雨が降り始めた時の独特なニオイ…あれって何?

雨天

雨が降り始めたとき、独特な匂いを感じたことはないでしょうか。雨はそのほとんどが水分であり、本来水分は無味無臭のはずです。それなのに、匂いを感じるのはなぜなのでしょうか。

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雨のニオイには名前が付いている

雨のニオイには名前が付いている

雨が降り始めた時に香る独特な匂いには、ペトリコールという名前が付けられています。

ペトリコール“Petrichor”とは、ギリシャ語で石のエッセンスを意味しており、匂いが発生するメカニズムについては、マサチューセッツ工科大学の研究グループなどによって解明されています。

ペトリコールが発生するメカニズムは、植物の存在が原因です。

植物は乾燥しているとき、脂肪酸が含まれる油を生み出します。この植物由来の油は時間が経つにつれ地面などに蓄積されますが、雨が降ると大気中に巻き上げられます。

この巻き上げられた油分がペトリコールであり、雨が降り始めたときに感じる匂いとなるのです。

また、雨の降り始めだけでなく、雨上がりに感じる匂いはゲスオミンと呼ばれています。

地面にはバクテリアといった土壌細菌が生息していますが、これらの生物は乾燥によって死亡したり休眠したりした時に、かび臭さやほこりっぽい匂いであるゲスオミンを生み出します。

水分の蒸発とともに、ゲスオミンの匂いは強まる傾向にあるため、雨上がりは雨の降り始めと異なる独特な匂いを感じるのです。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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