【プロ徹底解説】トヨタ ライズのエンジン・パワートレイン
更新日:2024.09.09
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コンパクトSUVであるライズは、2019年11月に誕生しました。デビュー直後からヒットしたライズですが、その走行性能は、どの程度のものなのでしょうか? どのようなエンジンやパワートレインが用意されているのかを解説します。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
ライズのパワートレインは3種類
ライズに用意されているパワートレインは3種類あります。1リッターのガソリン・ターボ・エンジンと、ターボのない1.2リッターのガソリン・エンジン、そして1.2リッターのハイブリッドです。2019年のデビュー時は、1リッターのガソリン・ターボ・エンジンのみでしたが、2021年11月にハイブリッドと1.2リッターのエンジンが追加されています。
また、ライズには前輪駆動(FF)の2WDと、4WDが用意されていますが、2019年のデビュー時は、1リッターのターボ・エンジンに2WDと4WDが組み合わされていました。しかし、2021年11月のパワートレイン追加に合わせて、ハイブリッドと1.2リッターは2WDのみとなり、1リッターのターボは4WDとなりました。つまり、4WDが欲しければパワートレインは1リッター・ターボとなります。
ライズのエンジン①:NAエンジン
価格的にエントリーに位置するのが、2WDの1.2リッターのエンジン車です。水冷直列3気筒の1.2リッターのエンジンで7速シーケンシャルシフト付きのCVTが組み合わされています。
燃費を高めるため、減速時に時速9㎞以下になるとエンジンを自動でストップさせる「アイドリングストップ機能(Stop & Start System)」が装備されています。停車中だけでなく、より長い時間エンジンを止めることで燃費性能を高めます。
エンジンの最高出力は64kW(87PS)・最大トルク113Nm。燃費性能は、20.7km/l(WLTCモード)を実現します。
エンジンの最高出力は64kW(87PS)・最大トルク113Nm。燃費性能は、20.7km/l(WLTCモード)を実現します。
ライズのエンジン②:ターボ
ライズの4WDモデルに搭載されるのが1リッターのターボ・エンジンです。水冷直列3気筒インタークーラー付きターボの1リッター・エンジンで、組み合わされるのは7速シーケンシャルシフト付きのCVTとなります。
4WDは、電子制御のダイナミックトルクコントロール4WDシステム。通常走行では、後輪へのトルク配分を減らして燃費性能をアップ。発進時や滑りやすい路面では、自動で最適なトルクを後輪へ配分します。
4WDは、電子制御のダイナミックトルクコントロール4WDシステム。通常走行では、後輪へのトルク配分を減らして燃費性能をアップ。発進時や滑りやすい路面では、自動で最適なトルクを後輪へ配分します。
また、1.2リッターのエンジン車と同様に、燃費を高める「アイドリングストップ機能(Stop & Start System)」を採用しています。
エンジンの最高出力は72kW(98PS)・最大トルク140Nm。燃費性能は17.4㎞/l(WLTCモード)となります。
エンジンの最高出力は72kW(98PS)・最大トルク140Nm。燃費性能は17.4㎞/l(WLTCモード)となります。
ライズのエンジン③:ハイブリッド
ハイブリッドは、1.2リッターのガソリン・エンジンで発電を行い、走行はすべて駆動モーターでまかなう、シリーズ方式です。常にモーターで走行するため、レスポンス良くスムーズな加速が特徴になります。回生ブレーキの効きを強めた「S-Pedal」というモードも用意されています。燃費性能が高まるだけでなく、アクセルだけで速度コントロールしやすくなるため、使い慣れると、ペダルの踏み替えが減り、運転が楽になります。
発電用のエンジンは、水冷直列3気筒の1.2リッターのガソリン・エンジンで、最高出力は60kW(82PS)。駆動用モーターは最高出力78kW(106PS)・最大トルク170Nm。燃費性能は28.0㎞/l(WLTCモード)となります。
ライズには、1.2リッターのエンジン、1リッターのターボ、そして1.2リッターのハイブリッドという3つのパワートレインが搭載されています。エントリーとなるのが1.2リッターのエンジン車。4WDには1リッターのターボ。そして優れた燃費性能とモーター駆動を味わえるのがハイブリッドとなります。3つのパワートレインの性格付けがはっきりしているので、選ぶときに迷うことは少ないはずです。