凄まじい進化を遂げた【新型ヴォクシー】徹底解説!爆売れ納得の最高峰の完成度!先代との新旧比較の動画アリ

コレデチャンネル ヴォクシー

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5ナンバーサイズ・ミニバンのベストセラーモデルとして君臨するトヨタのノア/ヴォクシー

とくにヴォクシーは若いファミリーから指名買いされるケースも多く、中古車市場でもひときわ人気が高い。

2022年に4代目へとフルモデルチェンジした新型ヴォクシーの魅力を、先代モデルと比較しながら解説する。

河西啓介|かわにし けいすけ

「NAVI CARS」「MOTO NAVI」「BICYCLE NAVI」などの編集長をつとめ、その後フリーランスの編集者、モータージャーナリストとして活動。自動車のハードウェア面だけでなく、衣・食・住を含めたライフスタイル商品として捉えるという視点を重視する。同時にアーティスト、タレントとしての活動も行っており、テレビ、ラジオ、イベントなどへの出演も多い。

河西啓介
Chapter
進化した「カラクリ」の数々!新型ヴォクシーの解説を動画で観る
2001年デビュー!歴代ヴォクシーをおさらい
大迫力のフェイスデザイン!全車3ナンバーサイズに
最先端の運転支援システムを手に入れた
最高峰の利便性!工夫をこらしたシートアレンジ&収納も
新型ヴォクシーのライバルはアルファード?

進化した「カラクリ」の数々!新型ヴォクシーの解説を動画で観る

2001年デビュー!歴代ヴォクシーをおさらい

トヨタ・ヴォクシーは2001年11月、双子車のノアと同時にデビュー。

5ナンバーサイズでありながら、FF(フロントエンジン/前輪駆動)レイアウトの利点を活かし、フラットなフロアと広い室内空間を実現した。親しみやすいファミリー向けのノア、ワイルドを強調した硬派なヴォクシーというキャラクター分けも功を奏し、セレナやステップワゴンとともにこの後の5ナンバーミニバン・ブーム火付け役となった。

初代に搭載されたエンジンは2リッター直4。トランスミッションは4ATが組み合わされ、駆動方式はFFと4WDというシンプルな構成。
2007年に登場した2代目はキープコンセプトながら、一部モデルは3ナンバーサイズとなりトランスミッションはCVTとなった。
2014年に3代目へと進化するが、ボディは基本的に5ナンバーサイズをキープ。パワーユニットには1.8リッター直4エンジン+電気モーターのハイブリッドが加えられた。
8年ぶりのフルモデルチェンジを受けた4代目が登場したのは2022年1月。

トヨタ肝いりのTNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォームが採用されたことにより、ボディサイズはわずかに拡大された。

同時に定評のあったユーティリティや使い勝手はさらに突き詰められ、安全装備に関しては長足のアップデートがなされた。

新型モデルの進化について、細かく見ていこう。

大迫力のフェイスデザイン!全車3ナンバーサイズに

新型ヴォクシーは全長とホイールベースは先代と同じ、全幅と全高は拡大している。

しかしそのサイズ以上に堂々として見えるのは、大胆なフロントマスクの造形によるものだろう。顔つきの印象の大部分を占める巨大なフロントグリル。上下2段に分けられた薄くコンパクトなLEDヘッドライトとターンシグナル類が、ギロッと睨みつけているようだ。
代々「カッコいい」をコンセプトとしてきたヴォクシーだが、新型ではさらに凄み、迫力が増している。

さらに先代までは5ナンバーサイズ(全幅1,700mm以内)のスタンダードグレードと3ナンバーのエアロ系グレードがあったが、新型ではエアロ系一本となり、全て全幅1,730mmの3ナンバーサイズとなった。
真横から見たプロポ―ションは、歴代のコンセプトをしっかり受け継いでいることがわかる。

ルーフをなるべく長く取りテールをストンと落とした造形は、限られたサイズの中で最大限のスペースをつくり出すという思想が貫かれている

いっぽうホイールサイズが先代より1インチ大きくなっていることがスタイル面でのバランスを向上させ、車格感もぐっとアップしている。
リアのデザインもかなり大きく変わっている。

先代が被視認性に優れる縦型のコンビネーションランプを採用していたのに対し、新型は横に薄く伸びる水平基調のものになった。端的に言えば新型のほうがシックでクールな印象だ。

またフロントの薄いヘッドライトデザインの反復という意味でも、統一感は高まったと言える。
高級感」という意味で貢献しているのはルーフスポイラーに格納されたリアワイパー。これを見ると、開発陣が隅々にまで徹底的にこだわったという気合が感じられるのだ。

最先端の運転支援システムを手に入れた

ヴォクシーの購入を検討するユーザーにとって、じつは最も嬉しい進化は「運転支援システム」の充実かもしれない。

先代がデビューした2014年当時はまだアダプティブ(前車追従)のクルーズコントロール(ACC)すら一般的ではなかったが、新型ヴォクシーは「トヨタセーフティーセンス」の最新パッケージを装備、つまり現状における最先端の運転支援システムを備えたからだ。

ACCはもちろん車線維持システム、オプションでドライバーの事故回避操作をステアリング制御でアシストする「緊急時操舵支援機能」、車線変更の操作支援機能なども用意される。
また標準装備される「PDA(プロアクティブ・ドライビング・アシスタント)」は、一般道を走っているときに先行車、歩行者、自転車などが近づいたり、カーブの標識を認識するなどリスクが迫るのを検知すると、アイコンで知らせてくれたり自動的に減速制御をしてくれたりするシステムだ。

基本的には人を乗せることが多いと想定されるミニバンだけに、こうした運転支援システムのプライオリティはとても高い。

その点、新型ヴォクシーの商品性はこれまでより大幅にアップしたと言えるだろう。

最高峰の利便性!工夫をこらしたシートアレンジ&収納も

とはいえやはりミニバンの「売り」といえば室内空間の広さや居心地、使い勝手だろう。もちろんここにも8年分の進化ははっきりと表れている。

まず運転席からインパネまわりを見ると、先代が“高級志向”を意識した少々こってり系テイストだったのに比べ、新型のインパネはよりすっきりとシンプルになっている。
センターコンソールのモニターサイズが大きくなり、物理的スイッチは少なくなった。そして結果的にそのことがクールでスタイリッシュな印象となっている。
ボディ外寸がほぼ変わっていないため、新型のほうが室内空間が格段に広くなったということはないが、やはりさまざまな部分の使い勝手はよくなっている。
とくに便利なのは3列目「ワンタッチホールドシート」の格納だ。50:50の分割可倒式で、荷室側からシート下のロック解除レバーを引くだけで背もたれが倒れ、左右に跳ね上げられる。先代はそれをゴムとフックで引っ掛けて固定したが、新型は壁側に軽く押すだけでカチッと固定できるようになった。
また世界初となる、バックドアを任意の角度で止めることのできる「フリーストップバックドア」が採用され、パワーバックドア装着車にはトヨタ車として初めて、開閉スイッチをリアクォーターパネル内に配置することでバックドアの角度を確認しながら任意の位置で止められるようになった

新型ヴォクシーのライバルはアルファード?

8年ぶりのフルモデルチェンジを受けた新型ヴォクシー。

しかしその裏には、初代から変わらないコンセプトで作り続けられてきた20年以上の蓄積があり、結果として5ナンバーサイズ・ミニバンとして最高峰の性能、ユーティリティが備わっていると言える。大きすぎないサイズのクルマで3列シートがほしいという人には間違いのない選択だろう。

ひとつ懸念となるのは価格だ。その全方位的な充実ぶりを反映して、たとえばハイブリッドの4WDモデルでは約400万円と、兄貴分のアルファードと同等の価格になっている。そのため予算によっては、ユーティリティにはほぼ差がない先代の高年式モデルを狙うというのもありだろう。

今回ご紹介する車両はすべて「ネクステージ盛岡店」で取材、撮影させていただいたもの。

車両の詳細はYouTubeチャンネル「CARPRIME」「Koredeチャンネル」でも解説しているので、動画もぜひご覧いただきたい。
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