学校で教わる「横断歩道で手をあげる」…今でも行われている?

横断歩道

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学校や家庭で、横断歩道では手をあげるようにと教えられた人は多いでしょう。これは、交通の方法に関する教則によるものですが、現在でも交通安全教育として行われているのでしょうか。また、手をあげることでどのような効果があるのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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交通安全教則として、現在でも行われている

交通安全教則として、現在でも行われている

横断歩道を渡るときは手を挙げる、という交通安全教則は現在でも使われています。

1972年に公表された交通の方法に関する教則では、横断歩道を渡る前に「手を上げて合図をし、車が止まったのを確かめてから横断する」と記載されていました。

しかし、1978年に行われた改定で「手を上げて合図をし」の文言が削除されています。つまり、道路を横断するさいは、車が完全に通り過ぎるのを待つのがベターであるとされたのです。

そして、2021年の4月に交通の方法に関する教則、および交通安全教育指針の一部改訂によって、手上げ横断に関する文言が再び追加されました。

改定によって、交通の方法に関する教則では、横断の仕方を記載している第3節5項にて「横断するときは、手を上げるなどして運転者に対して横断する意思を明確に伝えるようにしましょう」という文言を追加しました。
横断に際して手を上げる行為はハンドサインと呼ばれており、埼玉県警の調査によると手を上げることで車のおよそ8割以上が停止することが報告されています。

調査台数290台に対して手を上げた結果、停止したのは248台にのぼり、逆に手を上げなかった場合には調査台数1867台のうち、停止したのは929台に留まったということです。

手を上げることは、車に対して横断することを分かりやすく伝え、安全性を高める手段の1つなのです。
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