナログメーターを表示させるものや、メーター内にカーナビ画面が組み込まれたものまで多種多様です。

メーターは、ドライバーが必要とする情報を表示させることが目的なので、AT車ならタコメーターは必要ありませんし、水温などもドラブルの前兆を知らせる警光灯があれば良いと割り切ることもできます。

たとえばトラックのタコメーターではレブリミットとは別に、そのトラックの適正回転数域では色が変えられて強調されています。このようなひと工夫があるだけで、数字を読まずとも、適正なシフトチェンジを行うことが可能になります。

他にもメーターそのものではありませんが、速度警告音も有名ではないでしょうか。通称"キンコン”は、1980年代後半までのクルマに採用されていた装置です。普通自動車では100㎞/h。軽自動車では80㎞/hを超えると警告音が鳴るものでした。

音を介してドライバーに情報を伝えるという点で、これも"メーター”機能のひとつだったのではないでしょうか?

ドイツ車ならではのメーターとは?

無題

メーターについては、ドイツ車に特徴があります。それは、スピードメーターのメモリに30km/h、50km/あたりに目印として色がついていることです。

なぜ色がついているかというと、ドイツでは推奨速度という考え方があるためです。推奨速度とはドイツ国内の一般公道において、安全で快適に走る際に適している速度を指してます。

この「推奨速度」という考え方。130㎞/hが推奨速度のひとつだということが、日本車とドイツ車の性格およびお国柄(交通事情)を表しているといえそうです。

ちなみに、フランスやイタリアといった欧州車のメーターには、ドイツ車と同様に50km/hあたりに目印の付いたものが存在します。

ドイツの推奨速度の目印は、すべてのドイツ車のメーターについているわけではない?

BMW メーター

このドイツの推奨速度表示ですが、ドイツ車すべてについているというわけではありません。写真のように、以前のBMWでは速度注意の表記があるわけではないのです。

日本車と異なる点として、スピードメーターが240㎞/hなどのスケールで表示されている点です。日本車は180㎞/hスケールでのメーターがほとんどですが、輸入車では、コンパクトなクラスのクルマであっても、200㎞/h以上の表示が可能なメーターとなっています。

メーターパネルは、速度の表示だけでなく、照明の色やフォント、デザインそのものの違いなど、その自動車メーカーの姿勢が表れるポイントのひとつといえそうです。

メーターは、速度をはじめとする走行中のクルマの状態を示すだけはありません。故障したときに警告灯を点灯させることで不具合を教えてくれます。そこに意思疎通があるわけではないにせよ、ある意味では、クルマとのコミュニケーションツールなのかもしれませんね。