【構造解説】上からカメラで撮ったみたいに車の位置がわかるやつはどんな仕組み?

アラウンドビューモニター

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上空から車を撮影したような映像は、アラウンドビューモニターやパノラミックビューモニターと呼ばれる機能です。どのような仕組みで周囲の景色と自分の車を撮影して映し出しているのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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カメラの映像をうまく合成して映像を作っている

カメラの映像をうまく合成して映像を作っている

車を上空から俯瞰したような映像を表示する機能は、アラウンドビューモニターやパノラミックビューモニターと呼ばれる機能のことです。

メーカーや車種によって呼び方は異なりますが、仕組みはほとんど同じものです。

フロントに1つ・サイドに2つ・リアに1つの合計4つ設置されたカメラの映像を高速で処理して合成することで、モニターやデジタル式のルームミラーに映し出す仕組みとなっています。

目視することが難しい車の死角もカメラの映像によって把握することができ、安全確認が難しい十字路や狭い駐車場などで衝突したり事故発生のリスクを抑えてくれるのです。

また、モニターに表示される映像には周囲の景色だけでなく、画面の中央に自車も映し出されます。

これは、その瞬間にカメラによって撮影されている映像ではなく、事前に撮影された上空からの画像を合成して映し出しているのです。

これにより、周囲の背景だけでは把握が難しい障害物との距離や進行方向が安全かどうかを確認しやすく、より安全な運転ができるよう工夫されているのです。
しかし、安全装備として優秀な機能ではあるものの、現状新車として販売されている車で標準装備されているモデルは多くないようです。

グレードによってはそもそも設定されていない場合も多く、一部の高級車種やトップグレードを除いてほとんどがオプション扱いとなっています。

ですが、現在では社外品のカメラが販売されていることから、後付けでアラウンドビューモニターやパノラミックビューモニターを装備することも可能です。

純正で用意されていないグレードや車種に乗っていて、より安全な運転をしたいのであれば、後付けで装備しても良いでしょう。
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