新感覚の軽ワゴン!スズキ ワゴンRスマイルはどんなクルマなのか【プロ徹底解説】

スズキ ワゴンRスマイル

高いデザイン性とスライドドアのユーティリティの高さを融合させた新しい軽ワゴンとして、現行型ワゴンRスマイルは、2021年8月に登場しました。

ワゴンRスマイルは歴代ワゴンRの特長である広い室内空間と高い機能性に、スライドドアの利便性と個性的なデザインを兼ね備えた新感覚のモデルです。

文・写真/萩原 文博

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初代(現行)モデル

初代(現行)モデル

軽自動車のスライドドアというとスペーシアなどのスーパーハイトワゴンが採用しています。そのスーパーハイトワゴン系のモデルは小さなお子さんのいるファミリーユースとして使用されるケースが多くなっています。

しかし、利便性に優れたリアスライドドアをパーソナルユースとして使用したいというオーナーに向けた開発されたのが、ワゴンRスマイルなのです。

ワゴンRスマイルのボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,695mmです。対して、軽スーパーハイトワゴンのスペーシアは全長と全幅は同じ数字ですが、全高は1,785mmで、ワゴンRスマイルは90mm低くなっているのが特長です。

これは、ファミリー向けのスペーシアは車内でお子さんが立ったまま着替えられるように室内高を1,410mm確保しているため。一方、パーソナルユースメインのワゴンRスマイルは、1,330mmと低く設定しています。

この低く抑えた車高こそ、ワゴンRスマイルが新感覚の軽ワゴンと言われる所以です。

リアスライドドアを採用したワゴンRスマイルのパッケージングは、ワゴンRに対して室内高は65mm拡大させ、ゆとりある室内空間を実現。室内空間を拡大しているものの、使い勝手の良さの指標となる最小回転半径はワゴンRと同等の4.4mをキープしています。

一方リアに採用したスライドドアは、開口幅600mm、リアスラップ地上高345mmとスペーシアと同等となっています。

ワゴンRの派生モデルという位置づけのワゴンRスマイルですが、デザインは差別化が図られています。外観は四角いボディのフォルムと丸目のヘッドランプを組み合わせることにより、シンプルで愛着とぬくもりを感じられるデザインを採用しています。

ボディカラーは新色の「コーラルオレンジメタリック・アーバンブラウン2トーンルーフ」と「インディゴブルーメタリック2 ・ホワイト2トーンルーフ」を採用。

この2色を含めた2トーンカラー8色、モノトーンカラー4色の合計12色を用意するなど、自分好みのカラーコーディネイトを行うことでき、個性を主張できます。

インテリアは、柔らかな造形のインパネカラーパネルに上級グレードはカッパゴールドのアクセントを組み合わせるなど居心地の良さと質感の高さを感じられます。

艶と潤いを表現したインパネカラーパネルは車体色に合わせて、アイボリーパールとネイビーパールを設定。また、インパネとドアトリムには革を手縫いしたようなステッチ風の模様を施し、質感を高めています。

ワゴンRには自然吸気エンジンに加えて、パワフルなターボエンジンも用意されていますが、ワゴンRスマイルは、最高出力49ps、最大トルク58Nmを発生する660cc直列3気筒DOHCエンジンのみです。

Gグレードを除く全モデルには、このエンジンに最高出力2.6ps、最大トルク40Nmを発生するモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを採用しています。

全グレードに採用されているトランスミッションはCVTのみ。また駆動方式は全グレードで2WDと4WDを設定し、燃費性能はWLTCモードで22.5~25.1km/Lと優れた燃費性能を発揮します。

快適な乗り心地と車内の静粛性を実現させるため、構造用接着剤や高減衰マスチックシーラー。そして遮音材などを採用し、質感にこだわっています。

ワゴンRスマイルは安全装備も充実していて、運転支援システムとして、夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能、リアパーキングセンサーを標準装備しています。

加えて、全方位モニター用カメラ装着車は狭路での車速が約5km/h以下でのすれ違い時に自動でナビゲーション画面に左側及び前方の映像を表示して死角を減らし、接触防止をサポートする「すれ違い支援機能」をスズキで初採用しました。

また、パッケージオプションのセーフティパッケージには、高速道路などで、アクセルとブレーキをシステムが制御し、ドライバーの運転操作の負担を軽減するアダプティブクルーズコントロールACC)をはじめ、ヘッドアップディスプレイなどが含まれており、これを装着すると、軽自動車トップレベルの充実した運転支援システムとなります。

新車セールスでは、本家のワゴンRを凌ぐ人気となっているワゴンRスマイル。利便性に富んだリア両側スライドドアは、多くのユーザー指示されている証拠でしょう。

ワゴンRスマイルはまだ初代モデルが登場して2年しか経過していませんが、スズキのコアモデルの一つとなりつつあります。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
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