スズキ ワゴンRスマイルのエンジン・ミッションやパワートレインから安全装備まで!スペックの詳細を紹介【プロ徹底解説】

スズキ ワゴンRスマイル

ワゴンRスマイルに搭載されている自然吸気エンジンは、2019年に登場した現行型ハスラーに新搭載された高い熱効率を誇るエンジンです。組み合わされるトランスミッションは、全車CVTですが、低速から中高速域ではショックの少ないスムーズな加速性能を実現しています。

また、運転支援システムはオプション装備ながら、高速道路で追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロールをせっていしています。それでは、ワゴンRスマイルのパワートレインや安全装備などについて解説します。

文・写真/萩原 文博

撮影車:スズキ ワゴンRスマイル ハイブリッドX

Chapter
エンジンのスペックを紹介
トランスミッションを紹介
システムについて紹介【FFと4WDそれぞれの特徴と安全装備】
衝突被害軽減ブレーキ
後退時ブレーキサポート
誤発進抑制機能
後方誤発進抑制機能
車線逸脱警報機能
ふらつき警報機能
先行車発進お知らせ機能
ハイビームアシスト
アダプティブクルーズコントロール
標識認識機能
ヘッドアップディスプレイ
全方位モニター用カメラ

エンジンのスペックを紹介

ワゴンRにはR06D型と呼ばれる660cc直列3気筒エンジンそしてこのエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせた2つのパワートレインが用意されています。

最高出力49ps、最大トルク58Nmを発生する660cc直列3気筒エンジンは、街乗りから高速道路まで幅広い速度域で優れた燃費と軽快な走りを実現させるためデュアルインジェクションシステムを採用しています。

これは1気筒あたり燃料を噴射させるインジェクターを2つ採用し、燃料を微粒子化することにより、燃料と空気の混合気を均質化が可能となります。その結果、燃焼効率を高めて、走行性能だけでなく、燃費性能もWLTCモードで22.5~23.9km/Lと向上させています。

また、クールドEGRを採用することで、燃焼温度を抑制し、ノッキングの発生を抑え最適なタイミングでの燃焼を実現しました。

上級グレード搭載されているマイルドハイブリッドシステムは、最高出力2.6ps、最大トルク40Nmを発生するISGと呼ばれるモーター機能付き発電機とリチウムイオンバッテリーをエンジンに組み合わせました。

このシステムは、減速時のエネルギーを利用して発電を行い、専用バッテリーに充電。そして加速時には、その電力によってモーターを駆動させ、エンジンをアシストして、燃料消費を抑制します。マイルドハイブリッド車の燃費性能は、WLTCモードで23.6~25.1km/Lを実現しています。

トランスミッションを紹介

ワゴンRスマイルに採用されているトランスミッションは、ガソリン車及びマイルドハイブリッド車とも、駆動方式に関わらず、CVTが組み合わされています。

このCVTは低速域から中速域でのショックの少ないスムーズな加速性能が特徴です。また、高速域ではエンジンの回転数を抑えることで、燃費性能の向上しも貢献します。

システムについて紹介【FFと4WDそれぞれの特徴と安全装備】

ワゴンRスマイルは全グレードで2WD(FF)車と4WD車を用意しています。4WDシステムは通常は2WD状態で走行し、後輪がスリップしたときなどに駆動力が伝わるスタンバイ4WDと呼ばれるシステムを採用しています。

このシステムのメリットは4WD化による燃費の悪化が抑えられることです。実際にWLTCモード燃費を見てみても、マイルドハイブリッド車は2WD車の25.1km/Lに対して4WD車は23.6km/Lと悪化が抑えられています。生活4WDと呼ばれるシステムなどで、降雪地などでの過信は禁物です。

安全装備一覧

衝突被害軽減ブレーキ

デュアルカメラブレーキサポートと呼ばれる衝突被害軽減ブレーキは、フロントガラス内に設置されたステレオカメラによって、前方の車両や歩行者を検知して衝突のおそれがあると、ブザー音やメーター内の表示によってドライバーに警告する機能です。

衝突の可能性が高まると自動で弱いブレーキを作動。その間にブレーキペダルを踏むとブレーキ踏力をアシストします。さらに衝突の可能性が高まると自動で強いブレーキをかけ、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図ります。カメラなどの性能向上によって夜間の歩行者も検知できるようになりました。

後退時ブレーキサポート

後退時ブレーキサポートはバック時にも衝突被害を軽減するブレーキシステムのこと。リアバンパーに内蔵した4つの超音波センサーによって、後方の障害物との距離を測り、4段階のブザー音で接近を知らせてくれます。

後方の障害物と衝突の可能性が高まると、自動でブレーキをかけ、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図る機能です。

誤発進抑制機能

アクセルやブレーキペダルの踏み間違いによる急発進を回避する機能が誤発進抑制機能です。

前方に壁などの駐車場で、シフトがD・L(Sモード含む)の位置にある時に、アクセルペダルを強く踏み込むと、最長5秒間、エンジン出力を自動的に抑制し、急発進・急加速による衝突回避に貢献してくれます。

後方誤発進抑制機能

シフトポジションの入れ間違いによる不意の後退を回避する機能が、後方誤発進抑制機能です。

この装備は後方に障害物があるにもかかわらず、シフトをR(後退)の位置でアクセルペダルを強く踏み込んだ時に、エンジン出力を自動的に抑制して急な後退を防止します。うっかり誤操作による衝突回避に効果を発揮する機能です。

車線逸脱警報機能

車線のはみ出しを予防してくれるのが、車線逸脱警報です。

走行中に左右の区画線を検知して進路を予測し、前方不注意などで車線をはみ出しそうになると、ブザー音などの警報によってドライバーに注意を促す機能となっています。

ふらつき警報機能

ふらつき警報機能は、走行中に内蔵されたステレオカメラによって、左右の区画線を検知して、自車の走行パターンを計測。

車両が蛇行するなどシステムが「ふらつき」と判断した場合、ブザー音などの警報によってドライバーに注意を促す機能で、眠気などによるふらつきを予防します。

先行車発進お知らせ機能

先行車発進お知らせ機能は信号待ちなどの停車中、前のクルマが発進して約4m以上離れても停車し続けた場合、ブザーやメーター内表示によってドライバーに先行車の発進を知らせる機能です。うっかり出遅れを予防してくれます。

ハイビームアシスト

ハイビームアシストは、ヘッドランプをハイビームにして走行中、前方に対向車や先行車がいたり明るい場所を走行した場合、自動でロービームに切り替える機能です。

対向車や先行車がいなくなったり、周囲が暗くなったりすると自動でハイビームに戻しますので、切り替える煩わしさが解消されます。

アダプティブクルーズコントロール

高速道路などで追従走行が可能となりドライバーの負担を軽減するのがアダプティブクルーズコントロール(以下ACC)です。この機能はセーフティパッケージに含まれています。

ACCは、ステアリングに設置されたスイッチを操作すると、ステレオカメラで先行車との距離を測定。設定した車間距離を保ちながら加速・減速、さらに停止まで自動追従します。このACCは、高速道路での長距離運転や渋滞走行時の発進・停止を頻繁に繰り返す状況などで威力を発揮し、ドライバーの負担を軽減します。

標識認識機能

セーフティパッケージの機能の一つである標識認識機能は、走行中ステレオカメラが認識した道路表皮機を適切なタイミングでメーター内のマルチインフォメーションディスプレイやヘッドアップディスプレイに表示し、ドライバーに知らせる機能です。認識する標識は最高速度、はみ出し通行禁止、一時停止、車両進入禁止、補助標識の「終わり」です。

ヘッドアップディスプレイ

ヘッドアップディスプレイは運転席前方のダッシュボード上に車速、シフト位置、警告などをカラーで表示する装備です。

運転中にドライバーの視線上に必要な情報を表示できるので、視線移動や焦点調整が少なくなり、安全運転に貢献する機能です。このヘッドアップディスプレイもセーフティパッケージに含まれる装備です。

全方位モニター用カメラ

全方位モニター用カメラはクルマの前後左右に4つのカメラを設置。その画像を合成することで、クルマを真上から見たような映像などにより、駐車などをサポートする機能です。そのカメラ映像をデジタル伝送化することで、鮮明な表示を実現し見えない部分の視界をサポートしてくれます。

シフトをRからDに切り替えた際、フロントビューに自動で切り替わります。駐車時に手動で切り替える必要がありません。また、見通しの悪い路地から出るときや駐車スペースからバックで出る時などは左右確認をサポートしてくれます。

さらに、見通しの悪い場所で人などが近づいてくるとお知らせする「左右確認サポート機能」も前後に装備しています。

車両重量は1トン近いワゴンRスマイルですが、マイルドハイブリッドシステムの採用によって、街乗りでのストップ&ゴーではスムーズな加速性能を発揮します。

安全装備では全グレードで衝突回避ブレーキをはじめとした9つの機能が標準装備となり、上級グレードではカラー表示のヘッドアップディスプレイを設定するなど、軽自動車トップレベルの充実度と言えます。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
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