マツダがCX-9を日本で発売しなかった理由はサイズだったのか?
更新日:2024.09.09
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今回は、マツダ CX-9がこれまで日本で導入されなかった理由をご紹介していきます。
日本では販売されていないマツダ CX-9は、アメリカでは高い人気を誇るSUVです。そのCX-9がモデルチェンジと同時に、日本市場で販売されるのではないかといった噂が流れています。なぜここにきて日本導入が噂されているのでしょうか?
※2016年11月に公開、2020年6月に修正した記事となります。
日本では販売されていないマツダ CX-9は、アメリカでは高い人気を誇るSUVです。そのCX-9がモデルチェンジと同時に、日本市場で販売されるのではないかといった噂が流れています。なぜここにきて日本導入が噂されているのでしょうか?
※2016年11月に公開、2020年6月に修正した記事となります。
マツダ 2代目CX-9をLAショー2015にて世界初公開!
2代目CX-9は、2015年11月ロサンゼルスオートショーにて 公開された3列ミッドサイズクロスオーバーSUVです。2016年春より、北米から順次販売を開始しています。
新開発の2.5L 水冷直列4気筒 DOHC16バルブの直噴ガソリンターボエンジン SKYACTIV-G 2.5T(PY-VPTS)が搭載され、最大出力は250kW(186PS)/5000rpm(プレミアムガソリン使用時)、最大トルクは420Nm(42.8kgm)/2000rpmで、トランスミッションは6速ATです。
ボディーは前モデルよりなんと130kgも軽量化し、これにより燃費性能が2割向上、走行性能も向上しました。
新開発の2.5L 水冷直列4気筒 DOHC16バルブの直噴ガソリンターボエンジン SKYACTIV-G 2.5T(PY-VPTS)が搭載され、最大出力は250kW(186PS)/5000rpm(プレミアムガソリン使用時)、最大トルクは420Nm(42.8kgm)/2000rpmで、トランスミッションは6速ATです。
ボディーは前モデルよりなんと130kgも軽量化し、これにより燃費性能が2割向上、走行性能も向上しました。
大型改良されたマツダ 2代目CX-9とはどんな車?
2代目CX-9のボディサイズは、全長5075mm×全幅1969mm×全高1747mm。日本では持て余しそうですね。3列シートの7人乗りというパッケージは、ミニバンブーム時にヒットしたマツダ MPVの実質的な後継車といわれています。
アメリカ市場でもミニバン市場が縮小傾向にあり、代わりに3列シートの7人乗りSUVが台頭。そういった市場のニーズに合致させたモデルでもあります。
プラットフォームは、マツダ アテンザやマツダ CX-7などと共通で、本格的なSUVではなく、あくまでFFベースの街乗りSUVです。そこからもたらされるハンドリングや乗り心地が、人気を集めています。また、FFベースであるため、室内も従来のSUVに比べれば広々としています。
アメリカ市場でもミニバン市場が縮小傾向にあり、代わりに3列シートの7人乗りSUVが台頭。そういった市場のニーズに合致させたモデルでもあります。
プラットフォームは、マツダ アテンザやマツダ CX-7などと共通で、本格的なSUVではなく、あくまでFFベースの街乗りSUVです。そこからもたらされるハンドリングや乗り心地が、人気を集めています。また、FFベースであるため、室内も従来のSUVに比べれば広々としています。
新型CX-9 画像ギャラリー
マツダ CX-9の日本発売が実現されなかった理由とは?
日本にCX-9が導入されなかった理由は、まず大きなボディーサイズです。
全長はともかくとして、2m近い全幅は日本ではかなり気になります。日本ではスライドドアを採用するミニバンの人気が根強く、ヒンジドアのCX-9はその点でもマイナスでした。
もうひとつ先代CX-9が導入を見送られた理由は、2007年から2012年まで生産されていたワンサイズ下となるマツダ CX-7が日本での販売が不調だったためでしょう。これは、マツダのブランドイメージが当時は芳しくなかったのと、ワンサイズ下といっても1.9m近い全幅だったことが関係していると考えられています。
さらに、トヨタ ハリアーやホンダ CR-Vといった洗練されたSUVと比べると、質感等で見劣りする面が見受けられたうえに、価格が300万円以上していたことが、あまり売れなかった要因でしょう。ただし、ほとんど街中で見かけないぶん、新鮮に映るのも事実です。
マツダ CX-7は中古車市場でも人気があまりないためか、新車価格と比べると驚くほどのバーゲンプライスを掲げられているケースも多く、他人と違った車が欲しい人にはある意味おすすめです。
全長はともかくとして、2m近い全幅は日本ではかなり気になります。日本ではスライドドアを採用するミニバンの人気が根強く、ヒンジドアのCX-9はその点でもマイナスでした。
もうひとつ先代CX-9が導入を見送られた理由は、2007年から2012年まで生産されていたワンサイズ下となるマツダ CX-7が日本での販売が不調だったためでしょう。これは、マツダのブランドイメージが当時は芳しくなかったのと、ワンサイズ下といっても1.9m近い全幅だったことが関係していると考えられています。
さらに、トヨタ ハリアーやホンダ CR-Vといった洗練されたSUVと比べると、質感等で見劣りする面が見受けられたうえに、価格が300万円以上していたことが、あまり売れなかった要因でしょう。ただし、ほとんど街中で見かけないぶん、新鮮に映るのも事実です。
マツダ CX-7は中古車市場でも人気があまりないためか、新車価格と比べると驚くほどのバーゲンプライスを掲げられているケースも多く、他人と違った車が欲しい人にはある意味おすすめです。
なぜマツダが2代目CX-9を日本発売するといわれていたのか?
前モデルが日本で発売を見送った理由から、CX-9はたとえモデルチェンジしたとしても、日本への導入は難しいといわれていました。しかし「2017年には発売か!?」といった噂が多くありました。なぜなのでしょう?
それは、マツダ MPVの後継としての役割を担うためといわれています。アメリカ市場でミニバンの人気が衰えたことで、MPVは 2016年3月に販売終了となっています。そのため、MPVユーザーの代替を獲得すべくCX-9を日本に導入するというわけです。
しかし、これまでのMPVユーザーからすると、スライドドアでなくなることは大きくその魅力をスポイルすることでしょう。
スカイアクティブテクノロジーや流麗なデザインなどによって人気を再び集めているマツダ。日本での扱いやすさはさておき、日産 エクストレイルが大幅にコンセプトを変更し、販売されていることを思えば、 2代目CX-9も日本市場での勝算は十分にある、と考えてもおかしくありません。
それは、マツダ MPVの後継としての役割を担うためといわれています。アメリカ市場でミニバンの人気が衰えたことで、MPVは 2016年3月に販売終了となっています。そのため、MPVユーザーの代替を獲得すべくCX-9を日本に導入するというわけです。
しかし、これまでのMPVユーザーからすると、スライドドアでなくなることは大きくその魅力をスポイルすることでしょう。
スカイアクティブテクノロジーや流麗なデザインなどによって人気を再び集めているマツダ。日本での扱いやすさはさておき、日産 エクストレイルが大幅にコンセプトを変更し、販売されていることを思えば、 2代目CX-9も日本市場での勝算は十分にある、と考えてもおかしくありません。
CX-9ではなくCX-8を新開発してスペックを変更し日本市場に投入した
2017年12月には、2代目CX-9より一回りコンパクトであるCX-8がマツダから発売されました。2017年から国内3列シートSUV市場は拡大中していました。そこでマツダが選んだのは、CX-9をそのまま導入するというのではなく、日本の道路事情、駐車場などにあわせてコンパクト化する路線でした。
2代目CX-9の全幅は1969mmとなっており多くのマンションなどで採用されている一般的な車幅制限1,850mmの機械式駐車場には駐車できません。一方で、CX-8のサイズは長さ4,900mm×幅1,840mm×高さ1,730mmで、2代目CX-9より長さが17cm、幅が13cmほど短くなっています。ちなみに全幅の1,840mmは、ワンランクコンパクトなSUV、CX-5と同じ数値です。
CX-8は、2代目CX-9と同様の3列シート車で、パワートレインは2代目 CX-9で搭載されているSKYACTIV-G 2.5Tが CX-8の上級グレードに搭載されました。CX-8では、ほかに2.5L 水冷直列4気筒 DOHC16バルブ ガソリンエンジン、SKYACTIV-G 2.5(PY-VPS)と2.2L 水冷4気筒 DOHC16バルブ直噴ターボ ディーゼルエンジンが用意されています。
マツダは日本市場にあわせてあえて日本仕様にしたCX-8を発売することで、SUVユーザーばかりでなく、マンション住まいが多い最上位ミニバンのユーザーである30~40代ファミリー層をターゲットにする戦略を選択しました。その反面、スライドドア仕様は作らず、ファンの多かったミニバン、マツダ MPVユーザーに対しては目をつぶるという思い切った作戦に出ています。
2代目CX-9の全幅は1969mmとなっており多くのマンションなどで採用されている一般的な車幅制限1,850mmの機械式駐車場には駐車できません。一方で、CX-8のサイズは長さ4,900mm×幅1,840mm×高さ1,730mmで、2代目CX-9より長さが17cm、幅が13cmほど短くなっています。ちなみに全幅の1,840mmは、ワンランクコンパクトなSUV、CX-5と同じ数値です。
CX-8は、2代目CX-9と同様の3列シート車で、パワートレインは2代目 CX-9で搭載されているSKYACTIV-G 2.5Tが CX-8の上級グレードに搭載されました。CX-8では、ほかに2.5L 水冷直列4気筒 DOHC16バルブ ガソリンエンジン、SKYACTIV-G 2.5(PY-VPS)と2.2L 水冷4気筒 DOHC16バルブ直噴ターボ ディーゼルエンジンが用意されています。
マツダは日本市場にあわせてあえて日本仕様にしたCX-8を発売することで、SUVユーザーばかりでなく、マンション住まいが多い最上位ミニバンのユーザーである30~40代ファミリー層をターゲットにする戦略を選択しました。その反面、スライドドア仕様は作らず、ファンの多かったミニバン、マツダ MPVユーザーに対しては目をつぶるという思い切った作戦に出ています。
2020年2月には台湾マツダから2020モデルの発売が発表され、2020年秋にはアメリカで2020年モデルを発売すると北米マツダからリリース。クルマの挙動を制御するG-ベクタリング コントロールが、新たにブレーキによる車両姿勢安定化制御(直接ヨーモーメント制御)を追加したG-ベクタリング コントロール プラスといった大幅な進化を遂げています。
さらに、日本で発売中のCX-8は、2018年、2019年と連続で2018年、2019年3列シートSUV売り上げナンバーワンを獲得しています。CX-9は海外で、CX-8は日本国内で熾烈な戦いを挑むマツダには今後とも目がはなせません。
さらに、日本で発売中のCX-8は、2018年、2019年と連続で2018年、2019年3列シートSUV売り上げナンバーワンを獲得しています。CX-9は海外で、CX-8は日本国内で熾烈な戦いを挑むマツダには今後とも目がはなせません。