大統領専用車「ビースト」のスペックが凄すぎる!

Cadillac Presidential Limousine (2009)

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2022年5月22日に、アメリカ合衆国大統領ジョー・バイデン氏が来日しました。ジョー・バイデン氏の移動に用いられていたのが「ビースト」と呼ばれる大統領専用車です。一国の大統領が移動に使う車であるため、凄いスペックであることが予想されますが、どのような性能を持っているのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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キャデラック・ワンとも呼ばれるオリジナルモデル

キャデラック・ワンとも呼ばれるオリジナルモデル

ビースト“The Beast”とは、アメリカのミシガン州デトロイトに本社をおくゼネラルモータースが製造・販売を手がけているキャデラックをベースに製造される、大統領専用のオリジナルモデルのことです。

大統領専用の航空機がエアフォース・ワンと呼ばれていることから、キャデラック・ワン“Cadillac One”と呼ばれることもあるようです。

現在使用されているビーストは2018年製であり、先代大統領であるドナルド・トランプ氏から引き継いで、現在のアメリカ合衆国大統領であるジョー・バイデン氏がこの車両を使用しています。

窓のある戦車などと比喩されるビーストですが、車体の重量はおよそ8トンほどあるとされます。

車重増加の原因となっているのは徹底した防弾・防爆仕様であり、ボディは軍用レベルの複合装甲に覆われ、ドアの厚みは20cmを超えているともいわれています。

これにより至近距離での爆発や携行ロケット弾の直撃にも耐えることができ、加えて底面の防爆によって地雷の爆発でも壊れなくなっています。
さらに、防弾ガラスは12cm以上の厚みがあると想定されており、またランフラットタイヤを採用しているため、銃弾を受けてパンクをしても走ることができる仕様です。

また、ドアを閉めることで車内が完全に気密状態になり、生物・化学兵器での攻撃も防ぐことが可能です。地球上どこでもネット通信、電話が利用できる最先端の暗号化衛星通信システムに加え、自衛用の装備として酸素ボンベや暗視カメラの他、銃火器も搭載されているようです。

アメリカの大統領が乗る車両であることから、主要諸元については全てが機密とされており、一般人では全長や全高といったボディサイズを含む主なスペックを知ることすら不可能なのが現状です。

ですが、分かる情報だけでも凄まじい装備の車両であることは間違いないと言えるでしょう。
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